今回の記事ではシラカシの特徴を7つご紹介します。
目次
シラカシの特徴(1)名前の由来
シラカシという名前の由来ですが、シラカシを漢字で書くと『白樫』となります。
白色の樫(カシ)ということです。
「ということはシラカシは白色の葉っぱなのかな?」
と思う方もいるかもしれませんが、違います。
しかも樹皮も黒いです。
「じゃ、どこが白いの?」
って思った方もいるかもしれませんね。
青竹踏み、ならぬ青樫踏み。
シラカシ材の切れ端。 pic.twitter.com/R3hPl9gBws
— ドボンさん (@dobonsaan2019) December 19, 2021
シラカシで白いのは材木です。
加工して材木にすると白色をしているのでシラカシといいます。
逆に樹皮の部分は黒いためクロカシという別名もあります。
シラカシの特徴(2)葉や花
シラカシの葉の特徴
まずシラカシの葉っぱの特徴は常緑樹だってことです。
常緑樹というのは冬になっても葉っぱが枯れて落ちないし
秋になっても紅葉しないしといった感じで一年中、緑色の葉っぱが
木の枝にしっかりと存在している樹木のことです。
常緑樹と反対の概念が落葉樹です。
落葉樹はたいてい冬になったら葉っぱが枯れて落葉する樹木のことです。
なので落葉樹だと冬になったら葉っぱがない枝だけの樹木になるのが特徴です。
ちなみに落葉樹の代表例がハナミズキです。
で、シラカシは常緑樹なので
一年中緑色の葉っぱを見ることができます。
またシラカシは冬になっても葉っぱが落ちないため
葉っぱの掃除をする必要がありません。
そのため自宅の庭でシラカシを育てる方も多いですね。
それこそ生垣になったり家の中を見られないように目隠しになるのに
落ち葉の掃除が必要ないということでシラカシはメリットの多い樹木だといえます。
それから
・細長い
・光沢がある
・硬い
・先端は尖っている
・長さは10㎝前後
・幅は3cm~4cmくらい
という特徴があります。
たとえばアジサイの葉っぱはシラカシの葉っぱと比べたら幅広いですし
光沢はありません。
朧月(おぼろ月)なんて肉厚で白っぽい色の葉っぱで
シラカシの葉っぱとはまったく違いますね。
あとはムラサキカタバミの葉っぱを見ると
シラカシの葉っぱよりも柔らかそうですよね。
それからアメリカンブルーの葉っぱの先端はシラカシの葉っぱよりも
丸っこいと思います。
こうやってみていくとシラカシの葉っぱっていかに細長くて光沢があるか
また硬そうか先端が尖っているかよくわかると思います。
また同じ樫の仲間にウバメガシがいますが、
ウバメガシってシラカシと比べて葉っぱの数が多いし
楕円形の形をしているし丸みがあるし、
長さも5㎝前後で小さいため
簡単に見分けがつきます。
シラカシの花の特徴
シラカシも花は咲きます。
雌雄同株でかつ、雌雄異花(単性花)です。
雌雄同株ってどういう意味でしょう?
・両性花
・単性花(雌雄異花とも)
の2種類があります。
両性花(りょうせいばな)というのは『1つの花の中に雄しべと雌しべの両方が存在しているタイプ』の花のことです。
代表例としてはアジサイがあります。
他にもアネモネも両性花です。
これに対して単性花(たんせいばな)とは
1つの花の中に雄しべしかない、あるいは雌しべしかない
タイプの花のことをいいます。
・両性花は1つの花の中に雄しべも雌しべもある
・単性花は1つの花の中に雄しべしかない、あるいは雌しべしかない
です。
で、シラカシの花は単性花なので
1つの花の中に雄しべしかないか、あるいは雌しべしかないか
どちらかしか存在しないという特徴があります。
そしてシラカシは雌雄同株なのですが、
雌雄同株というのは1本の木において雌の花と雄の花が両方とも存在するものをいいます。
つまり雌雄同株というのは両性花でなく(両性花だったら同じ株に雄しべと雌しべがあるのは当たり前)
単性花のタイプなのに1つの木に雄花も雌花もどちらも存在しているものをいいます。
雌雄同株の代表例がシラカシです。
またシラカシの花は4~5月に咲きます。
シラカシの花の特徴は小さいし
明らかな花の形をしていないので花が咲いても見落としやすいという特徴があります。
たとえばランタナだったら一瞬で「これが花だ」てわかるじゃないですか。
庭の #シラカシ に雄花を発見!
