以前、オシロイバナの記事を書いたのですが、
以下の画像を撮影したのは7月下旬です。
⇒オシロイバナの花言葉と由来
⇒オシロイバナに潜む危険性をわかりやすく解説
⇒オシロイバナとツツジの違い
そして、9月下旬に入り、犬の散歩をしていると
種のできたオシロイバナを発見しました。
よく見ると、こんな感じで種っぽいものができていますね。
種っぽいものと書きましたが、
実際、上記画像はオシロイバナの種ではありません。
私は獣医師として日々ペットの診療をしているのですが、
医療的な勉強をするのが大好きで最近では植物の医学的なところを
ひたすら勉強しています。
たとえば最近ではこんな記事を書いています。
⇒花芽形成と日長の関係についてわかりやすく解説
⇒植物の気孔の働きをわかりやすく解説
で、オシロイバナの種についてもかなり勉強しました。
さっきの画像はオシロイバナの種ではなく偽果(ぎか)です。
この記事ではオシロイバナの種の中を画像付きでお見せしていくのですが、
正確にはオシロイバナの偽果の中を画像付きでお見せするという内容になります。
オシロイバナの種と思ったものは偽果だった・・・
そもそも
・真果
・偽果
の2つがあります。
どっちも果実であるのですが、
雌しべの下部にある子房が果実になったら真果で
子房以外が果実になるのが偽果といいます。
・ブドウ
・桃
・キュウリ
・梅
・トマト
などがあります。
・ナシ
・イチゴ
・イチジク
などがあり、今回のオシロイバナも偽果の一種です。
ちなみに雌しべの画像はこちらを見ていただけると
どんなものかわかるでしょう。
オシロイバナにできる偽果の大きさはだいたい6~7㎜です。
1㎝はありません。色は黒色です。
上記画像のように9月下旬くらいになったら
オシロイバナにたくさんの偽果ができている姿を見ることができます。
また、偽果は星型に開いた総苞というところでできます。
そして時間の経過とともに落ちていきます。
ではオシロイバナの偽果の偽果をのぞいてみましょう。
オシロイバナの種の中
オシロイバナの種の中と書きましたが、
くどいようですが、偽果の中という表現が正確です。
では実際に偽果を割ってみましょう。
画像のように偽果の中には種子が入っています。
種子というのは偽果の中の総称的な話です。
実際、種子をさらに割ると、
上記画像のように種子の表面の種皮があって、
種皮の中に胚乳が入っています。
この胚乳が『オシロイバナ』と検索すると『オシロイバナ 白い粉』という
関連ワードが出てくるものの正体です。
そうです。
白い粉の正体はオシロイバナの偽果の中にある胚乳です。
別の画像でも確認してみましょう。
種皮の中にある胚乳(白い粉の正体)はデンプンでできています。
発芽するときのエネルギー源となっています。
胚乳を砕いてみました。
こんな感じで白い粉が飛び散りました。
この白い粉を使って、小学校低学年くらいの女の子はおしろい遊びをしたりするそうですよ。
でも、有害性もあります。
⇒オシロイバナに潜む危険性をわかりやすく解説
もし白い粉で遊ぶにしても自己責任でお願いします。
当方では責任がとれません。
オシロイバナの種の中まとめ
そもそもオシロイバナの種っぽいものが偽果です。
果実には真果と偽果がありますが、オシロイバナは偽果です。
そしてオシロイバナの偽果を割ると
仲には種皮があって、種皮の中には胚乳が入っています。
この胚乳が白い粉の正体で主成分はデンプンです。
このデンプンがオシロイバナの発芽のエネルギー源になっています。
ですが、有害性もあるので、絶対に口に入れたりしないようにお願いします。
⇒オシロイバナに潜む危険性をわかりやすく解説
次の記事ではそもそもオシロイバナの偽果の中にある
白い粉などに毒があるのか?解説したいと思います。
⇒オシロイバナに毒はある?