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ツバキ科

山茶花の季節いろいろ解説(開花時期・着物を着る時期・いつの季語か挿し木の時期など)

山茶花(サザンカ)




冬の季節に咲く花として

ギョリュウバイ

ギョリュウバイを以前ご紹介したことがあります。
ギョリュウバイの花言葉と由来

シャコバサボテン

他にもシャコバサボテンも有名ですね。
シャコバサボテンの花言葉と由来

山茶花

他にも冬の季節に咲く花として有名なのがサザンカ(山茶花)です。

山茶花といったら童謡の『たきび』が有名ですね。
「さざんか、さざんかさいたみち」という言葉を聞いただけで
頭の中にメロディーが流れてきませんか?

この記事を書いているのは2022年12月22日で
この日は冬至です。

冬至あたりは午後4時くらいになると外は暗くなってきますね。
童謡『たきび』を作詞したのは巽聖歌(たつみせいか)という方です。
巽聖歌さんが近くを散歩しているときに山茶花などをみて『たきび』を
作詞したのではないか?といわれています。

先ほども書きましたが
ギョリュウバイとか冬に咲く花は山茶花以外にもいろいろありますからね。
それをあえて『たきび』の歌詞では山茶花が登場したわけです。

この歌が伝えてくれているように
木枯らしが吹いていて焚火をするのが心地よいくらい寒い季節に
咲く花、それが山茶花だということです。

それくらい山茶花は冬の季節の代表的な花の1つだといえるでしょう。

ではここからが本題です。

この記事では

・山茶花はいつの季節の季語なの?
・山茶花の花が咲く季節はいつ?
・山茶花柄の着物を着る季節はいつ?
・挿し木をする季節はいつ?

などについて解説します。

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山茶花の花が咲く季節はいつ?

山茶花

さっき書いてしまいましたが
山茶花の花は冬に咲きます。

具体的には10月から12月ころに咲くのが一般的です。
ただ品種(ハルサザンカ系)によっては春の季節まで咲くものもあります。

ちなみに山茶花とすごく似た花を咲かせる椿は
12月から4月ころまで花を咲かせます。

こんな感じで季節でいうと秋から冬にかけて咲くのがサザンカで
冬から春にかけて咲くのがツバキです。

花びらだけ落ちるのがサザンカの特徴

ちなみに別の記事で解説していますが山茶花は
花が落ちるにしても花全体でなく花びら単位で落ちるという特徴があります。

椿

これに対してツバキは花びらでなく花全体が落ちるという特徴があります。
これで山茶花とツバキを簡単に見分けることができます。

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山茶花柄の着物を着る季節はいつ?

その植物の柄の着物を着る季節って
何か関係があるのでしょうか?

原則としては『着物に描かれている花が咲ききるまで』です。
ただ着物って歴史がありますよね。
平成とか令和に誕生したわけではありません。

諸説ありますが、
着物は平安時代の『小袖』が原点だといわれています。

小袖は着物の先祖だということです。

大昔ですよね。
だって平安時代というのは794年から1185年までの時代を指していますから。
今から約1000年以上昔の話です。

この辺から着物があったわけです。

何が言いたいか?
というと平安時代を含む明治時代より以前というのは
旧暦でした。
現在の新暦を使い始めたのは明治6年1月1日からです。

新暦と旧暦の違い

新暦は太陽の動きを基準にしている
⇒1年が365日となる

旧暦は月の動きが基準
⇒1年が354日となる

です。

つまり新暦は太陽の動きを旧暦は月の動きを基準に
1年を決めていたため、新暦と旧暦では1年で11日の差が生まれてしまうのです。
3年で約1ケ月の差です。

旧暦の時代からある着物です。
山茶花柄の着物をいつ着たらよいのか?頭が混乱してしまいますよね。

山茶花柄の着物を着るベストな時期というのは
実際に山茶花の花が咲く時期より1ケ月くらいズレます。

結論としては山茶花の花が咲く時期より1ケ月手前から
山茶花柄の着物を着始め、花が散るころに着終わるという感じになります。

山茶花柄の着物だと

・着る時期は10月から11月の間
・山茶花の花が咲く時期10月から12月

という感じです。
山茶花の花が咲き終わるよりちょっと早めに着終わるイメージです。

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山茶花はいつの季節の季語なの?

山茶花

ここまでの解説を読んでくれたあなたなら
山茶花はいつの季節の季語なのか?分かると思います。

そうです。
山茶花は冬の季語になっています。
もう少し細かくいうと初冬です。

初冬は

11月7日ころから12月6日ころを指します。

そりゃそうですよね。
くどいようですが、山茶花の開花時期は10月から12月までですからね。

ところで初冬といわれる時期は立冬になります。
立冬とは冬の気配を感じ始めるころを指します。

コートが必要になり始める時期ですね。

先ほど解説した旧暦でいうと立冬の11月7日から冬の始まりとされています。
そんなこともあって山茶花は冬の季語となっています。

ということです。

では山茶花を季語に使っている俳句には
どんなものがあるのでしょう?

山茶花を雀のこぼす日和かな
(正岡子規)

が有名です。

花びらだけ落ちるのがサザンカの特徴

この俳句は山茶花の花が咲いている枝を
スズメが飛び交い、花びらが落ちる情景を表しているのではないか?といわれています。
山茶花の花が散るのっていかにも冬をイメージしますものね。

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挿し木は山茶花だといつの季節にするの?

挿し木というのは植物の葉っぱや茎や根っこなどの一部を切り取って
土や水に挿して増やす方法のことです。

山茶花の場合、梅雨の時期(6月から7月にかけて)に挿し木をするのが基本です。

でも最近では一年中、山茶花の挿し木をする方はいるようです。

今回の記事は以上になります。

次に記事では見間違いやすい椿と山茶花の見分け方について解説します。
サザンカとツバキの5つの違いとは?