秋の七草として、昔から日本人に親しまれているヤマハギ。
北海道から九州まで広く分布し、日当たりの良い山野に生えています。
ヤマハギは、アジア原産のマメ科の顕花植物です。
高さは、2mほどに生長し、紅紫色の花が咲きます。
ヤマハギの葉の特徴について
ヤマハギは、クローバーに似た葉をつけるので、
英語では、『Bush Clover』と言われています。
ヤマハギの葉は、3小葉からなる複葉です。
茎の下につく葉は比較的大きく、上になるほど小さくなります。
一度、刈り取られたヤマハギは、
花が付く枝のところまで葉が大きいことがあります。
ヤマハギは、葉柄が長いので、
葉がまばらに付いているように見えます。
葉柄だけでなく、花序の柄も長いのがヤマハギの特徴です。
葉は、互生し、楕円形の小葉が3枚付き、秋には黄葉します。
「互生」という言葉は、あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが
葉のつき方の違いを表す言葉です。
樹木の葉のつき方としては
・輪生
・対生
・互生
などがあります。
互生とは互い違いには葉が枝につくことをいいます。
互生の葉ができる植物にはヤマハギ以外に
・リキュウバイ
・モミジバフウ
・ブラシノキ
などがあります。
⇒リキュウバイの葉の特徴は?
⇒モミジバフウの画像集|カエデとの違いは?
⇒ブラシノキの葉の特徴とは?
ヤマハギの葉は、互生し、3小葉からなる複葉です。
小葉の長さは、1.5~4㎝の楕円形、または広楕円形で
若い時期は、葉の表面に短毛があります。
葉先は尖っておらず、円形か少しへこんでいます。
葉の表面は無毛ですが、
裏面には、微毛があり淡緑色です。
晩春になると黄色くなり落葉します。
葉腋から総状花序を出して、1㎝ほどの紅紫色の蝶々のような形の
花が咲きます。
竜骨弁より翼弁が短い。
果実は、先が尖った楕円形の豆で、種子が1つ入っています。
熟すと褐色になりますが、割れません。
ヤマハギは、日光が大好きで、栽培も簡単なので
多湿でない場所なら、痩せた土壌や乾燥地でも育つ植物です。