ヤマボウシの花って白くてきれいですね。
ただ、友人から「うちの近くで咲いているヤマボウシの花、
ちょっと小さい気がするんだけど・・・」と
相談を受けたことがあります。
今回の記事ではヤマボウシの花が小さい場合に
考えられる原因を3つご紹介したいと思います。
ヤマボウシの花が小さい原因1．水・栄養不足
ヤマボウシ「あ、これがヤマボウシの花か！」って
あなたが思っているところって、
もしかしたら総苞片（そうほうへん）かもしれません。
総苞片（そうほうへん）とは白く見える部分のことで
葉っぱの一種なんです。
で、学問的にはヤマボウシの花は総苞片の中心に
20～30個の集まっていて、
隠れキャラみたいに目立ちません。
ヤマボウシの花はすごく恥ずかしがり屋さんなんですね。
で、ヤマボウシの花のように見える総苞片は
葉っぱの一種ですから、水分や栄養分が足りないと
成長が悪くなってしまうんです。
結果、小さく見えます。
たとえば、湿気の多い場所で育ったヤマボウシだと
総苞片が大きくなる傾向があります。
結果、ヤマボウシの花らしきものが大きく見えます。
逆に湿気の少ない乾燥している場所で
育ったヤマボウシほど小さくなりがちです。
ただ、注意点としては水のやりすぎもよくないです。
根腐れを起こす原因になり、
かえってヤマボウシ全体の成長が阻害されますから。
なので、もし自宅の庭で育てているヤマボウシの花が小さいと感じる場合には
ヤマボウシの木の根元付近に低木を植えることをおすすめします。
たとえばサツキとかナンテンとか。
そうすることで、ヤマボウシの根元付近の乾燥を
防ぐことができるからです。
結果、ヤマボウシの花が大きく見えるようになるでしょう。
特に、ヤマボウシの木の根元が強く西日に当たる場合には
こういった低木を植える方法はおすすめです。
あと、ヤマボウシの花ができすぎると
栄養分が分散してしまいます。
結果、一つ一つの花が小さくなるでしょう。
ヤマボウシの花が小さい原因2．植え替え直後だから
あと意外な盲点になるのが、
植え替え直後が原因でヤマボウシの花が小さいってオチです。
庭にヤマボウシの木を植えたばかりだと
底の土壌に根や木が馴染んでいません。
基本的に木って、
たいていその場所で動かず、成長し続けます。
根っこごと別の場所に
植え替えられるってことがありません。
なので、根っこごと植え替えられると
その場所、その土壌にヤマボウシが馴染むために
エネルギーを集中させるんです。
なので、花を咲かせ大きくなるための
エネルギーを注ぐことができません。
結果、ヤマボウシの花が小さくなってしまうことがあります。
なので、ヤマボウシを別の場所で
植え替えたという事実があるなら
今年は様子を見ましょう。
まずは枯れないことの方が大事だと思います。
ヤマボウシの花が小さい原因3．ハナミズキの可能性
ハナミズキ「ヤマボウシの花が小さい気がする・・・」
と心配している人のうち、何割かは
ハナミズキと比較しているため、そう感じている可能性が高いです。
ハナミズキは上の画像の花ですが
すごくヤマボウシの花と似ているので
間違って認識している人が多い気がします。
ハナミズキの花とヤマボウシの花なら
ハナミズキの花の方が大きいです。
ヤマボウシただ、くどいようですが、
ハナミズキもヤマボウシも花だと一般の方が思っている場所は
花ではありません。
総苞片（そうほうへん）です。
花は総苞片の中心に20～30個集まっている部分です。
とはいえ、花っぽく見えている全体を見たときに
ハナミズキの方がヤマボウシより大きいです。
なので、ハナミズキをヤマボウシの間違って認識したうえで
本物のヤマボウシを見たら、「花が小さい気がする・・・」
と感じてしまうことでしょう。
以上で解説を終わります。
