今回は細胞説について解説します。
細胞説って何ですか?と聞くと、
『生物は細胞でできているっていう話でしょ!』
という方がいます。
でも、この答えだと50点くらいです。
あと半分必要です。
以下、詳しく解説していきますね。
細胞説とは?唱えた人は誰?
細胞説の定義は『細胞は生物体の構造上、機能上の単位』となります。
機能上というのは働きのことです。
ところで細胞説を唱えた人は2人います。
・シュライデン(1838年)
・シュバン(1839年)
です。
シュライデンさんは植物について、
シュバンさんは動物について言いました。
シュライデンさんとシュバンさんは
細胞というのは生物体の構造上、機能上の単位であって
このことは動物も植物も同じであるといったわけですね。
そして細胞説の発表により生物学会が動きました。
生命を解明するには細胞を明らかにすればよいのではないか?
という考え方が生まれたのです。
この考え方をもとに細胞学が誕生しました。
生命と細胞の関係がよくわからない方はこちらの記事をご覧ください。
⇒生命とは?簡単に解説
そして細胞学が誕生した後、
各分野の研究が急速に進展していきました。
たとえば、1865年にメンデルさんが遺伝の法則を発見しました。
他にも1859年にダーウィンさんが進化論を発表しています。
これらも細胞説から細胞学が誕生したことがきっかけとなっています。
ダーウィンさんの進化論は相対的にみたらどうなのか?というところから発見されていますし、
メンデルさんの遺伝学は核の内容(遺伝現象ってなんなのか?)というところからできています。
さらにいうと、パスツールさんが自然発生説を否定しています。
実は1800年代はたとえばゴミをためておくと、
ネズミに変化してしまうみたいなことが当たり前のように考えられていました。
そんな感じで1800年代というのは生物というのは
非常にあいまいでした。
こういった考えを自然発生説といいます。
でも、細胞説からパスツールさんは自然発生説を否定しました。
噛み砕いていうと、親がいて子供がいる、
逆に親がいないと子供ができないということをパスツールさんは言ったわけですね。
・免疫学
・医学
を発達させています。
さらにメンデル、ダーウィン、パスツールさんたちのおかげで
DNAという遺伝子の話やiPS細胞といった応用的な学問にまで発展しています。
これらのことによって生物学、そして農学、医学などが
どんどん発展していきました。
このように細胞説という考え方が今後の生物学を決定づけた
大事な考え方です。
以上で細胞説についての解説を終わります。