アゲラタムはキク科の植物です。
同じキク科の植物のシロタエギクの花と
形が似ていませんか?
色はまったく似ていませんが。
⇒シロタエギクの花言葉と由来
⇒シロタエギクの夏越し対策
「どこが?」と思った方もいるかもしれませんね。
でも、極端に考えると、たとえばサフランモドキの花と
シロタエギクの花やアゲラタムの花と比べたら
明らかに違いますよね。
⇒サフランモドキの花の特徴(画像付き)
⇒サフランモドキの花言葉と由来を他の植物の花言葉と比較しながら解説
⇒サフランモドキの毒成分・中毒量と症状
⇒サフランモドキと似た花を画像付きでご紹介
サフランモドキの花を見たら、明らかに花だとわかるじゃないですか。
でも、アゲラタムの花を見ても、「これ、本当に花なのかな?
子供がガムでも落とし跡なのでは?」と思っても不思議ではない気がします。
ですが、アゲラタムの花って花壇に植えることが多い植物です。
実際、私が撮影したアゲラタムの花の画像は公園の花壇で見つけたものです。
ちょっと不思議な花なのですが、
わりとどこの花壇でも見かけるような花といえます。
今回の記事ではアゲラタムの花の特徴をご紹介したいと思います。
アゲラタムの花の特徴
アゲラタムの花の大きさ(花径)は1~2㎝と小さいです。
花の大きさが1~2㎝ってどれだけ小さいか?というと
1円玉の直径が2㎝ですから、アゲラタムの花は1円玉と同じかもっと小さいかくらいということです。
アゲラタムの花径と同じくらいの植物は他にベニバナセンブリがあります。
⇒ベニバナセンブリの特徴を画像付きでわかりやすく解説
ベニバナセンブリの花径は1~1.3㎝程度です。
ただ、同じくらいの花の大きさのものを紹介しても
大きさを想像しにくいかもしれませんね。
なので、もっと大きな花径の花をご紹介しましょうか。
たとえば、アゲラタムと同様に、花壇で良く植えられているし
花が咲く時期が6月ころであるサフランモドキの花径は約7㎝です。
⇒サフランモドキの花の特徴(画像付き)
⇒サフランモドキの毒成分・中毒量と症状
⇒サフランモドキの花言葉と由来を他の植物の花言葉と比較しながら解説
⇒サフランモドキと似た花を画像付きでご紹介
タチアオイの花径は約8㎝です。
⇒タチアオイの花・葉・その他の特徴
⇒タチアオイの花言葉と由来
⇒タチアオイが梅雨の花と言われる理由
やっぱり花径が1~2㎝のアゲラタムと比べるとタチアオイやサフランモドキの
存在感はものすごいものがありますね。
話を元に戻します。
今回の画像では花の色が紫色っぽいアゲラタムですが、
他にもピンク色であったり白色のものもあります。
ただ、やっぱり紫色のアゲラタムの方が
夏を涼しく感じさせてくれる気がしますね。
アゲラタムの花は雌しべは1本ですが、柱頭が長くて2裂に分かれます。
「柱頭ってなんだよ!わからないよ!」
という方、こちらの記事で解説しています。
⇒ヒペリカムヒデコート(ヒドコート)画像(花の特徴も解説)
ただ、一応柱頭の場所を示しておきますとこちらの画像になります。
柱頭は雌しべの先端という理解で良いでしょう。
ヒペリカムヒデコート(ヒドコート)の場合は上記画像のように柱頭が5裂に分かれていますが、
アゲラタムの雌しべの先端である柱頭は2列に分かれているということです。
ただ、アゲラタムの花自体がかなり小さいため、画像で示すことができません。
でも、ヒペリカムヒデコート(ヒドコート)の柱頭の位置が分かれば
アゲラタムの柱頭も理解できるはずです。
話を元に戻します。
アゲラタムの雌しべは1本(柱頭は2裂)ですが、
雄しべは5本あります。
雄しべはノイバラの画像を見るとわかるようになりますよ。
・葯(やく)
・花糸
に分かれています。
約+花糸=雄しべです。
詳しくはこちらの記事で解説しています。
⇒雄しべの先端部分の名前は?役割は?
こういうのがアゲラタムの花にも5本存在しているということです。
ところでアゲラタムの花は管状花に分類されます。
管状花とは花が管のような形をしているもののことです。
読んで字のごとくってやつです。
アゲラタムの花は管のような形をしているわけですから
花びら(花弁)は細いのが特徴です。
そんな細い花びら(花弁)が集まって花冠(花全体)が成り立っています。
また、アゲラタム花の付き方分類としては頭状花序に当てはまります。
頭状花序とはキク科植物に多い花の付き方で
たくさんの小さい花が集まって1つの花(花冠)を作るもののことです。
それからアゲラタムの花期(花が咲いている期間)は長いのも特徴です。
6月から10月ころまで咲いています。
たとえば同じちょっと不気味な花を咲かせるアカンサスの花期は6月から8月です。
⇒アカンサスの花言葉と由来を実際に撮影した画像とともに解説
⇒アカンサスの花の特徴(画像付き)
梅雨の時期だけ咲くタチアオイの花期は梅雨時だけです。
⇒タチアオイの花・葉・その他の特徴
⇒タチアオイが梅雨の花と言われる理由
⇒タチアオイの花言葉と由来
なので、アゲラタムの花が咲いている期間(花期)がいかに長いか
よくわかりますね。
またアゲラタムの花は個人的には不気味に感じますが、
言い方を変えると珍しい形をした花なので
切り花にして飾る方もいらっしゃるようですよ。
珍しい白色の花が咲くタイプのアゲラタムを育ててみたい方はこちら
⇒タキイ種苗 草花 種子 アゲラタム・F1アロハホワイト
続いてアゲラタムの葉の特徴について解説します。
⇒アゲラタムの葉の特徴を画像付きでわかりやすく解説