「キョウチクトウの見分け方を知りたい」
と思っている方は多いです。
なぜならキョウチクトウには猛毒が含まれているからです。
たとえばバーベキューでキョウチクトウの枝を間違って薪として利用してしまうと
発声した煙にも毒が含まれているので
命を落とす危険性があります。
また、キョウチクトウの枝をバーベキューで肉を焼く時の串代わりに使うと
毒が体に入ってしまい、命を落とすことがあるからです。
実際に死亡事例もあります。
そんなこともあって自分が今見ている植物が
キョウチクトウかどうか見分けるための知識を得ることは
生存レベルで重要なことだと思います。
そこでこの記事ではキョウチクトウの見分け方について
わかりやすく解説していきたいと思います。
夾竹桃(キョウチクトウ)葉っぱによる見分け方
まず大原則ですが、
キョウチクトウと完全にソックリで見分けがつかないという植物はありません。
なので、キョウチクトウの葉っぱのつき方とか花の枝の形、
いつ花が咲くのかなど基本的なことを理解しておけば
見分けがつくようになると思います。
まずキョウチクトウと竹の葉っぱはすごく似ています。
どちらも細長くてツルツルしていて光沢があることから
葉っぱだけでいったら見分けがつきにくいです。
しかも竹の葉っぱもキョウチクトウの葉っぱもどちらも
常緑性なので、そういった意味でも見分けがつきにくいです。
常緑性とは一年中、葉っぱが枯れず緑色の葉っぱの状態を維持する植物のことです。
なので、竹の葉もキョウチクトウの葉も
病気にかからなければ枯れることがないので
見分けがつきにくいでしょう。
そんな感じで竹の葉っぱとキョウチクトウの葉っぱは
凄く似ています。
ですが、後で解説しますが、キョウチクトウの葉の付き方は三輪生なのに対して
たとえば竹の仲間であるモウソウチクの葉の付き方は互生です。
・互生(ごせい)
・対生(たいせい)
・輪生(りんせい)
の3つがあります。
輪生とは1か所から3枚以上の葉っぱが出るタイプを指します。
細い茎(断面で見たら円形が一般的)の同じ場所から3枚以上も葉っぱが出ていると
車輪のように見えることから、車輪の輪をとって輪生といいます。
キョウチクトウみたいに1か所から3枚出ているタイプを3輪生といいます。
ちなみに1か所から4枚出ているタイプを4輪生と同じ輪生でも区別します。
輪生の代表はコスモスです。
それから互生とは茎の節に1枚の葉っぱが交互に互い違いについているものを指します。
互生の代表はシキミです。
それから対生というのは『互生みたいに交互でなく』
茎の同じ位置から両側に向かって葉っぱが出ているタイプのことです。
茎の同じ位置から左右に葉っぱが生えているものが対生だってことです。
ベルガモットの葉の付き方は対生です。
ここまでまとめるとキョウチクトウの葉っぱの付く方は三輪生であり
しかも光沢のある葉っぱをしていて細長い形をしていることから
他の植物と見分けることができると思います。
キョウチクトウ(夾竹桃)枝による見分け方
もしバーベキューで燃やすときに植物を燃やすとか箸に利用するとか
串に利用するとしたら
通常木の幹や枝の部分になると思います。
枝や幹の部分を利用するってことなので
葉っぱがついてないかもしれませんよね。
葉っぱがついていれば先ほど解説したように
キョウチクトウは三輪生で、細長くて光沢があるところから
見分けがつきやすいです。
でも葉っぱがついてないと今までの話は使えません。
ということで今あなたがバーベキューなどで使う枝が
青酸カリよりも強い毒を持つキョウチクトウなのかどうか
見分けるスキルというのは絶対に必要です。
西郷隆盛だってキョウチクトウで作ったお箸を利用して
中毒を起こしているようです。
ではキョウチクトウの枝にはどんな特徴があるのでしょうか?
キョウチクトウの枝はまっすぐなのが特徴です。
「枝なんてみんなまっすぐだろ!」
ってツッコミを入れてきた方がいるかもしれません。
ですが、どんな植物でも枝がまっすぐなわけではありません。
たとえば上記画像はハクモクレンの枝ですが
曲がってますよね。
なのですべての植物の枝がまっすぐなわけではありません。
キョウチクトウの枝は一般的にまっすぐです。
ただ、まっすぐな枝ってキョウチクトウ以外にもいっぱいあります。
もし葉っぱがついてない枝を見つけたとしても
バーベキューなどに利用しない方が良いと思います。
なぜならキョウチクトウは燃やした後に発生する煙を吸い込んだだけでも
命を落とす可能性があるくらい危険な毒を持っているからです。
バーベキューで楽しみたいから枝を利用するというメリットと
もしその枝がキョウチクトウであって命を落とす危険性というデメリットを
天秤にかけたらどう考えてもデメリットの方がメリットを上回っていると思うからです。
なので、キョウチクトウの見分け方として
枝はまっすぐだという知識だけ知っておいてください。
でも、葉っぱがその枝にないなら
枝だけでは確信をもってキョウチクトウかどうか判断しきれないので
バーベキューなどの用途に利用しないようにお願いします。
そもそもキョウチクトウはもともとインドが原産地です。
日本が原産地ではありません。
もともとは日本で自生していなかった植物なのです。
そんなこともあって日本では種が簡単にできないという特徴があります。
何がいいたいか?というと
キョウチクトウはあえて人間が植えた場所以外で
みかけることは普通ないということです。
たとえばランタナはものすごい繁殖力があるし
アレロパシー物質を出し他の植物が自分の周りに生えないようにすることで
どんどん自分たちの勢力を拡大させていきます。
そんなランタナみたいな植物だったら
バーベキューをしている場所のどこにでも生えている可能性が否定できません。
でもキョウチクトウ(夾竹桃)の場合には
日本では種ができにくくて繁殖能力が低いので
人間があえて植えた場所以外で発見することが難しいのです。
ということでキョウチクトウを植えているのがハッキリしているエリアから
枝を持ってくるということを避けることが重要です。
キョウチクトウ(夾竹桃)とシャクナゲの見分け方
キョウチクトウって夾竹桃と漢字で書きます。
夾竹桃の桃は桃の花に似ているところから名づけられたようです。
桃の花が近くにあるようならキョウチクトウと似ているので気をつけましょう。
またキョウチクトウの花とシャクナゲの花は形が似ていて
見分けが困難なので気をつけましょう。
ちなみに
・キョウチクトウは5月下旬から9月あたり
・シャクナゲは5月から6月あたり
が一般的です。
シャクナゲの方がキョウチクトウよりも早い時期から花が咲き始めます。
またシャクナゲの方がキョウチクトウより花が咲き終わる時期が早いです。
花だけではシャクナゲとキョウチクトウを見分けるのは難しいので
葉っぱで見分けるという方法を最後にお伝えします。
・シャクナゲの葉っぱは丸みがある
・キョウチクトウの葉っぱは細長いし
葉脈という葉についている線がくっきりしている
です。
以上でキョウチクトウの見分け方についての解説を終わります。
続いてキョウチクトウの花言葉や毒性に関する記事をご覧ください。