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アジサイの花を青色にするための土壌の条件は?




アジサイの花の色っていろいろありますよね。

白色のアジサイもありますし、
白色のアジサイの花を咲かせるなら土壌はどうすればいい?

赤色の花のアジサイもあります。
アジサイの花の色を赤にするための土壌の条件とは?

そして今回解説するように青色のアジサイもあります。

ところでアジサイの花言葉を知ってますか?
ポジティブなものからネガティブなものまでいろいろありますが、
ネガティブな花言葉の中に『移り気』があります。

移り気って言葉、ネガティブですよね。
昨日まではAさんのことが好き。
だからAさんに言い寄っていた。
だけど、今日になったらBさんのことが好きになり
その気になって告白してきたAさんをフッてしまうとか。

そういうのが移り気ですよね。

アジサイの花の色も似てます。
同じ苗や種から飢えて同じ場所で育てても
赤色の花が咲いたり青色の花が咲いたりする
のです。

そんなこともあってアジサイの花言葉に『移り気』があります。

今回の記事のテーマは『アジサイの花を青色にするための土壌の条件』です。
そうです。
土壌の状態によってアジサイの花の色が赤色になったり
青色になったりします。

ちなみに白色の花を咲かせるなら
土壌の状態をいじっても意味がありません。

今回の記事ではアジサイの花の色を青色にする方法について
解説してみたいと思います。

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青色のアジサイの花が咲くかどうかは土壌しだい

まず大前提ですが、
もともと白色のアジサイだったらどう頑張っても
青色の花は咲きません。

逆に白色の花が咲かない一般的なタイプなら
青色のアジサイの花が咲くかどうかは土壌しだいです。

たとえば

・大雨が降る
・水やりをする
・間違った肥料を与える
・間違った土を加える

などにより土壌の状態が変わってしまい、
青色でなく、赤色の花が咲くことがあります。

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アジサイの花の色を青にする土壌に必要な成分とは?

アルミニウム
アジサイの花の色は

・アントシアニンの一種であるデルフィニジン
・アルミニウム

で決まります。

ちょっとややこしい話かもしれませんが、

アントシアニジンには

・ぺラルゴニジン
・シアニジン
・デルフィニジン
・ぺオニジン
・ぺチュニジン
・マルビジン

などがあって、アントシアニジンに有機酸がくっつくとアントシアニンになります。
アントシアニンになると、水に溶けやすい性質となります

この水に溶けやすい性質というのが
アジサイの色の変化にとって重要になります。

ちなみにアントシアニンのなかでもデルフィニジンは
青色に近い色で、アジサイの中に存在しています。

ややこしいので、この記事では単にアントシアニンといったら
デルフィニジンのことだと思っていただければ幸いです。

アントシアニンはアジサイ側の話です。
次に土壌側の話をします。
土壌中にはアルミニウムが含まれています。

土壌には少ない順に

・マグネシウム
・ナトリウム
・カリウム
・カルシウム
・鉄
アルミニウム
・ケイ素

が含まれています。

つまり土の中にはアルミニウムがいっぱい存在するということです。
そして水に溶けたアルミニウムはアジサイの根っこが吸いやすい状態になります。

アジサイの中に入ったアルミニウムと
アジサイにもともと存在するアントシアニンが反応することで
青色に変色するのです。

逆にアルミニウムをアジサイが吸収しない、あるいは吸収量が少なければ
花の色は赤色になります。

アジサイの花に含まれるデルフィニジン(アントシアニンの一種)は
アルミニウムとくっつくと青色になるという性質があります

でも、くっつくアルミニウムが少ない場合には赤色になるという特徴があるのです。

土壌中にはたいていアルミニウムが含まれています。
だから青色の花を咲かせる方が簡単だとわかっていただけたのではないでしょうか。

赤色の花を咲かせようと思ったら
土壌中のアルミニウムをアジサイが吸わないようにしないといけません。
だから赤色の花を咲かせる方が圧倒的に難しいと個人的には感じています。

