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キンポウゲ科

シュウメイギクの毒性ついて獣医師がわかりやすく解説

シュウメイギク




シュウメイギクの花の形って明らかに美しいですよね。
つまりシュウメイギクは観賞用の植物だということです。

でもものすごく増えすぎることから
シュウメイギクが増えすぎないような対策方法を検索する方もいます。

しかもシュウメイギクには毒性があります。
私は獣医師なのですが、
シュウメイギクの毒による被害を受けたペットの診察をすることがあります。
当ブログ管理人のプロフィール

被害を受けたペットの治療をするためには
シュウメイギクの毒性を理解する必要があります。
適当に注射すれば治るわけではありませんから。

そんなこともあってシュウメイギクの毒性については
かなり情熱をもって学習していますので
私の知っている知識を公開したいと思います。

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シュウメイギクの毒性

シュウメイギク

シュウメイギクが持っている毒ってどんなものなのでしょう?
毒を含む汁がシュウメイギクの茎とか葉っぱから出て
もし人間や動物の皮膚に当たると炎症(皮膚炎)を起こします

獣医師国家試験に必須の知識なのですが、
炎症には5つの兆候があって
逆に5つの兆候を含むものが炎症です。

炎症の5兆候とは

・発赤(赤くなる)
・熱感(触ると熱い)
・腫脹(腫れる)
・疼痛(痛みを感じる)
・機能障害

のことです。

たとえば心筋炎と『炎』がついているので
やはり心臓に炎症の5兆候が出ているということです。

他でもそうですよ。肝炎だって炎がついているので肝臓に
炎症の5兆候が出ます。
こうやって病名を理解するだけでも
その病気がどんな病気なのか?ある程度把握することができるようになりますよ。
逆にそういう覚え方をしないと例えば獣医師国家試験は17科目あって
覚える範囲は本を並べると自分の身長を余裕で超えるだけあるので
覚えきれません。

話を元に戻しますね。

シュウメイギクの葉っぱや茎から出た毒性のある汁に当たることで
皮膚に痛みが出たり、腫れたり、赤くなったり熱を持ったりする症状が出るわけです。

つらいですよね。

愛犬

これはペットも同様です。
なので特にワンちゃんの散歩時には
シュウメイギクに近寄らないようにご注意ください。

ではシュウメイギクに含まれる毒ってどんな毒なのでしょう?
毒の名前は『プロトアネモニン』です。

プロトアネモニンという毒を含む汁に
当たることで皮膚炎を起こすことがあるわけですね。

ではシュウメイギクのどこにプロトアネモニンという毒が含まれているのでしょう?
結論として全草に含まれています。
全草とはシュウメイギクのすべての部分という意味です。
なので根っこにも草にも、茎にも花にもプロトアネモニンという毒が含まれているということです。

アネモネ

それからプロトアネモニンという毒はシュウメイギクだけのものではありません。
シュウメイギクを含むキンポウゲ科の植物の多くはプロトアネモニンという毒を持っています。
たとえばアネモネはキンポウゲ科ですがプロトアネモニンという毒をもっています。

シュウメイギク

キンポウゲ科の植物の多くは全草にプロトアネモニンという毒を含んでいて
特に汁に多く含まれていますから
素手で茎や葉っぱをもぎとらないほうが無難でしょう。

こんな感じで触ると触った部分が皮膚炎を起こしますが
それだけでなくもし口に入ったら胃腸炎を引き起こします。
なので、触るだけでなく口に入れる行為もNGです。

くれぐれもご注意ください。

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シュウメイギクの毒性まとめ

シュウメイギク

シュウメイギクには全草にプロトアネモニンという毒が含まれています。
特に汁に多く含まれています。
もし毒に触れると皮膚炎を起こしますし、
口に入れると胃腸炎や肝炎を引き起こすことがあります。

あとシュウメイギクはキンポウゲ科の植物ですが
キンポウゲ科の植物の多くがプロトアネモニンという毒を持っています。
たとえばアネモネはキンポウゲ科ですがプロトアネモニンという毒を含んでいるので
シュウメイギクと同じような注意が必要になります。

続いてシュウメイギクが増えすぎる原因と対処法について解説します。