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ユウゲショウの5つの特徴




上記画像は道端で咲いていたユウゲショウの花です。
こんな感じでユウゲショウはそこら辺で見かけることができます。

今回の記事ではユウゲショウの特徴を5つご紹介します。

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ユウゲショウの特徴(1)花

花の特徴(Ⅰ)花期

ユウゲショウの花期(花が咲く時期)は5月ころから9月くらいまでです。


ちなみにムラサキツメクサの花期も
5月から8月までなのでユウゲショウの花期とかなり近いですね。

花の特徴(Ⅱ)花全体


ユウゲショウの花の色は桃色です。

色が似た花として他にベニバナセンブリや


サフランモドキがあります。

ただユウゲショウの花の色はたいていピンクですが、
ごくまれに白い花を咲かせるタイプもあります。

それからユウゲショウの花の直径は1.5㎝くらいです。


ネモフィラの花の大きさも直径1.5㎝から2㎝くらいなので似ていますね。
ネモフィラの花の大きさは?他の植物と比較してみた


ちなみに皇帝ダリアの花の大きさは花の直径は10~15㎝なので
ユウゲショウの花の直径の約10倍もあります。
皇帝ダリアには開花時期が関係する注意点がある!

そう考えるとユウゲショウの花ってすごく小さいですね。

花の特徴(Ⅲ)名前の由来と関係している

上記画像を撮影したのは18時くらいです。
この画像を撮影したのが5月下旬なので外は明るいですが
時間帯的には夜でしょう。

ところでユウゲショウは漢字で書くと夕化粧です。
夕方に花が咲くことが名前の由来なのですが
昼にユウゲショウを見かけても普通に咲いています。
というか朝、ユウゲショウを見かけた時も普通に咲いてましたけどね。
なんだかなぁって感じですね。

花の特徴(Ⅳ)花びら

ユウゲショウの花弁数(花びらの数)は4枚です。


花弁数が4枚の花はユウゲショウ以外にナガミヒナゲシも有名です。

ただナガミヒナゲシと違うのは
ユウゲショウの花弁(花びら)に赤色の筋がある点でしょう。

またユウゲショウの場合、花びらの先端は丸くなっています。
花びらの中心部は黄色から黄緑色というのも特徴的です。

花の特徴(Ⅴ)雄しべ雌しべ

ユウゲショウの雄しべは8本あります。


雄しべの先端の葯(やく)は白色をしています。

雌しべの先は紅色で十字型になっています。
雄しべとか雌しべとか葯の意味がわからない方はこちらをご覧ください。
ドクダミの花のつくりを画像を使って解説

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ユウゲショウの特徴(2)葉や茎

ユウゲショウの葉の付き方は互生です。

シキミの葉

互生とは葉っぱの付き方を示す専門用語です。
互生とは?【葉の付き方分類】

葉っぱ1枚1枚に着目してください。
互い違いに葉っぱがついていませんか?
こういうのが互生です。

それから葉っぱの長さは4㎝前後で幅は1~2㎝です。
細長い形をしているってことです。
全体的な形としては平べったくて細長くて先っぽがやや尖っています。
こういうのを披針形(ひしんけい)といいます。

披針形の葉っぱの形をした植物は他にフサフジウツギがあります。

それからユウゲショウの葉っぱの周囲は全縁(ツルツル)のものもあれば
ほんのちょっとだけ鋸歯(浅いギザギザ程度)があるものまで
様々存在します。

葉っぱが全縁の代表はオシロイバナです。
オシロイバナとツツジの違い
オシロイバナの種の中はどうなってる?画像を使って説明

ランタナは鋸歯(葉っぱの外側がギザギザ)の代表選手だと思います。
ランタナは絶対に植えてはいけない!なぜか?7つの理由があります
ランタナの実は食べられる?人や鳥は危険じゃない?

それからユウゲショウの茎に着目してください。
よーく見ると柔らかい毛が生えているのがわかると思います。
ここもユウゲショウの特徴の一つといえるでしょう。

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ユウゲショウの特徴(3)種

ユウゲショウの種の特徴は蒴果(さくか)だということです。
蒴果とは乾燥すると避けて種がドピャーッとはじけ飛ぶタイプのことをいいます。
いかにもそこら中で増えるタイプの植物っぽいですね。

たとえば上品に種が1個できてポトリと落ちるだけのものより
乾燥して種がはじけ飛んだ方が効率よく
いろんな場所にばらまくことができますからね。
しかも『乾燥して』ってのもポイントが高いでしょう。
乾燥しているのと湿っているのとでは乾燥している方が
より遠くまで種を飛ばすことができますからね。
乾燥している方が湿っているより軽いので。

ちなみにナガミヒナゲシなんて
アスファルト上でも生えているので
落ちた種が車のタイヤにくっつきます。
そして車が移動していくうちにポトリと落ちて
またその場所で増えるっていう恐ろしい植物もあります。

まぁナガミヒナゲシよりユウゲショウの方が
種に関しては上品かもしれないですね。
だからナガミヒナゲシは有害な植物認定されているのでしょうけど。
ナガミヒナゲシがヤバい3つの理由

とはいえユウゲショウも負けてはいません。
雨がユウゲショウに当たった時
その衝撃を利用して種がはじけ飛びます。

しかもユウゲショウってあざといやつなんですよ。
雨が降り始めて表面が濡れると
ユウゲショウは「あ、雨が降ってきた」と漢字て
中身が開いて種がむき出しになります。

そうやって雨の勢いで種をばらまけるように
狙っているんですよ。
本当にあざといやつです。

まぁ、だからユウゲショウは令和現在まで
生き延びているのでしょうけど。

とにかくそんなあざとさがあってユウゲショウは今まで生きてきたわけですが・・・。
そもそもユウゲショウは南アメリカが原産の植物です。
日本原産ではありません。

明治初期に園芸植物として
日本にやってきたようです。

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ユウゲショウの特徴(4)環境

ユウゲショウは関東より西で育ちます。
寒さに弱いってことでしょう。
そして存在する具体的な場所は上記画像みたいに荒地みたいなところとか
犬の散歩道で普通にみかけますよ。

まぁ要するに関東より西であれば
どこでも見かける植物だってことです。

もしユウゲショウを駆除したいなら
根っこごと引き抜きましょう。
もし根っこが残ってしまったら
その残った根っこからどんどん増えますのでご注意ください。

さっき種のところで解説しましたが
ユウゲショウって本当にあざといやつなんですよ。

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ユウゲショウの特徴(5)名前

ユウゲショウは人によっては『アカバナユウゲショウ』と説明する人もいます。

オシロイバナ(白粉花)の別名が夕化粧(ゆうげしょう)だからです。
オシロイバナとユウゲショウを区別するために
ユウゲショウの方をアカバナユウゲショウ(赤花夕化粧)ということがあるわけですね。

以上で解説を終わります。



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