この記事ではクロガネモチの実がならない3つの原因と対処法について
わかりやすく解説していきます。
クロガネモチの実がならない原因
近くの公園を散歩していると、
愛犬がクロガネモチの木を見上げました。
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クロガネモチに大量の実がなっていました。
上の画像を撮影したのは
2023年10月8日(日)です。
つまり秋です。
この時期になってクロガネモチに実がならないなら
何かしら原因があります。
この記事では原因を3つに分けて解説したいと思います。
原因(1)雄株だった
原因の1つ目はクロガネモチの実がならない原因のあるあるです。
よくあるパターンになります。
クロガネモチは雌雄異株です。
つまり動物や昆虫でいうところの雄と雌があるってことです。
当然のことながら雄(雄株)に実はできません。
実ができるのは雌株だけです。
なのであなたが育てているクロガネモチの木が
雄株であるなら、実がなるわけがありません。
雌雄異株の植物として他にアカメガシワが有名です。
上の花はアカメガシワの雄株(雄花)です。
上記画像はアカメガシワの雌花です。
⇒アカメガシワの花ってどんな香り?
こんな感じで花の形で雄花と雌花を見分けることができます。
クロガネモチの場合、上記画像が雄花です。
上記画像がクロガネモチの雌花です。
雄花と雌花では花の形がアカメガシワみたいに
はっきりと見分けがつきますね。
ここからクロガネモチの実がならない原因を探ってみてください。
原因(2)近くに雄株がない
あなたが育てているクロガネモチは雌株だったとしましょう。
それでも実がならないとします。
この場合に考えられる原因として
近くに雄株がない可能性があります。
どういうことかというと、
クロガネモチは虫媒花です。
虫媒花(ちゅうばいか)とは虫が媒介して
受粉が行われる花のことです。
虫媒花はクロガネモチ以外にもミモザが有名です。
⇒ミモザの花が咲かない5つの原因
話を元に戻して、
クロガネモチは虫媒花です。
アブとかミツバチといった虫が
雄花の花粉を運びます。
そして雌株に雄株の花粉がくっついて受粉し実ができます。
とはいえ、無限の距離まで
虫が花粉を運ぶか?といったら、
そんなことはありません。
せいぜい1㎞くらいの範囲内でしか
雄花の花粉を昆虫は運べません。
極端に考えて、
京都府に咲いているクロガネモチの雄花の花粉を
虫が兵庫県まで運んでくるわけがないのです。
そう考えたら理解しやすいですよね。
で、虫はせいぜい1㎞くらいの範囲内でしか
移動しません。
なのであなたが育てているクロガネモチが雌株であっても
半径1㎞以内に雄株が存在しないなら
実がならない可能性が高いわけです。
というわけなので
あなたが育てているクロガネモチが雌株なのに
実がならない場合には
近くに雄株が存在しないか?確認してみてください。
そして雄株がないなら、そりゃ、実はできません。
原因(3)花自体咲いてなかった
あなたが育てているクロガネモチは雌株だった。
そして近くに雄株がある。
なのに実がならない・・・。
そんな場合に考えられるのが
そもそもあなたが育てているクロガネモチ、
花がちゃんと咲きましたか?
実は花が咲いた後にできるものです。
もし何らかの原因で花が咲かなかったのなら
実がなるわけがありません。
あるいは近くに存在する雄株の花が
咲かない場合も同様です。
クロガネモチは虫媒花ですから、
近くで生えているクロガネモチの雄株に花が咲かなければ
受粉する可能性はゼロです。
となると実がなるわけがありません。
たとえば、鉢植えから地植えに切り替えたばかりのことだと
栄養が花にいかず幹や葉っぱの方に行ってしまいます。
そうなると花が咲きません。
この場合、来年になったら花が咲き、
実がなるかもしれません。
クロガネモチの実がならない場合の対処法
くどいようですが、
クロガネモチは雌雄異株の虫媒花です。
あなたが育てているのが雌株であって
近くに雄株がないなら、
あなたが雄株を育てるしかないでしょう。
逆に雄株を育てていることに気づいたなら
雌株を育てるしかありません。
あと、肥料としてリン酸が少なくて窒素が多すぎる場合も
実がなりにくいです。
あとは雄株に雌株を接木するという方法でも
受粉できる可能性が高まるので
実ができる可能性が高まります。
今回の記事は以上になります。
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