この記事ではハクモクレンの花びらの特徴について解説します。
ハクモクレンの花びらの大きさ
ハクモクレンの花びらを見ると
白いハトがたくさん枝に止まっているように感じませんか?
ハクモクレンの花びらって白い色をした鳥くらい大きいです。
花びらの大きさは10㎝くらいです。
花びらの大きさが10㎝ってどれくらい大きいと思います?
たとえば、サフランモドキもかなり花びらが大きいですが、7㎝くらいです。
なので、サフランモドキよりもハクモクレンの花びらの方が大きいです。
⇒サフランモドキの花の特徴(画像付き)
それから梅雨に花を咲かせるタチアオイ。
⇒タチアオイが梅雨の花と言われる理由
タチアオイもかなり花びらが大きいし、独特の色や形なのですごく目立ちます。
そんなタチアオイですが、花びらの大きさは8㎝くらい程度。
タチアオイよりハクモクレンの花びらの方が大きいですね。
⇒タチアオイの花言葉と由来
⇒タチアオイの花・葉・その他の特徴
皇帝ダリアの花びらの大きさは10㎝から15㎝くらいです。
皇帝ダリアはピンク色の花を咲かせるので
遠くから見てもすごく目立ちます。
そんなこともあって、かなり大きな花びらのように見えますが、
皇帝ダリアとハクモクレンの花びらの大きさがだいたい同じくらいということです。
⇒皇帝ダリアとダリア3つ違いをわかりやすく解説
どれくらいハクモクレンの花びらが大きいか、わかっていただけたことでしょう。
それでは次にハクモクレンの開花時期について解説します。
ハクモクレンの開花時期
上記画像は2022年3月下旬に撮影したものです。
そしてこの記事を書いているのは2022年4月7日(木)なのですが、
現時点で、3月下旬より花の数は減っていましたが、それでも咲いていました。
ということから、ハクモクレンの開花時期は3月下旬から4月上旬ということがわかります。
このように書くと、「同じ3月下旬でも寒い時期もあれば暖かい時期もあるから
開花時期は変わるのでは?」と思った方もいるかもしれません。
でも、ちょっと違います。
私は獣医師として日々、ペットの診療をしているのですが、
猫の発情(妊娠する時期)って日照時間が長くなってきたころに起こります。
こういう動物を季節繁殖動物といいます。
⇒プロフィール
犬は年に2回生理が起こり、
生理中に妊娠するので、猫とはまったく違います。
ちなみに犬の整理は人間の生理とちょっと似ていましが、似て非なるものです。
犬は生理中に妊娠するけど、人間は生理中はほぼ妊娠しないので意味合いや目的がまったく違います。
話を元に戻します。何が言いたいのか?というと、
猫が発情するのは気温でなく日照時間だということです。
これと同様で植物も気温というより日照時間が繁殖活動(花が咲いて種ができて
子孫を残す活動)に大きな影響を及ぼしているということです。
日照時間と花が咲く関係について詳しくは限界暗期の記事をご覧ください。
⇒限界暗期とは?わかりやすく解説
同じ4月7日でも去年と今年で気温は違うでしょう。
たとえば去年の4月7日は平均気温が15℃で今年は18℃かもしれません。
でも、日照時間は今年も去年も同じ日ならほぼ同じでしょう。
だからハクモクレンの開花時期が3月下旬から4月上旬であることは
おそらく2023年も2024年も同じでしょう。
例外的に台風がやってきたりして風で花が飛ばされたりとかがあったら
4月上旬なのにハクモクレンの花が咲いていないみたいなことはあるかもしれませんが。
でもそれはあくまで例外的な話です。
ここまでまとめますとハクモクレンの花が咲く時期は3月下旬から4月上旬です。
ハクモクレンの花の特徴
モクレンは花びらの色で名前が違う
ハクモクレンには仲間がいます。
ハクモクレンみたいな花びらの形だけど、
紫色の花びらのものをシモクレン(紫木蓮)といいます。
⇒シモクレンの花の特徴を画像付きでわかりやすく解説
花びらの色が白いものをハクモクレン(白木蓮)。
ハクモクレンの白とシモクレンの紫色を掛け合わせて
ピンク色になった木蓮をサラサモクレンといいます。
・花びらの色が白色のハクモクレン
・花びらの色が紫色のシモクレン
・花びらの色がピンク色のサラサモクレン
といろいろあるのですね。
ハクモクレンの花びらの性質
先ほどもいいましたがハクモクレンは3月下旬から4月上旬に花を咲かせます。
で、ここで面白いのがハクモクレンの花が咲いている時期は
葉っぱがほとんど存在しないという点です。
上記画像はセキチクですが、花の周りはみんな葉っぱですよ。
⇒セキチクの花の特徴と名前の由来
上記画像はメランポジウムですが、当然、花の周りはみんな葉っぱです。
⇒メランポジウムが枯れる3つの原因と対処法
そんなこというと「木はみんな花が咲いているときって葉っぱが存在しないのでは?」
と思った方もいるかもしれません。
でも、上記画像はハナミズキですが、花の周りに葉っぱが存在していますよね。
⇒ハナミズキの花に危険が及ぶ病気は?
でも、
ハクモクレンの花が咲いている時期って葉っぱが見当たりません。
これがハクモクレンの特徴です。
それからハクモクレンの花びらの形は卵型です。
形が面白いですよね。
卵型に似た形でつぼ型のジャノメエリカがありますが、
卵型の花びらもかなり珍しいと思います。
⇒ジャノメエリカの花の特徴は?
そしてハクモクレンの場合、上向きに花が咲きます。
ハクモクレンの花びらを実際に触ってみた感想としては
フワフワしていて柔らかい印象です。
そして甘いいい香りもしていました。
花びらをもむと、強く甘い香りがしてきますよ。
それから花びらの数は6枚で萼片が3枚です。
萼は以下をご覧ください。
あと雄しべはいっぱいあって雌しべは中心に1つあります。
⇒雄しべの先端部分の名前は?役割は?
太陽の光で花びらは開くのですが、夕方になると閉じます。
なので、ハクモクレンの花びらを見たい方は昼間12時ころに見に行くのがよいでしょう。
以上でハクモクレンの花びらについての解説を終わります。