以前、ノウゼンカズラを植えてはいけない理由と
ノウゼンカズラの毒性についての記事を書いたことがあります。
上記記事を書いた理由は
もちろん、「たくさん検索されていたから」です。
それくらいノウゼンカズラは
マイナスイメージが強い植物だってこと。
そんなこともあってか
ノウゼンカズラは縁起悪い植物だと言われたりします。
この記事ではノウゼンカズラって
どうして縁起が悪い植物だと言われているのか?
理由を5つ挙げて解説します。
目次
ノウゼンカズラの縁起が悪い理由5つ解説します!
では以下、ノウゼンカズラの縁起が悪いと言われている理由を
5つ挙げて解説していきますね。
縁起が悪い理由(1)家が火事になるという迷信
上記画像をご覧ください。
ノウゼンカズラの花って
見方によっては燃えさかる炎に見えなくもないですよね。
そんな炎のように見えるノウゼンカズラを
自宅の庭に植えたら、
火事になって家が全焼するような気がしなくもありません。
もちろん、そんなことはないですけどね。
ノウゼンカズラは炎のように見えるかもしれませんが、
花は花です。火ではありません。
とはいえ、ノウゼンカズラの花の見た目が
炎に見えることから
「ノウゼンカズラを庭に植えたら家が全焼する」
みたいな迷信があるようです。
そんなことから、ノウゼンカズラは縁起の悪い植物だという
レッテルが張られているわけですね。
いいがかりみたいな話ではありますが・・・。
縁起が悪い理由(2)花の落ち方
上の画像をご覧ください。
ノウゼンカズラって花びら単位でなく
花全体が一気に落ちます。
たとえば椿と似ているサザンカは
花びら単位で落ちます。
⇒山茶花を植えると縁起悪いといわれる理由とは?
話を元に戻します。
ノウゼンカズラの花の落ち方が縁起悪いって
言う方がいます。
どうしてか?というと
花全体で落ちる姿が江戸時代の打ち首みたいだからです。
首が落ちるみたいな感じになってしまうみたいですよ。
これって椿の花も同じですね。
なので椿も縁起が悪い植物として有名です。
⇒サザンカとツバキの5つの違いとは?
⇒椿の花はなぜ花びら単位でなく丸ごと落ちるの?
ツバキやノウゼンカズラの花全体を自分の頭だと
想像してみてください。
椿やノウゼンカズラの花全体(自分の頭)が落ちる
自分の頭が落ちるって感覚になりますよね!?
これって江戸時代の打ち首みたいな感じですよ。
で、打ち首ってよいことではないですよね。
罪を犯した人を処刑するための行為ですからね。
どう考えても縁起が悪いです。
なので、花全体が落ちるノウゼンカズラは
打ち首を連想させるから縁起が悪い植物だと言われています。
縁起が悪い理由(3)家を傷つける
ノウゼンカズラの繁殖力はえげつないです。
増えすぎて困るから駆除しようと検索している方もいるくらいです。
⇒ノウゼンカズラを駆除する方法
しかもノウゼンカズラは外壁にまとわりつくような
増え方をします。
上記画像のように
ノウゼンカズラは家の壁を覆うように増えていきます。
これはノウゼンカズラの茎や幹に存在する
『気根(きこん)』が主な原因です。
気根っていうのは茎や幹から出る根っこのことで
地上(空気中)に伸びていきます。
普通、根っこって地中に伸びますよね。
でも気根は空気中(だから気根と気がついている)に伸びます。
たとえばヘクソカズラ。
ヘクソカズラは地下茎によって
横方向にどんどん伸びます。
⇒ヘクソカズラ駆除の注意点と成功のポイント
もちろん地下茎と地下の文字があるように
地中の話ですよ。
しかも横方向に増えるのが地下茎です。
これに対してノウゼンカズラは気根で増えます。
気根と気体の気がついているように地上です。
地上で縦方向に増えます。
そのおかげで壁付近にノウゼンカズラを植えると
気根のおかげで壁に当たるように増えていきます。
10メートルくらいの高さになっていくのです。
しかも、ノウゼンカズラの茎や幹は
成長とともにどんどん太くなります。
なのでしだいに太く長くなった
茎や幹がガンガン壁に当たることで
壁がどんどん傷ついていくわけです。
傷ついた外壁はリフォームなどしないと
きれいな状態には戻りません。
修復に大金が必要になるってことです。
以上のことから
ノウゼンカズラは縁起が悪いって言う方がいます。
縁起が悪い理由(4)有毒植物
「ノウゼンカズラを触った手で目を擦ったら失明するよ!」
って注意する人がいるようです。
これは言い伝えのようで、
実際はそんなことはないようです。
迷信ということです。
ノウゼンカズラを触った手で目をこすったら失明するという
迷信は江戸時代までさかのぼります。
貝原益軒という学者が残した書物によると、
花上の露、目に入れば目暗くなる
この花はノウゼンカズラの花のことのようです。
現代の日本語に直すと
『ノウゼンカズラの花の液体成分が
目に入ってしまうと失明する』という意味になります。
この言い伝えが現代まで残ってしまっているのです。
とはいえ、令和5年現在、
ノウゼンカズラの強い毒性は少なくとも否定されています。
ただ、弱い毒性はあるかもしれないです。
wikipediaに以下のようなことが書かれています。
引用元:ノウゼンカズラ – Wikipedia
中には「ノウゼンカズラの花を触った手で目をこすると失明する」などとする物まである。しかし実際には無毒であり、少なくとも言われてるような簡単に失明事故を起こすような強毒性は有していない。
ということで
ノウゼンカズラは失明させるような毒性は
存在しないことがわかります。
とはいえ、江戸時代の学者、貝原益軒さんが
ノウゼンカズラの毒性について解説しているために
これが言い伝えとなり、現代でも残っているのです。
なのでご老人の方が
「ノウゼンカズラは危険。失明するかもしれない。
だから植えたらだめ」みたいに言われることがあるのです。
ただ、失明するほどの毒性はノウゼンカズラにはありません。
でも、家の近くのご老人の方が言い伝えを信じてていて
「ノウゼンカズラは危険だから植えたらダメだよ」
と苦情を言われる可能性があります。
以上のことからノウゼンカズラは縁起が悪いと言われることがあります。
縁起が悪い理由(5)クビに巻き付かれそうな気がするから
ここまで解説してきたように
ノウゼンカズラは茎や幹を伸ばしながら
グングン成長していきます。
茎は太くなるといっても、
クロガネモチみたいな木と比べたら
圧倒的にノウゼンカズラの茎は細いです。
⇒クロガネモチが縁起のよい植物である理由とは?
どちらかというとヘクソカズラの茎みたいな細さです。
なので、ノウゼンカズラの茎は
いろんなものに絡みつきます。
⇒ヘクソカズラ駆除の注意点と成功のポイント
ヘクソカズラは雑草扱いの植物。
なので野外で見かけます。
これに対してノウゼンカズラはオレンジ色の
きれいな花を咲かせるので、
家の庭で育てるのが一般的です。
もちろん、家には人間が住んでいます。
イメージとしては家の住人の首にグングン茎を伸ばした
ノウゼンカズラが巻き付くみたいな感じです。
このイメージが縁起が悪いということから
ノウゼンカズラは縁起の悪い植物だといわれています。
今回の記事は以上になります。