前回の記事ではシラーペルビアナに毒があるか、
海外の文献を引用して解説しました。
⇒シラーペルビアナは有毒?毒の成分名は?
今回のテーマはシラーペルビアナの花が咲かない原因を5つご紹介したいと思います。
そもそも、上記画像を撮影したのは2021年5月上旬です。
つまり、シラーペルビアナの花が咲く時期は5月ころです。
画像を見ていただくとわかるように
結構、たくさんの花を咲かせます。
放っておいてもどんどん増えていく印象です。
でも、頑張っているのにシラーペルビアナの花が咲かないと
嘆いている方がいるのも事実です。
そこでこの記事ではなぜシラーペルビアナの花が咲かないのか
解説したいと思いますので、ぜひ最後までご覧いただけると幸いです。
花が咲かない原因(1)極度な乾燥
シラーペルビアナはグングン成長するタイプの植物です。
これって以前解説したナガミヒナゲシと同じような感じですね。
⇒ナガミヒナゲシはなぜ駆除しないといけないの?
ナガミヒナゲシは他の植物を蹴散らして自分(ナガミヒナゲシ)の勢力を拡大していきます。
これとシラーペルビアナは同じような感じです。
どうしてシラーペルビアナはどんどん成長していけるか?
というと、それは乾燥に強いからです。
シラーペルビアナはそこらに咲いているような花です。
雑草レベルです。
優しい家の人が「はい、お水」て定期的にお水を与えてくれるわけではありません。
そんな植物が生き残ろうと思ったら乾燥に強くないといけないわけです。
ただ、どれだけ乾燥に強い植物でも
さすがに砂漠レベルの乾燥だと耐えられないでしょう。
花が咲かなくなる可能性が高いということです。
特に、鉢植えの方、乾燥に注意してください。
地植えだったら、地中に水分が存在しているかもしれません。
でも鉢植えだったら、鉢の中に存在する土が乾燥していたら
どう考えてもシラーペルビアナが水分を吸収することができません。
すると、シラーペルビアナの花が咲かないどころから枯れてしまうでしょう。
ですので、特に鉢植えの場合、
土の表面が乾燥しているようならたっぷり水を与えてください。
花が咲かない原因(2)日光
シラーペルビアナは日当たりが悪い場所よりも日当たりの良い場所の方が
元気よく成長してくれます。
ただシラーペルビアナの花が咲いている画像は
スーパーの駐車場(天井があってやや暗めの場所、半日陰くらい)で撮影した場所です。
つまり、日当たりが悪くても元気な花を咲かせてくれます。
とはいえ、さすがに1日のうちの大半が日陰の場所だと
花が咲かないかもしれません。
「そういえば、ずっと日陰の場所でシラーペルビアナを育てていた」
と自覚がある方は、日当たりの良い場所にシラーペルビアナを植え替えましょう。
花が咲かない原因(3)寒い
シラーペルビアナは寒さには弱いほうです。
ですから特に冬の時期、土が凍るような場所で育てるのは避けましょう。
根っこまで凍るようだと、シラーペルビアナ全体が枯れてしまうことがあります。
「でも、うちの地域はどこの場所でも冬は凍るよ」
という場合には腐葉土を霜よけとしてまいとおきましょう。
寒さ対策になると思います。
⇒腐葉土 20L
花が咲かない原因(4)湿度が高い
シラーペルビアナは乾燥に強いほうだと言いましたが
湿度が高すぎる環境は弱いです。
特にシラーペルビアナはいっぱい育って密集している場合に
水やりすると、株元(土とシラーペルビアナが接している付近)が
蒸気で湿気てしまいます。
すると、シラーペルビアナが枯れてしまう可能性があります。
当然、そうなると花が咲きません。
特に気温が上がってくる4、5月にシラーペルビアナの花が咲きますが
この時期に水やりをしすぎると、
水分が蒸気になりやすいので注意してください。
冬より夏の方が水は蒸気になりやすいのを
想像していただけるとわかっていただけるでしょう。
花が咲かない原因(5)肥料
前の年に仮に花が咲いたとしましょう。
そして花が散ったとします。
花が咲くのにはものすごいエネルギーが必要です。
で、花が散った後はエネルギーがかなり消費されていますが、
失われたエネルギーは残った葉っぱが光合成をすることで補われます。
ただ、残った葉っぱだけでは十分なエネルギーを
作ることができない場合があります。
その場合、翌年エネルギー不足で花が咲かないことがあります。
そうならないために、肥料を利用するわけです。
花が咲くのは5月ころなので、
3月あたりから毎月1回程度、緩効性の化成肥料を
与えるようにしましょう。
⇒ハッピーハウス 2kg【緩効性化成肥料】【レインボー薬品】
エネルギー不足で花が咲かないケースなら
これだけで、花が咲く確率が高まります。