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ヒガンバナ科

スイセンの花に含まれる毒




上記画像はスイセンの花です。
すごく白色と黄色のキレイな花だなって思います。

この画像を撮影したのが2021年の2月ですが、
スイセンは12月から2月にかけて花を咲かせます。
一般論として、たいてい花が咲く季節って春から秋にかけてが多いですね。
なのにスイセンは冬に花を咲かせるんですね。

そう考えると1年中、何らかの花を見ることができるわけです。

話を元に戻します。
きれいな花が咲くスイセンですが、
毒があるという話があります。

毒はスイセンの花だけでなく球根や葉っぱにも含まれています。
なので、3月以降になり、花が散ると見た目はニラみたいになるのですが、
間違えてスイセンを食べてしまい、大変なことになってしまうケースもあります。

特に4~5月は
スイセンによる食中毒被害が増えると言われています。

この記事ではスイセンに含まれる毒について解説します。

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スイセンに含まれる毒は花だけではない?

スイセン 花 毒

先ほども申しましたようにスイセンの花だけに毒があるのではありません。
どんな部位にも毒があると思ってください。
特に毒を多く含む場所は球根だと言われています。

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スイセンの花に含まれる毒とは?

スイセン

スイセンに含まれる主な毒は

・リコリン
・ガランタミン
・シュウ酸カルシウム

の3つです。

リコリンとガランタミンは植物アルカロイドでシュウ酸カルシウムは
犬猫、人間で膀胱結石の原因にもなる物質です。
ただ、シュウ酸カルシウムはそんな感じで、人間や犬猫の体内でも
存在しているので、
リコリンやガランタミンほどの毒とはいいがたいきが個人的にはしています。

それから、リコリンとガランタミンは植物アルカロイドだと言いましたが、
植物アルカロイドというのは植物に含まれている塩基性化合物の総称です。
中学校や高校の化学で塩基とか酸とか習ったと思いますが、
その時に登場する塩基の植物バージョンです。

酸は酸性、塩基はアルカリ性なので、
塩基性化合物の植物版=植物性アルカロイドってことです。
アルカリ性とアルカロイドって読み方が似てますよね。
だから理解しやすいと思います。

これだけ書くと植物アルカロイドってそんなにヤバそうな物質だと感じにくいと思います。
ですが、植物に含まれる毒の多くはアルカロイドだと言われています。
ただ、薬って毒にもなると言われているように
植物アルカロイドの一部は医薬品の主成分になるものもあります。

たとえば、ケシの実に含まれるモルヒネは植物アルカロイドの一種です。

スイセン 花 毒

話を元に戻しますね。
スイセンに含まれるリコリンやガランタミンは熱に強いです。
なので、ニラだと間違ってスイセンの葉っぱを調理に使うと
食後30分くらいで下痢や嘔吐などの食中毒症状が現れることがあります。

ひどいと頭痛を起こしたり昏睡状態になる事もあると言われています。
ものすごく怖いですね。

ただ、食後30分でたいてい吐いてしまうため、
スイセンの毒成分が体外に出る結果、
昏睡とか神経症状などのヤバイ症状は出にくいと言われています。

ちなみにリコリンの中毒量は3g前後です。
10g食べると死んでしまうそうです。
つまりリコリンの致死量は10gということです。

それから膀胱結石の原因にもなるシュウ酸カルシウムですが、
接触性皮膚炎を起こすと言われています。
どういうことかというと、スイセンを触ることで
皮膚炎を起こすってことです。
その原因がシュウ酸カルシウムだということです。

ですから、安易にスイセンを素手で触るのは避けましょう。

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スイセンの毒は花より球根の方が恐ろしい

スイセン

先ほども申しましたがスイセンの花よりも球根の方が毒性は強いです。
スイセンの球根は玉ねぎにも似ているので注意しましょう。

実際、2008年に小学校の調理実習で
校庭で栽培されていたスイセンの球根を玉ねぎと間違って
みそ汁の具材として利用してしまい食中毒事件を起こしてしまったという話があります。

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スイセンの毒は犬猫にも危険?

スイセン 花 毒

人間だけでなく犬猫もスイセンの毒による被害を受けます。
なので、庭とか公園とかでスイセンが存在する場合には
犬猫が食べないように細心の注意を払ってください。

たいていは嘔吐して毒が体外にでるので生命の危機に陥ることは少ないようですが、
特に猫の場合にはスイセンを食べると心不全を起こしたという事例もあるようです。

でも、スイセンを犬猫が食べた疑いがあるなら
すぐに動物病院に連れて行った方が無難でしょう。