雌花を探したのですが見つけられません。ドングリがなるのを観察したかったのだけど… pic.twitter.com/Ly4wrIXHoa— さるおさる (@xfdpSFXK8t1Ulws) April 28, 2018
でも上記画像はシラカシの雄花ですけど、
「どれが花何だろう?」って思いませんか?
こんな感じでシラカシは雌雄同株の単性花という特徴があるものの
花の形が花っぽくないので見落とされやすいです。
ちなみに
・雄花は枝の下側、葉っぱの下から垂れ下がるようにして咲く
・雌花は枝先に垂れ下がらずに咲く
という違いがあります。
シラカシかしらん。
雌雄同株で雌雄異花。
モヘモヘが雄花で別枝の粒々が雌花。
黄金週間前後で咲き始めるのだけど
この花の香りを新緑の匂いだと
ずっと思い込んでたんだな何故か。
深夜に嗅ぐと深呼吸したくなる(●౪●) pic.twitter.com/HrsD39wzDD— ツキノザウルス (@tsukinoza) May 9, 2022
シラカシの特徴(3)生育場所
シラカシは日当たりのよい場所で育ちます。
ちょっとの日陰だったら大丈夫かもしれませんが
できるだけ日当たりのよい場所で育てるようにしましょう。
とはいえ耐寒性はカシ類の中でも強いほうなので
日本だったら福島県よりも西側で自生しています。
具体的には福島県から西である関東や関西、四国、九州などで自生しています。
ここは以前解説した金木犀と似ている気がします。
金木犀のあの独特の香りって北海道では嗅げないそうです。
シラカシは金木犀みたいに強い匂いがないし
彼岸花みたいに姿かたちが目立たないため
「シラカシって北海道では見かけないのかな?」
みたいな話にはならないと思います。
存在感が薄いというとトゲがある言い方になってしまいますが・・・。
シラカシの特徴(4)病気や寒さ
結論から。
シラカシは病気や寒さに強いといわれています。
寒さについては先ほど解説しましたね。
先ほど解説したようにシラカシは福島県より西で自生しているわけですが
耐寒性の強さから福島県よりもっと東にある岩手県でも見ることができます。
またシラカシは病害虫の被害も受けにくいといわれています。
だから病害虫によってシラカシの葉っぱが全滅するという
確率は低いでしょう。
常緑で目隠しになって頑健で病害虫も少なくドングリまで楽しめるアラカシ/シラカシですが、自分で管理できる気がしないので庭には植えられない。無理な剪定をすると余計に枝が暴れるので手がつけられない。うまく樹勢をコントロールできるプロはやっぱりすごいと思います。#雑木の庭 pic.twitter.com/mNuDoB5hhb
— しまたろう@雑木と芝生の庭DIY (@gardendiycom) March 17, 2022
シラカシの特徴(5)どんぐり
シラカシはドングリができる木です。
ドングリは専門用語で『堅果』といわれます。
ドングリはいつか地面に落ちます。
落ちたドングリは発芽して子孫が増えるのですが、
面白いことにネズミなどの動物は食糧確保目的なのか
地面に埋めて貯蔵するという性質があるようです。
その結果、地面に埋まったドングリは時間とともに発芽し子孫が増えていくという
面白い特徴があります。
また、ネズミたちは地面に落ちたドングリは近くの地面に埋めるだけでなく
別の場所に運んでくれることで
別の場所でシラカシが増えていくこともあります。
そんなこともあって
人間が意図的に植えてないのに
勝手に生えているシラカシを森林などで見かけることもあります。
先ほど解説したようにシラカシは雌雄同株で単性花です。
ドングリは雌花からできます。
