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ヘクソカズラ駆除の注意点と成功のポイント




ヘクソカズラなどのつる性の雑草が一度でも庭に生えると後々困ることになります。
なぜならヘクソカズラはものすごい勢いで増えるからです。
庭の大部分がヘクソカズラで占めることになるかもしれませんし
後で解説しますが周りの庭木を枯らす可能性だってあります。

だからヘクソカズラを駆除したいわけですが
繁殖力が強いので難しいです。

この記事ではヘクソカズラを駆除したほうがよい4つの理由と
ヘクソカズラを駆除するための3つの方法をご紹介します。

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なぜヘクソカズラを駆除した方がよいのか?

ヘクソカズラを駆除した方が良い理由(1)他の植物を枯らすから

ヘクソカズラはツル性の雑草です。
ツル性の雑草はフェンスや他の植物に絡みつきながら
空に向かって成長していきます。

またヘクソカズラは土の中では地下茎を張り巡らしています。
地下茎というのは土の中(地下)で生きている茎のことです。

地下茎には

・栄養分を貯蔵する
・地上のヘクソカズラがグラグラしないように固定する

などの役割があります。

地下茎も土の中で他の植物に絡みつくことがあります。

つまりヘクソカズラは

・地上ではつるが他の植物に絡みつく
・土の中では地下茎が他の植物に絡みつく

わけです。

地上でヘクソカズラのつるによって絡みつかれた植物は
太陽の光が当たりにくくなります。
結果、光合成がうまくできず枯れるリスクが高まります。

土の中でヘクソカズラの地下茎に絡みつかれた他の植物は
根っこからの栄養吸収が邪魔されます。
結果、根っこから栄養を吸収できず枯れる可能性が高まります。

以上のことからヘクソカズラによって周りの植物が枯れる可能性が高まるのです。

しかもヘクソカズラの地下茎は
どんどん増えます。
しかもしぶといです。

だから地下茎を中途半端に切っても
すぐに復活します。

また地下茎自体が硬く頑丈です。
だからハサミで切れない可能性もあります。
そういった意味でもヘクソカズラを駆除するのは難しいのです。

ヘクソカズラを駆除した方が良い理由(2)人が嫌う臭いを放つから

ヘクソカズラは漢字で書くと『屁糞蔓』となります。
屁はオナラ、糞はウンコですよね。
どう考えても臭いでしょう(苦笑)。

ヘクソカズラの葉っぱをもんだり、
茎をポキッと折ったりすると悪臭が漂います。

ヘクソカズラは7月ころになったら
どこでも見かけるほど繁殖力が強いですし
人間が嫌いな臭いを発するため駆除した方が得策だと思います。

ヘクソカズラを駆除した方が良い理由(3)害虫が繁殖する可能性が高まるから

スズメバチはヘクソカズラの花の蜜が大好きです。
さっきも書きましたけど、
ヘクソカズラは繁殖力がすごいからものすごい勢いで増える。
また、ヘクソカズラは地下茎を伸ばしまくり
他の植物の成長を妨害し枯らします。

そんなこともあって余計にスズメバチの被害に遭う確率が高まります。

ご存じだと思いますが、
スズメバチに刺されるのは危険です。
アナフィラキシーショックを起こして命を落とす危険性さえあります。

私は獣医師として犬猫の診察をしていますが、
たまにスズメバチに刺され意識もうろうとしている犬の治療をすることがあります。
当ブログ管理人のプロフィール

またヘクソカズラに毛虫がついていることもあります。

素手でヘクソカズラの駆除をしていたら
毛虫に刺さって痛い思いをするかもしれません。

それだけじゃなくて
毒性のある毛虫に刺されたら皮膚炎を起こす可能性もあります。

こんな感じでヘクソカズラによってスズメバチや毛虫といった
害虫をおびき寄せる可能性があります。

そういった意味でもヘクソカズラを発見しだい
駆除した方が良いと思います。

ヘクソカズラを駆除した方が良い理由(4)火災のリスクが高まるから

ヘクソカズラを漢字で書くと屁糞蔓。
そしてヘクソカズラの別名はヤイトバナ。
『やいと』とはお灸のことです。

ヘクソカズラの花の模様が
お灸(やいと)に似ているところから『ヤイトバナ』という別名が
できたそうです。

で、花の見た目からヤイトバナって言われているわけですけど、
それだけの問題でなくヘクソカズラみたいなツル性の植物は
コードなどに巻き付いて漏電、火災の被害を及ぼす可能性があります。

