ノウゼンカズラはオレンジ色の大きな花を咲かせる植物です。
花の大きさは皇帝ダリアくらい大きいです。
⇒皇帝ダリアに毒性はある?
そんな大きな花を咲かせるノウゼンカズラですが、
植えてはいけない植物として知られています。
⇒ノウゼンカズラを植えてはいけない7つの理由
ノウゼンカズラを植えてはいけない理由は少なくとも7つありますが
そのうちの1つとして「毒性」があります。
私は獣医師としてペットの診療をしている関係もあって
有害植物や漢方について詳しいです。
⇒当ブログ管理人のプロフィール
そこでこの記事では
ノウゼンカズラの毒性について解説します。
ノウゼンカズラの毒性
ノウゼンカズラの毒性があると言われるようになったのは
江戸時代に活躍していた学者、貝原益軒が関係しています。
以下の文章は貝原益軒が残したものです。
花上の露、目に入れば目暗くなる
貝原益軒が残した文章を今の文章に直すとすると
「花のしずくが目に入ったら失明するよ」って意味です。
そして「花」は「ノウゼンカズラ」のことだと言われています。
ただ現在ではノウゼンカズラに失明するほどの
強烈な毒性はないと考えられています。
https://t.co/TsEd99vqZM
江戸時代の貝原益軒さんが「花上の露、目に入れば 目暗くなる」と記述しいかにも有毒の花、というイメージがついているが、実際には毒はない。読書家の義父が晩年「枯れるように死にたい」と言うので、夫は松永伍一の「老いの品格」、私は貝原益軒の「養生訓」を贈ったな…
— 万華鏡のシゲマツヤ (@shigematsuya) July 2, 2018
ノウゼンカズラに失明するほどの毒性はありません。
Wikipediaの文章をご覧ください。
中には「ノウゼンカズラの花を触った手で目をこすると失明する」などとする物まである。しかし実際には無毒であり、少なくとも言われてるような簡単に失明事故を起こすような強毒性は有していない。
Wikipediaに書いてあるように
ノウゼンカズラを触った手で目をこすっても失明しない。
失明しなどころかむしろ無害であるとまで書いてありますね。
なのでノウゼンカズラを植えようかどうか迷っている場合には
失明するほどの強い毒性はないので、そこはご安心ください。
ただ他に有害なことがいっぱいあるので、そこは心配しましょう。
⇒ノウゼンカズラを植えてはいけない7つの理由
また、ノウゼンカズラに失明するほどの毒性はないものの
アレルギーを起こす可能性があるとは言われています。
ノウゼンカズラにはアレルギー物質が全草に含まれておりとりわけ花は素手で触れるとかぶれるほどらしいので
ノウゼンカズラの蜜を吸ってはいけない— こもり (@mimimimi_tw) May 11, 2022
原因はノウゼンカズラに含まれるラバコールという成分です。
日本ではキバナノウゼンやコガネノウゼンなどともいう、材は密に詰まっており希少なブラジルボクの代替材として評価されている一方で、材に含まれるラバコールは人によってはアレルギーを起こす、ブラジルの国花にもなっているノウゼンカズラ科の広葉樹を、トゥピ語で「皮の厚い木」を意味する言葉から
— 自作生き物問題保管箱 (@ratsnake_2) November 5, 2022
ラバコールも毒と言えば毒ですよね。
失明するほどの強い毒性ではありませんが。
【きれいな花には毒がある?】ノウゼンカズラ(凌霄花 Campsis grandiflora)No Blog,No Life! http://t.co/fKdMeEU0PI 「「みどりの野原」というサイト・毒の成分は、ラバコール・花に多く・アレルギー性物質の一つだと考えられている」
— TOCHINAI Shin (@5goukan) June 15, 2015
ラバコールは花びらに多く含まれていると言われています。
なのでもし「きれいな花だな」と思っても
花びら部分は触らない方が良いと思います。
特に敏感肌のかたは触らないようにしましょう。
以上のようにノウゼンカズラには失明するほどの強烈な毒性はありません。
でも花びらにはラバコールというアレルギーを起こす可能性のある物質が含まれています。
また、高齢者の方の中には
ノウゼンカズラを触って目をこすったら失明するという迷信を信じている方もいます。
そのため、「お宅のノウゼンカズラ危険だから切ってもらえない?」
みたいな苦情を受ける可能性があります。
この辺は今後の人間関係に影響してくることなので
長い目で考えてノウゼンカズラを切るかどうか
判断した方が良いでしょう。
以上で解説を終わります。
続いてノウゼンカズラを植えてはいけない理由について解説した記事があるので
ぜひご覧ください。
⇒ノウゼンカズラを植えてはいけない7つの理由