上記画像は洗濯物を干している真下に生えていたドクダミの花です。
こんな感じでドクダミは日当たりの良い場所よりも
日当たりがちょっと悪い場所の方がよく育ちます。
洗濯物が当たる場所自体は日当たりが良いですが、
洗濯物を干している真下は太陽の光が当たりませんからね。
そんな庭にも存在するようなドクダミですが、
医薬品として使用されることもあります。
⇒どくだみ(十薬)P(寸切)(じゅうやく)100g 第3類医薬品 ドクダミ ウチダ和漢薬
こんな感じでどこにでも生えているけど、
人間の役に立つドクダミですが、花を見たことがない方も
いるのではないでしょうか。
そこでこの記事ではドクダミの花のつくりを
画像を使いながら解説していきたいと思います。
ドクダミの花のつくり
まず、こちらのドクダミの花をご覧ください。
花はどれだと思いますか?
白い明らかに花びらにしか見えないところが花だと思いますか?
では以下の画像をご覧ください。
もしかしたらあなたが「この白い花びらみたいなのが花かな?」
と思った青色で囲った部分は総苞(そうほう)といいます。
総苞は花びらではありませんが
花びらみたいに4枚あります。
「じゃ、ドクダミの花びら(花弁)はどこにあるの?」
と思った方もいるかもしれません。
結論としてはドクダミに花弁(花びら)はありません。
ちなみに花弁ってなに?
と気になる方はこちらの記事をご覧ください。
⇒花冠と花弁の違いについて画像を使ってわかりやすく解説
学問的にドクダミの花と呼ばれる部分は
ピンク色で囲った部分である花穂(かすい)です。
ピンク内で囲ったブツブツみたいなのが花です。
つまりピンクで囲った部分は花の集合体です。
別の言い方をするとピンクで囲った部分(花穂)は
小さな花がいっぱい集まってできているわけです。
次に花穂部分をご覧ください。
花穂と総苞は5~6月ころにできます。
実際、私が上記画像を撮影したのは2021年の5月中旬です。
で、花穂部分は学問的には穂状花序(すいじょうかじょ)といって
大きさは2㎝前後になります。
で、先ほどもいいましたが花穂は小さな花の集まりですが、
雄しべ3本と雌しべ1本が1セットとなって存在しています。
青で囲んだ部分が雄しべですが、
雄しべには黄色い葯(花粉が入っています)があります。
ドクダミだけだと葯がどこか?
はっきりわからないかもしれないので
ノイバラの葯(雄しべ)もお示ししましょう。
⇒ノイバラの花の特徴
後もう1つ、ヒペリカムヒデコートの葯もお示ししますね。
⇒ヒペリカムヒデコート(ヒドコート)画像(花の特徴も解説)
これだけ見たら、
だいたいどこが葯(雄しべ)かわかっていただけたでしょう。
雌しべは白い部分なのですが、もう少し拡大してみますと・・・
1本の雌しべから柱頭が出て、3つに分かれています(3裂)。
ズームインしてみると、すごく細かい構造をしているのですね。
こんな感じで花穂には雌しべと雄しべがたくさん存在するため
両性小花といったりします。
ただ、よく見てください。
花穂の上部を見ると黄色い部分(雄しべの葯)ばかりですね。
このことを雄性小花といいます。
以上でドクダミの花のつくりについての解説を終わります。
ドクダミを育ててみたい方はこちら
⇒【山野草】五色ドクダミ