ミモザの花が咲かない場合、
5つの原因が考えられます。
この記事ではミモザの花が咲かない原因を5つご紹介します。
目次
ミモザの花が咲かない原因(1)窒素肥料の与えすぎ
ミモザの花が咲いている姿を見たいと思って
「よし窒素肥料をたくさん与えよう」と考えるのはよくないです。
ミモザはマメ科の植物です。
マメ科の植物には根のあたりに根粒菌が存在しています。
根粒菌というのはマメ科の根っこで生活する微生物で
空気中の窒素をマメ科植物に与えます。
だからミモザなどのマメ科植物は肥料がなくてもすくすく育ちます。
特にミモザなどのマメ科植物うに窒素肥料を与えると窒素過剰になる可能性が極めて高いです。
しかも窒素の量が多いと葉っぱや茎ばかりが成長し花が咲かなくなる原因になります。
この辺は窒素同化と炭酸同化についての記事を読んでいただけると
なんとなくわかっていただけると思います。
ということでミモザなどのマメ科の植物にとって肥料はほぼほぼ必要ありません。
実際、ミモザなどのマメ科の植物は荒地でも育つくらい強いです。
だから意識的に窒素の入った肥料を与えないくらいの気持ちの方が重要だといえるでしょう。
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それでも肥料を与えたいという場合には
花芽ができるようにリン酸の肥料を与えるべきです。
ミモザの花が咲かない原因(2)花芽ができる時期に剪定してしまってる
ミモザの剪定時期は4月下旬から花が咲き終わる6月いっぱいまでが限界です。
7月以降の剪定は花芽を切り落とす危険性があるからです。
もし花芽を切り落としてしまったら来年花が咲かない原因になります。
ミモザは3月から4月にかけて花が咲き始めます。
7月には花が咲き終わります。
そして花が咲き終わったら新芽が伸び始め来年に咲くための花芽ができるのです。
だから7月以降の剪定は花芽を切ってしまう可能性があります。
もし間違って花芽を切ってしまったらその後花芽は作られないため
翌年花が咲くことはありません。
だから来年花を咲かせたいなら
花が咲き終わる夏以降に剪定しない方がよいでしょう。
ミモザは花が咲き終わってから花芽ができるまでの期間がすごく短いです。
剪定するなら花が咲き終わるのを待っていてはいけません。
だからといって花がどんどん咲いている時期に剪定したら
これから咲く花芽まで切ってしまうでしょう。
なので花が咲ききったと感じたらすぐに剪定するのがベターだと思います。
ミモザの花が咲かない原因(3)植えて間もないから
植えて間もないミモザは花を咲かせません。
ミモザは根っこが制限されると花が咲くようになるといわれています。
たとえば鉢植えなら植えてすぐに根域が制限されます。
だから花が咲く直近の3月4月に花が可能性があります。
でも庭植えだと根っこは制限なく成長できます。
その場所に根付くための成長をするため花が咲きません。
つまりミモザの場合、
成長の順番としては根っこの方が先で花は後回しということです。
一般的にミモザの場合、
植えて1~3年程度花を咲かせない可能性が高いです。
先ほども解説したように花が咲かないからといって
肥料の与えすぎは控えましょう。
植えたばかりなら焦らず3年程度花が咲くのを待ちましょう。
ミモザの花が咲かない原因(4)寒い、日当たりが悪い
ミモザの花芽は冷たい風に当たると枯れやすいです。
他にも日当たりの悪い場所も花芽ができない原因になります。
これはたいていの植物で当てはまることなので
分かっていただけると思います。
ミモザの花が咲かない原因(5)枝先をむやみやたらと詰めてしまっている
ミモザの花芽は2年連続で伸びた枝先にできやすいといわれています。
だから枝先をむやみやたらと詰めるのは花が咲かない原因になります。
以上がミモザの花が咲かない5つの原因です。
参考にしていただけるとうれしいです。
ところでミモザって花粉症の原因になります。
こちらの記事で解説しました。
⇒ミモザによる花粉症の症状を獣医師が分かりやすく解説