タチアオイはアオイ科の植物です。
地中海沿岸から中央アジアが原産地です。
、
日本には平安時代ころに
やってきたそうです。
タチアオイという名前の由来をご存じですか?
タチアオイは人間が起立しているようにまっすぐに伸びるから『タチ(立)』、
葵の花に似ているから『アオイ(葵)』ということで
まとめてタチアオイと名づけられました。
ところでタチアオイは梅雨の花と言われるくらい梅雨と関係性が強い植物です。
⇒タチアオイが梅雨の花と言われる理由
こんな大きくきれいな花を咲かせるタチアオイには
他にどんな特徴がるのでしょう?
・タチアオイの花の特徴
・タチアオイの葉の特徴
・その他の特徴
に分けて説明してみたいと思います。
タチアオイの花の特徴
タチアオイは梅雨の時期に咲く植物です。
だいたい6月から8月の間、花が咲いています。
花びら(花弁)の数は5枚です。
わかりにくいですね。
花弁の数が5枚の植物は他にノイバラがあります。
⇒ノイバラの花の特徴
ノイバラだと花弁(花びら)の数を数えやすいですね。
数えたら5枚ありますよね。
他にも花梨も花弁は5枚です。
⇒花梨の花の色と花の特徴を画像付きで解説
それからタチアオイの花径(花の大きさ)は8㎝前後です。
同じくらいの大きさの植物にサフランモドキがあります。
サフランモドキの花径は約7㎝です。
⇒サフランモドキの花の特徴(画像付き)
同じくらいの花径のものばかりだと
タチアオイの花がどれだけ大きいかわかりにくいと思うので
花径が小さい植物をご紹介しておきます。
たとえば、ベニバナセンブリの花径は1cmから1.3cm程度と
タチアオイの花径の6分の1程度です。
⇒ベニバナセンブリの特徴を画像付きでわかりやすく解説
それからタチアオイの花の咲き方は下の方から
少しずつ上の方に咲きあがっていくという特徴があります。
あと、タチアオイの花の色ですが、
・赤
・白
・オレンジ
・ピンク・
・黄
・黒
・紫
・褐色
と多種多様です。
タチアオイの葉の特徴
上の画像をご覧になっていただくとわかるように
タチアオイの葉っぱの形は心臓のような形です。
葉の縁(端っこ)はギザギザしています。
これを鋸歯といいます。
逆に鋸歯がない(葉の端)がギザギザしていない植物(全縁といいます)として
ベニバナセンブリなんかがあります。
⇒ベニバナセンブリの特徴を画像付きでわかりやすく解説
ギザギザがある鋸歯がある植物だとモモイロヒルザキツキミソウがあります。
⇒モモイロヒルザキツキミソウの特徴
とにかくタチアオイの葉には鋸歯があります。
葉の端がギザギザしています。
それからタチアオイには長い葉柄があります。
葉柄って上記画像をご覧になっていただけるとわかるでしょう。
それでも葉柄とは何か、気になる方はこちらの記事をご覧ください。
⇒葉柄とはどの部分なのか?画像を使ってわかりやすく解説
タチアオイその他の特徴
タチアオイのその他の特徴として1つ1つの株(1本1本生えているタチアオイのこと)の寿命は短いと言われています。
なので、一度タチアオイを植えたとしたら
何年かしたら衰えてきて育ちが悪くなってきます。
そんな場合にはもう一度種を買ってタチアオイを植えなおしたほうがよいでしょう。
⇒【イタリアの草花の種】Hortus社 タチアオイ(ホリホック)ALT001
それからタチアオイは平安時代に入ってきたと言われているのですが。
薬草目的だったそうです。
タチアオイの花や根っこを乾燥させて胃薬とか尿量を増やすお薬にしていたそうです。
これは平安時代だけの話ではありません。
令和になった現在でもタチアオイはリラックス目的とか美肌目的、
あと二日酔い目的で利用されているそうです。
タチアオイは花が大きくて存在感があるだけでなく
人間の体にも役立つ植物なのですね。
続いてこちらの記事をご覧ください。
⇒タチアオイが梅雨の花と言われる理由