ヤマブキは、北海道から九州まで広く分布する落葉の低木です。
低い山の柔らかな日差しが差し込む森林の木陰などに群生しています。
ヤマブキは、中国にも自生しており、
ヨーロッパでは、中国から持ち込まれたものが広く栽培されています。
4~5月に、枝の先に鮮やかな黄色の花を沢山咲かせます。
ヤマブキの花は、万葉集にも登場し昔から人々に親しまれています。
万葉集では、愛しい人のことをヤマブキの花に重ね、
『恋の花』として多くの歌が詠まれています。
ヤマブキの名前の由来は、
一説には、春の花の見頃の季節になるとたくさんの黄色い花を咲かせる様子から
『山春黄』(ヤマハルキ)と言われ、この言葉が変化したと言われています。
ヤマブキの葉っぱの特徴
葉身は長さが4~8cm、幅が2~4cmの長卵形または倒卵形です。
葉の先端は尖っていて、縁には重鋸歯があります。
葉脈は、裏面に凹みがあり、脈状には白い伏毛が生えています。
葉質は薄く、表面は鮮やかな緑色です。
葉は、2列に互生。
『互生』と言う言葉は、葉のつき方の違いを表す言葉です。
樹木の葉のつき方としては
・輪生
・対生
・互生
などがあります。
互生とは互い違いには葉が枝につくことをいいます。
互生の葉ができる植物にはヤマブキ以外に
・リキュウバイ
・モミジバフウ
・ブラシノキ
・ヤマハギ
などがあります。
⇒リキュウバイの葉の特徴は?
⇒モミジバフウの画像集|カエデとの違いは?
⇒ブラシノキの葉の特徴とは?
葉は、開花と同時に開きだし、鮮やかな緑と花の黄色のコントラストが
とても美しいです。
細い枝に付いた葉と花が風に揺れる様子は、とても風情があります。
秋になると、葉は緑から黄葉になります。