ムシトリナデシコの花言葉に怖い意味があるといわれています。
たとえばムシトリナデシコの花言葉に『未練』があります。
怖いですよね。
他にもムシトリナデシコには花言葉があるのですが、
実際のところどうなのでしょうか?
今回の記事ではムシトリナデシコの花言葉と由来について解説します。
ムシトリナデシコの花言葉
・誘惑
・罠
・未練
・しつこさ
です。
どれも怖いですよね。
そんな植物なかなかないですよ。
たいてい1つの植物に対して怖い意味の花言葉は1個くらいです。
でも、ムシトリナデシコの花言葉はみんな怖いです。
たとえばオシロイバナの花言葉は少なくとも3つありますが、
そのうち怖い花言葉は1つだけです。
⇒オシロイバナの花言葉と由来
⇒オシロイバナに毒はある?
⇒オシロイバナの種の中はどうなってる?画像を使って説明
話を元に戻します。
なぜムシトリナデシコの花言葉は怖いものばかりなのでしょう?
由来について解説します。
ムシトリナデシコの花言葉の由来
・誘惑
・罠
・未練
・しつこさ
でしたね。
ではどうしてこんな怖い花言葉になったのでしょう?
ムシトリナデシコは茎の上部に花を咲かせるという特徴があります。
ムシトリナデシコと似た花と区別するポイントになっています。
⇒ムシトリナデシコに似た花一覧
ムシトリナデシコは花が咲いている下、
茎の上部あたりから粘液が出ます。
花の下に粘液が出るというのが重要です。
ムシトリナデシコなどの被子植物ってどうやって子孫を残すか?というと、
受粉することによって子孫を残します。
この辺は1万文字近くかけて熱く解説したのでぜひ見てください。
⇒被子植物の生殖方法についてわかりやすく解説
じゃ、どうやって受粉するか?というと、たとえば虫が重要な役割を担っています。
花の蜜を吸いに虫がやってくるわけです。
そんなこともあって、花が咲く季節って虫がいる季節なわけです。
逆に北海道みたいな寒い地方だと虫がいないであろう秋頃に咲く花はほとんどありません。
この辺はこちらの記事で詳しく解説しています。
⇒限界暗期とは?わかりやすく解説
とにかくムシトリナデシコを含む被子植物にとって昆虫は重要な存在なのです。
で、ムシトリナデシコの花の蜜を吸いに
アリがやってきます。
アリは飛べないので茎を伝ってムシトリナデシコの花に向かいます。
で、トラップにひっかかるわけです。
茎の上部にある粘液にアリがひっかかってしまうのです。
アリは飛べないので遠くに花粉を飛ばして
ムシトリナデシコの子孫を遠くの場所に残すことができません。
ムシトリナデシコはある意味、そんな役立たずのアリを粘液で動けなくして
やっつけてしまうのです。
ムシトリナデシコ恐るべし、怖いですね。
そんな怖さから
・誘惑
・罠
・未練
・しつこさ
が誕生したといわれています。
また、そんな特徴からムシトリナデシコ(虫取り撫子)という名前がついたといわれています。
また、ムシトリナデシコの粘液は役立たずなアリみたいな昆虫をやっつけるためにあるのであって
虫を食べるためにあるわけではありません。
だからムシトリナデシコは食虫植物ではありません。
さらに詳しくムシトリナデシコの花言葉の由来を見ていきましょう。
『罠』という花言葉はアリなどの空を飛べない昆虫が
粘液の罠にひっかかるところからきています。
『未練』や『しつこさ』という花言葉は
粘液のべたつきによりアリなどが花粉をなかなかゲットできないことから
きているといわれています。
仮にアリが粘液地獄から耐え抜いたけど
あきらめて地面に降りて行ったとしたら
やっぱり「花の蜜を吸いたかったな」と未練が残るでしょう。
あるいは粘液のしつこさにアリはイライラするでしょう。
そんなところからムシトリナデシコの花言葉がきているといわれています。
ムシトリナデシコの花言葉と由来まとめ
どうでしたか?
ムシトリナデシコの花言葉はネガティブなものばかりです。
見た目、キレイな花を咲かせるのに
粘液というネガティブなところばかりに目が行った花言葉でしたね。
ちなみにピンク色の花を咲かせるムシトリナデシコ独自の花言葉に『青春の恋』があるそうです。
ただ、この花言葉もネガティブです。
青春時代の恋ってまだ恋愛に未熟ゆえに
悪い相手にひっかかる(粘液にアリがひっかかる)みたいな意味合いも
含まれているそうです。
本当に残念な花ですね(苦笑)。
なので、ムシトリナデシコをプレゼントするのは
控えた方がよさそうですね。