くどいようですが、土壌中にはアルミニウムがたくさんあります。

アジサイの花の色は土壌のpHが

・6.0~6.5と高めなら赤色
・5.5~6.0くらいだと紫色
5.0~5.5と低めなら青色

といわれています。

これはどういうことか?というと
アルミニウムってpHが低め(酸性側)だと水に溶け
アジサイが吸収しやすくなるということを意味しています。

ちなみにアルミニウムは水に溶けて
アルミニウム水溶液にならないとアジサイが吸収できません。

つまり

土壌中のpHが低い
⇒アルミニウムが水に溶けやすい(アルミニウム水溶液になる)
⇒アジサイが根っこからアルミニウム水溶液を吸収する
⇒吸収量が多いとアントシアニンが反応してアジサイの花が青色になる

ということです。

逆に土壌中のpHが6.0~6.5と高めなら
土壌中のアルミニウムが水に溶けにくくなるため
根っこから吸収できません。

結果、アジサイのアントシアニンとアルミニウムの反応量が減るため
アジサイの花の色は赤色になります。

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アジサイの花の色を青に変えるアントシアニン

ところでアントシアニンはブルーベリーにもたくさん含まれていて
サプリメントとしても販売されていたりします。

私は獣医師なのですが、
犬用のサプリメントとしてアントシアニンを処方することもあります。
当ブログ管理人のプロフィールはこちら

そんな感じでアントシアニンはアジサイの花の色を青色に変えるだけでなく
人間や犬用ののサプリメントとしても利用されています。

他にもアントシアニンは衣服を染めるための染料にも
使われていたりします。

アントシアニンってものすごく役立つ物質なのですね。

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青色のアジサイの花を咲かせるために土壌はどうすればいい?

青色のアジサイの花を咲かせようと思ったら
具体的に私たち人間ができることってあるのでしょうか?

前回解説した赤色のアジサイの花を咲かせる方法の逆をやればいいです。
アジサイの花の色を赤にするための土壌の条件とは?

赤色のアジサイの花を咲かせるために

・アルミニウムの入っていないピートモスという土を利用する
・水不足
・リン酸を増やす
・土壌中のアルミニウムの量を減らす
・土壌中のpHを高め(6.0~6.5)にする

がありました、これらの逆をやれば青色の花が咲きやすくなります。

(1)赤玉土を利用した土壌づくり

ピートモスはアルミニウムが入っていません。
だからピートモスを鉢に入れてアジサイを育てたら赤色の花が咲きます。

逆にピートモスを入れず、アルミニウムの多い赤玉土でアジサイを育てると
青色のアジサイの花が咲く可能性が高くなります。
赤玉土 14L〜天然乾燥〜

(2)水やりを意識する

それから土壌中のアルミニウムは水に溶けてアルミニウム水溶液になり、
アルミニウム水溶液が根っこから吸収されアントシアニンと反応し青色の花が咲きます。

なので、赤色の花を咲かせるなら水不足気味の方がよいです。
土壌中に水がないならアルミニウムが水溶液になれません。
結果、根っこからアルミニウムを吸収できず、赤色の花が咲くわけです。

でも青色の花にしたいなら、土壌中が水不足にならないように
注意してください。

(3)リン酸を減らす

土壌中のリン酸含有量が高いとアルミニウムが
根っこから吸収されにくくなります。
アントシアニンと反応できません。
なので、赤色の花を咲かせやすくなります。

これをリン酸固定といいます。

なので赤色の花を咲かせたいならリン酸を多く含む肥料を利用します。
逆に青色の花を咲かせたいなら
肥料はリン酸含有量の少ないものを選びましょう。

リン酸の少ない肥料だとこちらがおすすめです。
住友化学園芸 そのまま使える花工場植物全般 700ml

(4)土壌中のアルミニウム量を増やす


土壌中のアルミニウムの量が増えれば、
アジサイの根っこが吸う量が増え、青色の花が咲く可能性が高まります。

おすすめの肥料はこちらで、青色の花を咲かせるために
アルミニウムの量にこだわっています。
アジサイの肥料 330g

(5)土壌中のpHを低めにする

土壌中のpHが5.0から5.5と低めにすることで
アルミニウムが水に溶けやすくなります。
根っこからのアルミニウム吸収量が増えます。

具体的には
硫酸カリ、塩化カリウム、硫安などを利用することで
土壌中のpHを低めに保つことができます。
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以上で青色のアジサイの花を咲かせる方法についての解説を終わります。
参考になっているようでしたらうれしいです。



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