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アジサイ科

アジサイの蕾がつかない4つの原因

アジサイ




葉っぱは生い茂っているのに
なぜか花がさかない、
というより蕾がつかない・・・。

そんな悩みを持っている方のために記事を書いています。
この記事ではアジサイの蕾がつかない原因を4つご紹介します。

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アジサイに蕾がつかない理由(1)蕾がどれか知ってますか?

アジサイの蕾

上の画像をご覧ください。
白い花っぽいものが見えますよね。
でも白い花っぽいのは花ではありません。

トンチみたいですが、違います。
白い花みたいに見えるものは萼(ガク)です。
萼についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
萼とは?花弁との違いをわかりやすく解説

アジサイ

ここでは簡単にガクについて解説しますね。
萼(ガク)というのは花を守る役割を持っているもののことです。
だから上の画像のように真花(花のこと)を守るように
萼は花の周りに存在しているわけです。

花の方が周りにあって
花の中心に萼が仮にあったら
花を守ることなんてできませんよね。

アジサイ
紫陽花の花みたいに見える部分は上の画像のように

・中心部分に密集した真花
・真花を取り囲んでできる4〜5枚から構成される萼(ガク)

でできています。

で、ですね。
萼なのですが、アジサイの場合は
この萼の部分を装飾花(ソウショクバナ)といいます。
装飾花は具体的には萼が変化してできたもので
花粉を輸送している昆虫をおびき寄せるために
進化の過程でできたのではないか?と言われています。

とはいえ、装飾花と『花』の文字が入っていますが
花の役割は持っていません。
つまり、装飾花は受粉して種ができて
子孫を残せるわけではありません。

あくまで萼(装飾花)は
真花の場所で受粉して種ができるために
昆虫をおびき寄せるために存在しているのです。

アジサイ

これに対して真花には雄しべや雌しべや
花びら(花弁)が揃っています。
なので真花の部分に蕾ができます。

だからもしかして萼の部分が花の部分だと思っている方であれば
萼がまったく見えないから
「紫陽花に蕾がつかない。どうしよう」
みたいな話になっていませんか?ってことです。

もしそうであれば
そこは萼の部分なので心配しないでください。
というより真花の部分に蕾があるかどうか?
確認してみてください。

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アジサイに蕾がつかない理由(2)剪定時期を知ってますか?

アジサイ

アジサイを剪定する時期って知っていますか?
6月に花を咲かせる分けですが、
7月以降ならいつでも剪定できると思っていませんか?
アジサイは秋を過ぎたら剪定してはいけません。
秋以降に剪定すると、
花芽ができなくなり、結果、蕾さえできなくなる可能性が高くなります。

先ほども言いましたが
紫陽花は6月の梅雨の時期に花を咲かせます。
紫陽花には毒があるのになぜカタツムリはいるの?【獣医師解説】

紫陽花 犬

そして7月頃には花が枯れ始め
夏の終わり頃になると花芽ができ始めます。
この夏の終わりにできた花芽は2年後の6月頃に花を咲かせます

また大事なこととしては
花芽ができるのは枝ごとってことです。
ある枝は去年に花芽ができたから来年に花が咲きますし
ある枝にできた花芽は2年前にできたから
今年花を咲かせるといった感じです。

こんな感じで同じ株のアジサイであっても
枝によって花が咲く年度が違ってきます。

で、もし夏の終わりに花芽ができたのに
その後、枝を剪定してしまったらどうなるでしょう?
当然のことながら、2年後、花が咲きません。
当然、蕾もできません。

じゃ、いつ剪定すれば良いのでしょう?
結論としては花が咲き終わる7月上旬辺りから
花芽ができる夏の終わりの時期までに
剪定を終わらせるべきです。

この時期に剪定すれば
まだ花芽ができていません。
だから秋頃になれば
残った枝に花芽ができますから
2年後には蕾ができて花が咲く可能性が高いです。

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アジサイに蕾がつかない理由(3)アジサイの蕾ができる周期

アジサイの蕾

先ほど解説したように
夏の終わりにできた花芽は2年後の梅雨の時期に花を咲かせます。
例えば、今年花を咲かせなかった枝だからといって
切り落としてしまうのはやめた方が良いでしょう。

なぜなら今年花を咲かせなかった枝は
もしかしたら去年に花芽ができたのかもしれません。
その場合、来年花を咲かせる可能性が高いわけです。
そんな枝を切り続けていたら
そりゃ、蕾さえできない状態になりますよね。

つまり、今年花を咲かせなかった枝を切らないようにすることが大事だってことです。

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アジサイに蕾がつかない理由(4)剪定する場所のミス

アジサイ
先ほど今年花を咲かせなかった枝を剪定するのはやめましょうっていいました。
逆に花が咲いている枝を夏が終わる頃までに剪定するのはOKだってことです。
ここまでの解説を読んでいただいているならわかっていただけるでしょう。

では花が咲いている枝を切り落とすなら
どのあたりが適切なのでしょう?

適切な場所は花が咲いているところから2節目あたりとなります。
もう少しわかりやすくいうと花と葉っぱを2〜3枚程度一緒に切り落とす感覚が
適切な場所だと言えます。

それ以上、長く枝を切り落とすと
花芽ができにくくなってしまうのでNGです。

なぜなら花芽ができやすい場所は
今年花が咲いた部分から3節離れた場所にできやすいからです。

逆に花が咲いた部分から3節以上離れた部分から
枝を切り落とすと花芽ができず
2年後蕾さえできない悲惨な状態になりかねませんから気をつけてください。

後、ちなみにですが、
秋以降、ずっと日光に当たらない日陰で
アジサイを育てても日光不足で翌年花芽ができないこともあります。
後、真冬に霜が紫陽花に当たり過ぎても
株全体が弱り過ぎてしまい花芽ができなくなる可能性もあります。

以上、紫陽花に蕾ができない原因についての解説を終わります。