前回の記事ではサフランモドキと似た花をご紹介しました。
⇒サフランモドキと似た花を画像付きでご紹介
サフランモドキと似てない花も画像でお見せしたので
コントラストがわかっていただけたのではないでしょうか。
サフランモドキはゼフィランサスの一種です。
・タマスダレ(白い花が咲くタイプ)
・サフランモドキ(ピンク色の花が咲くタイプ)
があります。
なので、こちらのゼフィランサスは白い花が咲いているのでタマスダレです。
ゼフィランサスでも白い花が咲いたらタマスダレで、
ピンク色の花が咲いたらサフランモドキって
どっちにしても面白い名前ですね。
タマスダレも曲芸みたいですし、
サフランモドキも名前に『モドキ』がついているわけですから。
サフランモドキはヒガンバナ科の植物で他にもスイセンとかハナニラもあります。
スイセンの画像はこちらです。
スイセンとサフランモドキはまったく似てないですね。
ハナニラとサフランモドキも似てるかどうか、微妙ですね。
⇒ハナニラの花言葉とその由来
⇒ハナニラは雑草扱いで大丈夫?
でもヒガンバナ科でないのに
サフランモドキと似てる花はたくさある(気がします)。
⇒サフランモドキと似た花を画像付きでご紹介
今回の記事ではサフランモドキの花の特徴について解説します。
サフランモドキの花の特徴
サフランモドキは花径(花の大きさ)が7㎝とすごく大きな花が咲くのが特徴です。
しかもショッキングピングくらいくっきりとしたピンクですごくきれいで
ピンク色好きの方には大変おすすめな植物です。
同じピンク色をしたミチバタナデシコの花径は約1㎝です。
なのでサフランモドキはミチバタナデシコの約7倍の花の大きさってことです。
⇒ミチバタナデシコの特徴【花の画像付き】
それから高さが10㎝~30㎝程度の花茎の先にピンク色の花が咲きます。
花は単生です。1つに1つの花が咲くということです。
1つ1つの花は2日前後で閉じてしまうものの、
次から次に花茎が出て花を咲かせますから
結局のところ開花期間は長めです。
具体的には6月から10月くらいの間、花が咲いています。
当サイトで撮影したサフランモドキは2021年6月中旬のものです。
それからサフランモドキの場合、雄しべは6つで雌しべは1つです。
くっきりした花の色や形なので、雄しべや雌しべの区別は比較的つきやすいですね。
特に雄しべは6つあるため目立ちますね。
たとえば、ヒペリカムヒデコートの花の大きさは約7㎝で
サフランモドキの花の大きさよりも約1㎝程度大きいです。
ヒペリカムヒデコートも花は6月頃咲きます。
それからサフランモドキの雌しべの先は3裂に分かれていますね。
でも、ヒペリカムヒデコートの柱頭(雌しべの先)は5裂に分かれているので
明らかに違います。
ヒペリカムヒデコートの雌しべには花粉がつく柱頭(ちゅうとう)が大きいので
雌しべの方が目立ちますね。
花って面白いですね。個性がバラバラで。
⇒ヒペリカムヒデコート(ヒドコート)画像(花の特徴も解説)
逆にノイバラの雌しべはまったく目立ちません。
ノイバラの場合雄しべ(葯、雄しべの先端部分)が目立ちますし、
6個どころの騒ぎじゃないくらい多いですね。
⇒ノイバラの花の特徴
話を元に戻します。
それからサフランモドキの場合、花被は6裂です。
花被とはすべての花弁(花びら)と全ての萼片をまとめたもののことです。
ざっくりいうと花全体でみたら6つに分かれているでしょ!ってことです。
花全体(花被)で雄しべや雌しべを守ってますよって話になります。
ところでサフランモドキはサフランに似ていることから名づけられたそうです。
色はサフランモドキと似てませんが、形はさすがにそっくりですね。
あと、サフランモドキの花はナツスイセンと似ているとも言われています。
サフランモドキとナツスイセン、すごく似ていますね。
ただ、ナツスイセンの花弁(花びら)は先の方がこちらの方のようにカールしてますね。
でも、サフランモドキの花弁はカールしてないので
はっきりと見分けがつきますね。
ちなみにサフランモドキの葉っぱは互生しています。
互生についてはこちらで解説しています。
⇒互生とは?【葉の付き方分類】
葉っぱの長さは20㎝前後で幅は7㎜程度です。
続いてサフランモドキの花言葉をご覧ください。
⇒サフランモドキの花言葉と由来を他の植物の花言葉と比較しながら解説