スギナがどんどん増えることで、
育てている花や植物たちが太陽の光を十分にもらえずに、
成長が遅くなったり、花が少なくなったりすることがあります。
さらに、スギナの根っこが他の植物の根っこと絡み合って、
栄養を取り合うことになります。
そうなると、だいたいスギナが勝ってしまって、
花壇や芝生の植物たちが弱ってしまい、
きれいさが損なわれてしまうんです。
このように、スギナが芝生や花壇に広がると、
見た目がスギナだらけになって見栄えが悪くなるだけでなく
育てている植物の栄養状態などにも悪い影響を与えます。
だからスギナの被害を受けているなら駆除することが大切になってきます。
じゃ、どうやってスギナを駆除するか？
例えば、石灰を使った駆除方法は一つの希望かもしれません。
でも、本当に石灰でスギナを駆除できるのでしょうか？
この記事では、石灰がスギナにどれくらい効果的なのか、
わかりやすく説明していきます。
スギナは石灰で駆除できる！？はじめに
・芝生
・花壇
・畑
・庭
・果樹園など
さまざまな場所に生え非常に強い生命力を持ち
簡単に増えてしまいます。
そのため、スギナには「地獄草」という別名があります。
「地獄草」という名前を聞くと、
ちょっと怖い感じがするかもしれません。
でも、この名前がついている理由はスギナがどんどん増えて、
なかなか駆除できないからなんです。
地獄みたいに苦しい思いをする人がいるから、
そんな名前がついたんだと思います。
例えば、スギナが増えると他の植物にとって良くない影響を与えることがあります。
例えば、スギナは非常に成長が早く密集して生育するため、
他の植物よりも早く、より多くの光を奪います。
これにより、他の植物が必要とする光合成に必要な光が遮られ、
成長が抑制されます。
植物を育てている方からしたら、
スギナによって地獄のような思いをすることになるわけです。
スギナは地下茎や胞子を通じてどんどん増えていきます。
地下茎は地面の下で横に伸びていく茎のことです。
地下茎によって地上の茎の部分を取り除いても、
すぐに地中から新しい葉を出して再び生えてきます。
また、スギナは乾燥や悪い土の状態にも強く、
じわじわと土中で分布を広げていきます。
ところで一般的には石灰がスギナの駆除に有効だと言われています。
ですが、石灰は必ずしもスギナに対して効果的ではないかもしれません。
石灰にはいくつかの種類があって、
適切な種類を選んだとしても、
芝生や他の植物への影響を考慮する必要があります。
例えば、あなたがお庭で美しい花や、
サッカーをするのにちょうどいい芝生を育てているとします。
スギナが生えてきたので、
石灰を撒いて駆除しようと思ったら、どうなるでしょう？
石灰を使ってスギナをなくそうとするのは、
一見いいアイデアに思えるかもしれません。
だって、スギナを駆除できるし、
土の酸度も良い感じにできるからです。
でも、この方法が芝生にとっても良いわけではないんです。
なぜかというと、石灰が作る炭酸カルシウムが土を固くしてしまい、
芝生の根がしっかりと呼吸できなくなってしまうからです。
芝生も生きています。呼吸がうまくできないと、
健康に悪影響が出てしまい黄色くなったり枯れたりする可能性がでてきます。
スギナをなくすためにいいと思っていた方法が、
実は芝生には良くないかもしれないってことです。
だから仮にスギナの駆除に石灰が有効となったとしても
手放しで喜べる話ではないってことです。
以下詳しく解説していきますね。
スギナ駆除に石灰が有効はウソ？論理的に解説
スギナを駆除するために石灰を撒くという方法は、
よくインターネットなどで見かけます。
庭仕事
まだ周りに少し残ってますが、スギナ抜いて石灰混ぜました。
ここがおれの農園になります😽 pic.twitter.com/HLf0ddDT0a— ryo (@ryo21859358) May 6, 2022
でも、本当に石灰はスギナ駆除に効果があるのでしょうか？
今回は、その真相についてお話しします。
まず、スギナはとても強い雑草です。
酸性の土壌でもアルカリ性の土壌でもよく育ちます。
石灰を撒くと土壌がアルカリ性に変わりますが、
スギナはこの環境でも問題なく育つんです。
つまり、石灰を撒いてもスギナの除草効果は期待できないということになります。
休日は雑草退治です！！。
スギナは石灰を撒いてもダメ！！
仕方がないので、スコップで掘りますが腰痛になります(^.^) pic.twitter.com/AGZzRXTE46— レオ・メダカ (@p6K8ZbWPP5SPD0y) April 23, 2022
例えば、あなたがお庭でスギナが増えているのを見つけました。
ネットで調べたり、ご近所さんから聞いたりして、
「スギナは石灰で駆除できる」という情報を得たとします。
そこで、早速園芸店に行って石灰を買ってきて、
スギナが生えている場所に撒きました。
でも、数週間後、スギナは少しも減っていないどころか、
もしかするともっと増えているかもしれません。
そして、その過程で芝生や他の植物が元気をなくしてしまうかもしれません。
スギナが特に酸性の土壌を好むわけではなく、
実は様々な条件の土壌でよく育つ能力があります。
つまり、石灰を撒いて土壌の酸度を変えても、
スギナにとっては大きな問題ではないかもしれないってことです。
さらに、石灰がスギナの発生を抑えるという証明もありません。
少量の石灰を撒いたところでスギナには効果がなく、
大量に撒いても枯れ込む効果は期待できないんです。
結論として、石灰を撒くことはスギナ対策としては
あまり効果がないということです。
スギナの駆除には、他の方法を考えた方が良さそうですね。
スギナ駆除に石灰が無意味ならどうすればいい？
スギナは春に成長を始めて、最初の1〜2ヶ月はゆっくりと育ちます。
スギナを駆除するには、成育が始まって最初の2ヶ月がとても大切です。
スギナには、グルホシネート系の除草剤や
グリホサート系の除草剤も効果的です。
例えば、バスタ液剤やラウンドアップマックスロードなどがあります。
⇒BASFジャパン バスタ液剤 5L
⇒ラウンドアップマックスロード 1L
これらの除草剤は速効性があり雨にも強いです。
ただし、使う時は保護服を着て、
晴れた日に散布するのがおすすめです。
雨が降ると、除草剤が流れてしまうからです。
スギナを駆除するには、ちょっとしたコツがいるんですね。
この方法を試して、きれいな芝生や花壇を保ちましょう。
スギナは石灰で駆除できる！？まとめ
スギナは、とても強くて、
あっという間に広がってしまいます。
特に春から夏にかけては、その成長がとても早いんです。
でも、このスギナ、実は石灰で駆除しようとしても、
うまくいかないことが多いんですね。
石灰を撒いても、スギナは平気で成長を続けてしまうんですよ。
石灰には色々な種類があって、カルシウムが含まれているか
ら効くんじゃないかと思うかもしれませんが、
残念ながらスギナにはあまり効果がないんです。
スギナは土の状態が良くないところでも元気に育つんですよ。
でも、安心してください。
スギナを駆除する方法は他にもあります。
除草剤を使う方法が効果的です。
スギナが生えてきたら、すぐに対処することが大切です。
この記事を読んで、スギナの駆除についてもっと知ってもらえたら嬉しいです。
みんなで、美しい芝生や花壇を守りましょうね。
次の記事ではスギナを熱湯で駆除する方法について解説します。
⇒スギナを熱湯で駆除！？メリットとデメリットについて解説
