ツイッターを見ていると生態的地位とかニッチという用語を
よく見かけます。
本日、埼玉県飯能市において、やまね酒造による森あるきを開催いたしました。
動植物の進化や生態的地位(ニッチ)に関してなどお話させていただきました。
やまね酒造は、飯能の自然と生物多様性と共に歩んでまいります。 pic.twitter.com/bM9SaaAlva— やまね酒造 若林福成 (@yamaneshuzo) June 15, 2021
とか、他にもこんな感じで。
我が家の黄色いツツジです
周りではマルハナバチの翅音が聞こえました
仮に昆虫がこの世界からいなくなると、
3~4年で世界は終了するとかこの頃ちょくちょく聞きますね
カブクワの幼虫は分解者のニッチ(生態的地位)ですかね pic.twitter.com/63UrcE8kOf— えび天07 (@kabukuwa7777) June 7, 2020
こんな感じで生態的地位とかニッチというワードは
普通に使われていたりします。
でも生態的地位(ニッチ)とは何か?意味がわかっていないと
上記ツイートの意味がわからないかもしれません。
そこでこの記事では生態的地位(ニッチ)とはどういう専門用語なのか、
わかりやすく解説してみたいと思います。
生態的地位(ニッチ)とは?
たとえばアフリカのサバンナで一番肉食の頂点に立っているのはライオンです。
アメリカの草原地帯で一番頂点に立っているのはオオカミです。
何が言いたいかというと?
これが生態的地位(ニッチ)です。
生態的地位について理解するためにはまず、
前回解説した生物群集とは何か?復習しておいてください。
1つの地域に一緒に住んでいるすべての種の個体群の集合体のことです。
1つの地域に個体群がいっぱい集まったものを生物群集といいます。
個体群とは1つの地域で生活している『同種』の生物集団のことです。
サバンナのライオンだけにフォーカスしたらこれは個体群です。
これら個体群が(いっぱい集まったら生物群集です。
だから1つの地域にライオンやハイエナやシマウマがいたら
これは立派な生物群集です。
たとえば、生物群集の輪の中に入っている個体群の1つであるライオンは
他の生物(シマウマとかハイエナとか)といろんな関係をキープしつつ
一定の地位を占めているわけです。
ライオンなら頂点ですね。
この一定の地位のことを生態的地位とかニッチとかいったりします。
以上のことを理解したらこちらの方のツイートの意味を理解できるでしょう。
久々に肉が食いたくなったので、某所の「いきなりステーキ」に行ってみたら、閉店してて店舗が「焼肉ライク」に替わっていた。
まるで生態系におけるニッチ(生態的地位)の入れ替わりを見せつけられている気分だった…
焼肉は美味かった。 pic.twitter.com/wupqla99ka— 上井某 (@uei_nanigashi) June 18, 2021
日本という地域の中でステーキ屋さんの頂点という地位(生態的地位)が入れ替わったということですね。
以上、参考にしていただけるとうれしいです。