前回の記事ではケイトウの育て方の説明をしました。
⇒ケイトウの育て方(寄せ植えの場合)
上記画像を撮影したのは2021年9月上旬です。
だいたい8月あたりから、道を歩いていると花壇などに
いろんな種類のケイトウが植えられているのを目にします。
ケイトウってざっくりと大きく見て4種類に分かれていて
それぞれ個性的な見た目をしています。
今回の記事では4種類のケイトウを画像を使いながら解説します。
ケイトウの種類(1)ノゲイトウ
ノゲイトウはネットショップやお花屋さんなどでセロシアという名前で
販売されていることが多いです。
⇒セロシア インテンツ ホワイト 苗 10.5センチポット 3.5号
ノゲイトウは草丈が1メートルくらいになります。
結構、高くなります。
例えばオオイヌノフグリの草丈は10cmから20cm程度です。
⇒オオイヌノフグリの花が咲く季節と花言葉とその由来
ノゲイトウの花の部分は槍みたいに先が尖っていますね。
この辺は後で解説するトサカケイトウとは明らかに見た目が違います。
同じ種類なのに、こんなに違うのか!という気持ちになりますね。
・学名はCelosia argentea
・一年草(種を植えて育てても1年で枯れてしまう植物)
・草の伸び方は直立
・葉っぱは交互につける
・開花時期は6月から11月
です。
ケイトウの種類(2)フサゲイトウ(羽毛ゲイトウ)
稲穂のように花がいっぱいついて
一見、炎のように見えるのがフサゲイトウの特徴です。
フサゲイトウは羽毛ゲイトウと呼ばれることもあります。
・学名はCelosia argentea var. plumosa
・草丈は1メートル近くになる
・一年草(種を植えて育てても1年で枯れてしまう植物)
・花が咲く時期(開花時期)は6月から11月の間
・葉のつき方は互生(互い違いに生えるということ)
・葉の形(葉形)は楕円形あるいは卵形
・フサゲイトウ(房鶏頭)の名前の由来は花冠が羽毛のようにフサフサしていることから
・暑さとか乾燥に強いが、寒さには弱い
葉っぱのつき方が互生の植物の一例を示しますと、
シキミを挙げることができます。
⇒シキミの葉の特徴
互生について詳しくはこちらの記事をご覧ください。
⇒互生とは?【葉の付き方分類】
ちなみに茎の同じ位置から両側に向かって葉が出ているものを対生といいます。
ベルガモットの葉のつき方は対生です。
⇒ベルガモットの葉っぱの特徴と使い方
⇒ベルガモットの育て方
ケイトウの種類(3)トサカケイトウ
トサカケイトウは鶏のトサカみたいに見えることから名づけられました。
といいますか、そもそもケイトウ自体が鶏の頭から名づけられているので
そんなに「え、そうなんですか!」ほどの驚きはありませんね。
・別名はセロシア(ギリシャ語のΚέρος(ケロス)で天気という意味)
・万葉集にも登場しているくらい古い歴史がある
・花の色は赤色や黄色がある
などがあります。
ちなみに
・トサカケイトウは扁平な形をしている(リーゼントみたい)
・ヤリゲイトウは槍みたいに尖っている
・フサゲイトウは羽毛ベッドの羽毛みたいにフワフワしている
です。
それからトサカケイトウは他のケイトウと同様に
暑さや乾燥に強い反面、寒さには弱いです。
そのため、1年以上生きられない可能性が高く、
一年草に分類されています。
「じゃ、冬越しさせたいなら家の中に入れればいいのでは?」
と思った方もいるかもしれません。
でも、本当に寒さに弱いので
家の中に入れても冬を越させるのは難しいです。
ちなみにトサカケイトウは久留米ケイトウという名前で販売されていたりします。
⇒【生花】久留米ケイトウ(赤) 秀L 【OT】※知多・庄内など[10本]
ケイトウの種類(4)ヤリゲイトウ
ヤリゲイトウは小さな花をいっぱいつけ
結果的に見た目がヤリ(槍)みたいに見えるケイトウの仲間です。
・草丈が1メートル足らず
・一年草
・花が咲く時期(花期)は6月から11月(どの種類のケイトウも同じ)
・花の色は赤色や黄色
・茎は真っ直ぐ伸びる
・葉のつき方は互生(ケイトウはみんなそうです)
・暑さや乾燥に強いけど寒さには弱いため1年以上生きられない
です。
以上、解説を終わります。