この記事ではシロツメクサの特徴を5つご紹介します。
目次
シロツメクサの特徴(1)葉
葉の特徴(Ⅰ)鋸歯
まずシロツメクサの葉っぱの特徴は外側がギザギザしているってことです。
ギザギザといってもそんなに深いギザギザではありません。
でも軽くギザギザしています。
葉っぱの外側がギザギザしていることを鋸歯(きょし)といいます。
例を見ていただいた方が分かりやすいと思うので
当ブログ管理人が以前撮影した上記画像をご覧ください。
モモイロヒルザキツキミソウの葉っぱですが、
画像で示しているように葉っぱの外側がギザギザしています。
こういうのを鋸歯といいます。
⇒モモイロヒルザキツキミソウの特徴
そしてシロツメクサの葉っぱの外側も少しギザギザしています。
こういうのを鋸歯といって葉っぱの特徴の1つです。
逆に葉っぱの外側(辺縁)がツルツルしているものを全縁(ぜんえん)といいます。
全縁の代表選手はオシロイバナの葉っぱです。
⇒オシロイバナとツツジの違い
⇒オシロイバナの種の中はどうなってる?画像を使って説明
これだけの情報でも
葉っぱを見るだけでもある程度
どんな植物なのか?判断できるわけですね。
植物って興味深いものです。
葉の特徴(Ⅱ)3出複葉
それからシロツメクサの葉っぱは3出複葉です。
3出複葉とは葉っぱが3枚セットのもののことです。
よくいいますよね。
三つ葉のクローバーって。
このことを3出複葉といいます。
ちなみに3出複葉の複葉(ふくよう)とは
葉身が2枚以上の小葉からなる葉っぱのことです。
上の画像を見てください。
葉っぱというのは葉身(水色の部分)と葉柄でできています。
葉身っていうのはみんながよくいう葉っぱのことですよ。
また小葉というのは複葉を構成する1枚1枚の葉っぱのことです。
だから3出複葉の複葉(ふくよう)とは葉っぱのセットの事だと思ってください。
複葉は葉身が2枚以上の小葉からなる葉っぱというです。
だから3出複葉といったら葉っぱ3枚で
学問的には1つの葉っぱのセットって理解で大丈夫です。
ただまれに4枚1セットってこともあります。
これがかの有名な四葉のクローバーです。
四つ葉のクローバーは探すより
買った方が驚くほど安いし早いです。
ネット通販で簡単に買えますよ。
⇒四葉のクローバー 苗 9cmポット 四つ葉 よつば
葉の特徴(Ⅲ)葉の形や見た目
それからシロツメクサの葉っぱの真ん中あたりに
Vの字の白い模様が入ってます。
これも特徴的です。
それから1枚1枚の葉っぱの形は倒卵形です。
倒卵形とは卵を逆さにしてみたような形のことです。
真ん中よりも上半分の方が幅広なものをいいます。
倒卵形はシロツメクサ意外だとモッコクの葉っぱが有名です。
⇒モッコクの木が枯れる2つの原因
シロツメクサの特徴(2)花
上記画像をご覧ください。
丸っこくい白い花が『1個』だけ咲いているように見えませんか?
でも違います。
丸い花で1個ではありません。
丸い花の中にちっちゃい花がいっぱい存在しているのです。
つまりちっちゃい花の集合体で丸い花はできています。
これってシュロの木の花もそうです。
上記画像で黄色い塊がありますが、
この中に細かい花がいっぱい咲いています。
⇒シュロの木の成長を止める方法はある?
⇒シュロの木言い伝えの秘密に迫る
ムラサキツメクサも同じです。
丸っこく見えているのは小花の集合体になります。
小さい花が100個くらい集まって丸い花みたいに見えているのです。
⇒ムラサキツメクサ5つの特徴
⇒ムラサキツメクサ(アカツメクサ)に似てる花は?
⇒ムラサキツメクサの花言葉と由来
それからシロツメクサの花が咲く時期(花期)は4月から10月です。
上記シロツメクサの花の画像は2023年5月に撮影したものです。
シロツメクサの特徴(3)生育環境
シロツメクサは強い花です。
踏んづけられたりしてもどんどん復活しながら増えていきます。
そんなこともあって公園とか緑地とかに利用されたりします。
上記画像も公園で撮影したものです。
休みの日はいっぱい人が言ってシロツメクサが踏んづけられています(苦笑)。
でも元気に育っています。
単純に強くてしぶといけど有害指定されていて
駆除対象になっているイタチハギとは違いますね。
⇒イタチハギを駆除する必要性と方法についてわかりやすく解説
シロツメクサの特徴(4)別名や語源など
シロツメクサはヌスビトハギみたいに日本原産の植物ではありません。
⇒ヌスビトハギとアレチヌスビトハギ5つの違い
シロツメクサは夾竹桃などと同様で外来種です。
⇒毒がある夾竹桃(キョウチクトウ)をなぜ植える?5つの理由をご紹介します
⇒夾竹桃(キョウチクトウ)はなぜ広島市の市花になったの?
シロツメクサは1846年にオランダからやってきました。
具体的にはオランダからガラス製品をもらったのですが・・・。
ガラスって割れやすいですよね。
だから割れないように緩衝材が必要になります。
そこで使われたのがシロツメクサだったのだそうです。
ガラスを守る為に詰めた白い花の草だったからシロツメクサ(白詰草)
という名前になったのだとか。
そしてシロツメクサは先ほども書きましたが
強くてしかも繁殖力もすごいです。
そんなことから日本に定着するようになったのだそうです。
つまりシロツメクサはオランダ由来の植物だということで
日本原産の植物ではありません。
それからシロツメクサの学名はTrifolium repensなのですが、
いろいろな別名があります。
・漢字で書くと白詰草
・クローバー(Clover)
・ホワイトクローバー(White clover)
・シロクローバー
・オランダゲンゲ
・馬肥やし(ウマゴヤシ)
などがあります。
シロツメクサの特徴(5)その他
シロツメクサは虫媒花です。
虫媒花(ちゅうばいか)とは虫が媒介して
受粉が行われる花のことです。
虫媒花はシロツメクサ以外にミモザも有名で、
花粉症の原因になるかならないかで重要な意味を持っています。
⇒ミモザによる花粉症の症状を獣医師が分かりやすく解説
話を元に戻して
シロツメクサの場合、ミツバチやマルハナバチが受粉に役立っています。
今回の記事は以上になります。
シロツメクサ(別名シロクローバー)を育ててみたい方はこちら
⇒シロクローバーの種 1kg「お届け日、お届け時間帯指定不可」