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ツバキ科

椿の花はなぜ花びら単位でなく丸ごと落ちるの?

花ごと落ちたツバキの花




山茶花の花は花びら単位で落ちます。

花びらだけ落ちるのがサザンカの特徴

でも椿の花て花ごと一気に落ちますよね。

花ごと落ちたツバキの花
ツバキと山茶花の違い

・山茶花は花びら1枚単位で落ちる
・椿は花ごと一気に落ちる

です。

他にも山茶花とツバキには違いがいっぱいあります。
この辺の話はこちらで解説させていただきます。
サザンカとツバキの5つの違いとは?

この記事では椿の花はなぜ花びら単位でなく丸ごと落ちるのか
わかりやすく解説させていただきます。

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なぜツバキ(椿)の花は丸ごと落ちるの?

どうして椿は花びら単位でなく花ごと落ちるのでしょう?

ツバキの花

いきなり結論から。
椿の花はなぜ、花びら1枚1枚でなく
花全体が落ちるのか?というと、、、

椿の花は1枚1枚の花びらと
雄しべがみんなつながってできているからです。
たとえば1枚の折り紙で鶴を折ったものと
3枚くらいの折り紙で鶴を折ったのだったら
どちらの方が簡単にはがれるでしょう?

当然、3枚の折り紙でできた鶴ですよね。
1枚でできた鶴は引っ張ってもはがれないはずです。

花びらだけ落ちるのがサザンカの特徴

折り紙の具体例でいうと
3枚の折り紙でできた鶴がサザンカ(山茶花)です。
花びら1枚ごとに散りますから、簡単にはがれやすいので。

ツバキの花

これに対して1枚の折り紙でできた鶴の方がツバキ(椿)のイメージです。
椿は1枚の折り紙でできたみたいな感じだから花全体で散るのです。

ではどうして椿の花は花びらも雄しべも全部つながって
できているのでしょう?

人間も動物も植物も生あるものはみんな子孫を残しますよね。
植物の場合は花を咲かせ受粉して種ができて子孫が残っていくのが基本です。

椿ももちろん受粉して種を作る為に花粉ができます。

そして

たいていの植物は

・昆虫に運んでもらう
・鳥に運んでもらう

かどちらかの方法で花粉を運んでもらい受粉にこぎつけます。

椿の花

もし昆虫に運んでもらうなら春から夏の時期に花を咲かせる必要があります。
でも、椿って冬から春にかけてくらいに花を咲かせます。
まだ昆虫がいません。

ということは椿は鳥に花粉を運んでもらう植物だということです。

具体的には鳥がツバキの蜜を吸いにやってきます。
そして鳥は頭を花の中に突っ込みます。
そのときに鳥の頭に椿の花粉がくっつくわけです。

椿の花粉がくっついた鳥はまた別の椿のところに行きます。
その結果、椿は受粉して子孫が残っていくわけです。
こうやって椿は鳥に自分の蜜を吸わせる代わりに
花粉を運んで行ってもらうわけですね。

このように書くと「鳥に椿の蜜を吸ってもらい花粉を運んでもらうことと
椿の花びら全体と雄しべがつながっていることと何の関係があるの?」
って疑問に感じた方もいるでしょう。

鳥が花の蜜を吸うときって
花にとって衝撃は軽いものでしょうか?
おそらくそんなことないと思います。
硬いくちばしを使って鳥は花の蜜を吸うわけです。

また花びら1枚1枚がつながっていないなら
鳥は花びらの間にくちばしを入れて蜜を吸うことができます
となると、鳥の頭に花粉がつきませんよね。
そうなったら鳥がツバキの花粉を運んでくれなくなります。

逆に花びら全体がつながっていて隙間がない構造であれば
鳥は頭を花の中に突っ込んで蜜を吸うしかありません
そうなったら確実に鳥の頭に椿の花粉がくっつきます。

椿の花

だから椿の場合、花びら全体が隙間なくつながっているのです。

そのため、
花びら1枚1枚でなく花全体で椿の花が落ちるということです。

最後にまとめますとどうして椿の花は花全体が落ちるのか?
というと椿は鳥に花粉を運んでもらうタイプの植物だからです。
花びらの隙間にくちばしを入れて蜜を吸ってしまうと
鳥の頭に花粉がつきません。
そうなったら受粉につながりません。
そこで花びらがつながる構造になっているわけです。
花びらに隙間がなければ鳥は花びらの隙間から蜜を吸うことができません。
確実に鳥は花に頭を突っ込んで蜜を吸います。
そのときに鳥の頭に花粉がくっつき、
別の場所に飛んで行ってくれます。
結果、受粉につながり子孫が増えていくわけですね。

以上で解説を終わります。