ヘクソカズラなどのつる性植物って電柱に巻き付くことがあります。
すると電線につるが絡みついて停電が起きたり火災が起きたりする可能性が否定できません。

あなたの庭で生えているヘクソカズラが電線に絡みついて
停電になったら、たくさんの人に迷惑をかけますし
最悪火災になったら、誤ってすむ問題ではなくなります。

そういった意味でも繁殖力が強い
ヘクソカズラは駆除した方が無難でしょう。

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ヘクソカズラを駆除する方法

上記ヘクソカズラの画像は2023年7月2日に兵庫県明石市で撮影したものです。
つまりヘクソカズラは7月頃に花を咲かせる植物だということです。
具体的には6月から9月ころまでヘクソカズラは花を咲かせています。

そして9月をすぎると徐々に実ができてきます。
この実からヘクソカズラが繁殖していきます。
また、根っこからもヘクソカズラは増えていきます。

ということなのでヘクソカズラを駆除しようと思ったら
実ができるまで、つまり9月までにすべきです。
実ができたらいくらヘクソカズラ本体を駆除しても
また子孫が翌年になったら芽を出し増えていきますからね。

なので9月までにヘクソカズラ本体と根っこを
一緒に駆除する必要があるということです。
中途半端に駆除しても、またヘクソカズラが繁殖して
元の状態に戻ってしまいます。

では以下、具体的にどうやってヘクソカズラを駆除したらよいか
解説していきます。

ヘクソカズラを駆除する方法(1)除草剤

先ほども書きましたがいくら土から出ているヘクソカズラの茎や花を
駆除したとしても根っこが残っていたら
時間がたったらまた元の状態に戻ってしまいます。

そうならないためにも根っこの駆除も重要です。
ただ、これも先ほど解説したように
ヘクソカズラはぶっとい地下茎が土の中の存在します。

そんなぶっとい地下茎まで駆除するのは
至難の業でしょう。

そこで除草剤の登場です。
根っこまで掘り返したりしながら、根っこや葉っぱに除草剤をかけましょう。
そうやって根っこまでしっかり枯らしていってください。
おすすめの除草剤はグリホサート系になります。

グリホサート系の除草剤は葉っぱから浸透してくれるし
土の中に入っても分解されるので
他の植物に除草剤の被害が及ぶ可能性は低いです。
41%グリホサート系 除草剤 草枯れ太郎 5L×4本 1ケース 計4本

ヘクソカズラを駆除する方法(2)草むしり

2つ目の駆除方法は『草むしり』です。
『草刈り』ではありません。

草刈りは草の茎をいろんな機材を使って切ることです。
草むしりはヘクソカズラの根っこから除去することです。

つまり、根っこまで除去するのが草むしりで
根っこまで除去しないのが草刈りです。

くどいようですがヘクソカズラを駆除しようと思ったら
根っこまで除去する必要があります。
だから草刈りではなく草むしりをしましょう。
ぶっとい地下茎があったりするのでなかなか大変ですけどね。

たとえば、自宅にワンちゃんを飼っていて
どうしても除草剤を使えない場合には草むしりは
有効なヘクソカズラの駆除方法になります。

でも草むしりは大変だ。腰が痛くなるし疲れるって場合には
草刈りと次に解説する防草シートによる駆除方法も有効ですよ。

ヘクソカズラを駆除する方法(3)防草シート

防草シートとは遮光性があるシートを使って地面を覆うもののことです。
遮光性のシートを地面に覆うので
覆われた部分は太陽の光が当たりません。
ヘクソカズラは光合成ができず
栄養を得ることができなくなりますから次第に枯れていくってわけです。

防草シートには

・織布
・不織布

の2種類がありますがおすすめは不織布タイプです。

織布タイプは値段は安いですが耐久性が弱いため
結局何回も買い替える必要が出てきます。

不織布タイプは値段は高めですが耐久性が高いので
買い替える手間が織布タイプより少なくなります。
10年近く使えたりします。
結局、不織布タイプの方がコスパがよいです。

「別に破れてもいいから安い織布の方にしようかな」
って思う方もいるかもしれません。
でも、もし一部分でも破けて放置していたら
底から太陽の光が入ってしまいます。
そうなったらそこからまたヘクソカズラが繁殖するかもしれません。
となったら防草シートを買って敷いた意味がないですよね。

だからできれば不織布タイプの防草シートを使った方が
コスパもよいしおすすめです。

しかも10年くらい防草シートが使えるなら
その間、草むしりしたり除草剤を使ったりする手間が省けます。

ではどうやって防草シートを敷けばよいのでしょう?
まず最初が肝心です。
防草シートを敷く場所を草刈りしてください。
雑草ボーボー状態だとそこに防草シートを敷いても
隙間ができてそこに空気が入り、雑草が生える隙を与えてしまいます。

雑草を刈り取ったら
あとは防草シートを敷くだけです。

今回の記事は以上になります。
参考になったようでしたら幸いです。



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