シュウメイギクは漢字で書くと秋明菊となります。
菊という文字がついているからキク科の植物かな?
と思ってしまいがちなのですが、シュウメイギクはキンポウゲ科の植物です。
キク科だと意外だと感じるものにノアザミなんかありますけど、
シュウメイギクはキク科ではありません。
ちなみにシュウメイギクが所属するキンポウゲ科は他にアネモネがあります。
ところでシュウメイギクってキレイな花を咲かせますけど、
増えすぎて邪魔だって感じている人も多いです。
おまけにシュウメイギクが柵の外まで繁茂して邪魔だ…
— 豆トカゲ (@tachydromoides) May 2, 2021
シュウメイギクは後で解説しますが、
どんどん増える植物なので、
放っておくとシュウメイギクだらけになってしまいます。
見栄えのよいガーデニングを目指している方にとって
増えすぎたシュウメイギクは邪魔な存在になるでしょう。
そこでこの記事では
・増えすぎる原因
・増えすぎた場合の対処法
などについて解説します。
目次
シュウメイギクが増えすぎる原因
シュウメイギクが増えすぎる原因(1)宿根草だから
植物は種類によって増え方が違います。
たとえばハナニラ。
ハナニラは球根が分球することによって増えていきます。
種が飛んで増えるわけではないということです。
ハナニラは球根で増えますけど、
オキザリスは種が飛びまくって増えまくります。
ではシュウメイギクはどうやって増えるのでしょう?
シュウメイギクの増え方もものすごくて、
土の上に茎も葉もなくても根っこが残っている『だけ』で増えます。
なので逆に5㎝くらいに根っこを切り取り、
土をかぶせる方法でシュウメイギクを増やす方もいます。
これを『根伏せ』といいます。
つまり、
・ハナニラは球根により増えすぎる
・オキザリスは種が飛びまくって増えすぎる
・シュウメイギクは根っこだけでも復活するから増えすぎる
ということです。
こんな感じで植物が増えすぎるパターンって
種類によって違うので、対処方法も違ってきます。
そういった意味で、いろんな植物と比較してみました。
話を元に戻しますね。
シュウメイギクは根っこが残っていたら増える植物なのですが、
こういった植物を宿根草(しゅっこんそう)といいます。
宿根草は多年草(毎年花を咲かせる植物)の一種です。
多年草の中でも花が咲き終わった後、
地上部だけが枯れて根っこだけが生き残る植物を宿根草といいます。
だからこういった宿根草という性質を活かして
シュウメイギクの根っこを土にかぶせて増やすという方もいるわけですね。
でも、宿根草であるがゆえに増えすぎて困るという方もいるわけです。
シュウメイギクが増えすぎる原因(2)ランナー
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シュウメイギクは雑草みたいな増え方をするので
特別に肥料とか土を用意する必要もありません。
普通に増えます。
で、先ほどもいったようにシュウメイギクは宿根草であるがゆえに
根っこだけでも増えることができます。
そして、その根っこもどんどん成長するので、
シュウメイギクが花を咲かせる範囲が拡大していくのです。
さらにシュウメイギクの場合、春になると
ランナーというつる状の芽が出てきて、子株ができるのです。
ここではわかりやすく説明するために
『ランナー=つる』だと思ってください。
たとえばノイバラなんかも『つる』がどんどん伸びて
どんどん増えるので雑草扱いされてたりするのですが、
シュウメイギクもつる(ランナー)がどんどん伸びて
勢力をどんどん拡大させていくのです。
つまりシュウメイギクは根っこがどんどん増えるし、
ランナー(つる)がどんどん伸び、子株が増えるため
増えすぎるってことです。
しかもランナーのことを匍匐茎(ほふくけい)ということもあるのですが、
ある意味匍匐前進(ほふくぜんしん)するように
地表面を這うようにどんどん勢力を拡大していくので
シュウメイギクは増えすぎるわけですね。
シュウメイギクが増えすぎて何が悪い?
ここまでシュウメイギクが増えすぎることは悪いことだみたいな
雰囲気で解説してきました。
でも、なぜシュウメイギクが増えすぎることが悪いことになるのでしょう?
もしあなたの庭やベランダにシュウメイギクしか存在しないのなら
そこまで問題はないのかもしれません。
でも、シュウメイギク以外にも他の植物を育てている場合には困ります。
なぜなら、他の植物が育っている場所にまで
シュウメイギクが侵入してくるわけですから。
そもそも植物って光合成をしてエネルギーを獲得して
成長していくわけです。
もしシュウメイギクが増えすぎて
他の植物よりも高い位置で繁殖してしまったら・・・。
他の植物には光が当たらないので光合成ができません。
結果、他の植物は枯れてしまったり花が咲かなかったりするかもしれません。
そういった意味で、シュウメイギクが増えすぎるのも困りものなのです。
では続いてシュウメイギクが増えすぎないように
対処法について解説します。
シュウメイギクが増えすぎて困っている場合の対処法
シュウメイギク増えすぎ対処法(1)ランナーを断ち切れ!
先ほども書きましたが、シュウメイギクは春にランナーが伸びます。
さっきも言いましたが匍匐前進みたいにツルがどんどん地面を這うように伸びていくわけです。
そしてランナーの先端に子株ができ、どんどん増えていきます。
シュウメイギクが増えすぎる原因はランナーにあるといっても過言ではないでしょう。
ということはランナーを切ってしまえば、
シュウメイギクの繁殖を断ち切ることができるわけです。
シュウメイギク増えすぎ対処法(2)冬に攻撃をしかけろ!
繰り返しになりますが、
シュウメイギクは花が咲き終わり冬になったら
地上部分は枯れてなくなります。
でも地中に根っこが残り春になったら
ランナーが伸びて子株が増えていくわけです。
ランナーが伸びている春や花が咲きまくっている秋は
地上に茎などがたくさん存在するため駆除が難しいでしょう。
なので冬に地面あたりを刈りこんで、シュウメイギクを絶やしていくことも重要です。
そうすることで春になり
ランナーが伸びる可能性を減らすことができます。
シュウメイギク増えすぎ対処法(3)根域制限ガーデンバッグを利用しろ!
上記画像のような根域制限ガーデンバッグを利用するのも一つの手です。
これは地中に存在する根っこの拡大を防止できる優れものです。
繰り返しになりますが、
シュウメイギクは宿根草の仲間です。
根っこがシュウメイギクの勢力拡大の要因になっているわけです。
なので、根っこの範囲が拡大するのを根域制限ガーデンバッグで防ぐことができれば、
シュウメイギクが増えすぎるのを抑制することができるでしょう。
しかも根域制限ガーデンバッグは空気の入りもよいし
水の出入りも問題なくできるので
他の植物が枯れてしまうという二次被害も防止できるのでおすすめです。
⇒根域制限ガーデンバッグ (直径50cm×深さ40cm)
シュウメイギクが増えすぎる原因と対処法まとめ
いかがでしたか?
シュウメイギクが増えすぎるのは、根っこやランナーが原因といえるでしょう。
なので、ランナーを切るとか、根っこをどうにかして駆除したり
範囲を狭めることでシュウメイギクが増えすぎるのを抑制することができます。
参考になっているようであればうれしいです。
続いて別の植物が増えすぎる原因について解説している記事があるのでご覧ください。