自然植物図鑑

アガパンサスは6月中旬くらいになったら
道端にいっぱい花が咲いているので
明らかに育てやすい植物だと言えます。

道端でいっぱい咲くってことは
「毎日水やりしなきゃ」とか「肥料はどうしよう？」
みたいな気遣いがいらないってことです。

だって道端に咲いているアガパンサスって
誰かに水をもらってたり、
肥料をもらってたりするわけないですからね。

なのに6月中旬くらいになったら道端で
いっぱいアガパンサスの花を見かけますからね。

子供でいったら完全放任酒で育てているのに
ぐれることもなく、すくすく育つみたいな感じでしょう。

ただ逆を言うと
それってアガパンサスは放っておいても増えすぎる傾向にあるってことです。

上記画像のように放っておいても
アガパンサスがいっぱい咲くみたいなことってよくあります。

特に自宅の庭や鉢にアガパンサスを植えている場合、
増えすぎて困ることもあったりします。

そこでこの記事ではアガパンサスが増えすぎて困った場合の
対処法について解説します。

アガパンサスが増えすぎるとどんな問題が起こる？

そもそもアガパンサスが増えすぎて
何が困るのでしょうか？

「きれいな花がいっぱい咲くんだったら
増えすぎても別にいいじゃん！」
って思った方もいるかもしれませんね。

でも増えすぎたアガパンサスを放置すると、、、

のです。

その結果、アガパンサスが成長不良を起こすことがあるのです。
どのアガパンサスの株も得をしないような状態になるわけですね。
満員電車のすし詰めと同じような状況だと言えます。

なのでアガパンサスが増えすぎたと感じたら
そのまま放置しない方が良いと思います。

例えば、土の中が球根や根っこで
ギューギュー詰めの状態だと
土に触れない部分が出てきます。

その土に触れてない部分は
水分や栄養を吸収できません。

そんな状態が続くと
少しずつアガパンサスが弱っていきます。
そうなるとアガパンサスの花が咲かない可能性も出てきます。
「今、花が咲いているからいいや」
でなく、「来年花が咲かなくなるかもしれない」
くらいの危機感を持って増えすぎたアガパンサス対策を
講じた方が良いと思います。

アガパンサスが増えすぎた場合の対処法

では増えすぎたアガパンサス.
どのように対処すれば良いのでしょう？
アガパンサスが増えすぎたと感じたら『株分け』をしましょう。

株分けとは、1つの株を複数の株に分割することです。
会社の株式を分割する株式分割みたいなイメージです。

先ほど解説したようにアガパンサスが増えすぎると
花が咲きにくくなったりします、
1つ1つの株の体力が落ちてきて枯れる原因になってしまいます。

そうならないためにも
アガパンサスが増えすぎたと感じたら株分けをして
別の場所に植えるようにしましょう。

1つの狭い場所に複数のアガパンサスを植えないってことです。

ただ、株分けをしたことがない方にとっては
「株分けしたら枯れるんじゃないの？」
って思うかたもいるかもしれません。

確かに根っこ部分を触ったり切ったりしたら
それだけで簡単に枯れる植物もあります。

でもアガパンサスは繁殖力が旺盛な植物です。
なので株分けして枯れる可能性は低いです。

むしろアガパンサスを元気に育てたいなら
株分けしたほうがよいでしょう。

実際、アガパンサスを株分けして
1つ1つの株の大きさを小さくすることによって
土の中で根っこが土や水分と接触する機会が増えます。

結果としてアガパンサスが元気に成長できるようになるのです。

ではアガパンサスを株分けするとしたら
時期はいつが適切なのでしょう？

花が咲く6月から7月上旬は避けましょう。
花が咲く前である春か、花が咲き終わった秋に株分けをしてください。
わざわざキレイな花が咲いているときに
あえて株分けする必要はありません。

そもそもアガパンサスの花が咲いている時期というのは
根っこが花の方に栄養を送っている時期です。

逆にいうと栄養が花に行き渡っているから花が咲いているわけです。
そもそも
アガパンサスが増えすぎてしまい、
土や水分に当たらない部分が根っこにできるから株分けをします。

そういった意味でも花が咲いていない
春とか秋に株分けをするようにしましょう。

増えすぎたアガパンサスを株分けする方法

では具体的にどうやって株分けをしたらよいのでしょう？
アガパンサスは根っこを深く張り巡らせていることが多いです。
しかも根っこは硬いのでそう簡単に抜けません。
そんな場合はシャベルを使ってアガパンサスの株を掘り起こすことから始めてください。

あるいは上記動画のように
園芸用のノコギリを使って株の上から2つに分割するという方法もあります。
⇒英国ブランド Spear＆Jackson 園芸用のこぎり

あと鉢植えの場合もうまく掘り起こせない場合には
先ほどの動画のようにノコギリを使って縦にアガパンサスを割いて分割するとよいでしょう。

地植えでも鉢植えでも根っこと葉っぱがくっついている状態を確認しながら
ノコギリを使って縦に分割していくようにしてください。

うまく分割できなくて
ところどころ根っこが切れてしまっても心配しないでください。
アガパンサスは頑丈です。
少々根っこが切れても枯れる可能性は低いです。

どんどん株分け作業を行っていきましょう。
分割し終わったらまた植えましょう。

植えるときには株と株の間の距離を
なるべき広めにとりましょう。

余った株は別の場所に植えたり
友人にプレゼントするとよいでしょう。

最後までご覧いただきありがとうございました。