大きさは直径で2㎝前後です。
夏の終わりからドングリはでき始めます。
それからシラカシのどんぐりは
殻斗という帽子みたいなところに横向きの縞模様が7本前後できるのが特徴です。
ビオトープの水面にメダカの姿はなく、隅に集まっています。鉢の陰で日当たりが悪く、暖かくない場所ですが、お気に入りのようです。シラカシは常緑のどんぐりの樹で、緑の少ない冬に飾るために、どんぐりから発芽させました。寄せ植えにすると小さな樹でも、楽しむことができます。 pic.twitter.com/ZINlO5V4T7
— メダカの大工 (@medakanodaiku) December 25, 2019
シラカシの特徴(6)子供も楽しめる
シラカシはカブトムシがよく樹液を吸っているクヌギとかコナラと
かなり性質が似ている樹木です。
なので、シラカシの樹液もカブトムシやクワガタが吸ってくれます。
そんなことから夏の早朝、
シラカシの樹液に集まったカブトムシやクワガタを
捕まえる子供もいたりします。
\投稿写真ご紹介/
うひゃ~ #カブトムシ まみれ!!
神奈川県の佐藤司さん(7歳)の家の近くに
なんと百匹ものカブトが集まる夢のようなシラカシの木が!
これほどの大集結は専門家でも滅多に見ないそうですなぜ集まるのか?#ダーウィンが来た でも深掘りしたいと考えています!#昆虫すごいぜ pic.twitter.com/f4kf38nVRu
— ダーウィンが来た! (@nhk_darwin) September 19, 2021
あとは先ほど解説したようにシラカシの葉っぱって硬くて光沢があるので
シラカシの葉っぱを使ってカブトムシを作ったりして遊んだりもできます。
シラカシの葉でカブトムシをつくりました。
3日前にシラカシを剪定してカブトムシに良さそうな葉をとっておいたのですが時間がなく、今日『もうだめかな』と思いつつ作ってみると、いい感じに水分が抜けて作りやすくなっていました。葉っぱ一枚、葉脈を頼りに切り込みを入れ折ります。作り方動画は次に pic.twitter.com/UlRSYzbPyX— inori (@kusabanaasobi) January 28, 2021
シラカシの特徴(7)植栽用途
シラカシ生垣 pic.twitter.com/hxgJQzl5aD
— rocky sugar (@satorocky) September 14, 2022
・緑化目的
・生垣(家の中が見られないようにもできる)
・庭の見た目をよくするため
・防風、防火、防塵
などの目的で植えられたりします。
またシラカシは20mくらいの大きさにまで育ちますし
葉っぱも一年中生えていますから
家の中や庭に直射日光が当たりにくくなります。
結果、家の中や庭の感想を防ぎ防火目的になり家を守るという役割を
シラカシは果たしていたりします。
また、シラカシは樹木であり葉っぱも一年中生えていることから
風が家の中に入ってくるのも防ぎます(防風)。
当然、風を防げれば防塵にもなりますよね。
🐾シラカシ(白樫) ブナ科
山野に生える常緑低木。公園樹や生垣、防風林などに用いられる。樹皮はなめらかで緑がかった黒色。材が非常に白いのが名の由来。
🐾花言葉「勇気」「力」「長寿」
ライトアップを楽しむニャンコ先生🐾✨Happy Xmas🎄🎁🎅🌟#写真で奏でる私の世界 pic.twitter.com/QAaspoZd1i— 雑多日記 (@nemunemudaizin) December 24, 2021
以上、今回の記事ではシラカシの特徴について解説しました。
続いてシラカシにドングリができるまでどれくらいかかるのか?
記事にしてみました。