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ムラサキシキブとコムラサキ7つの違い




秋になると
ムラサキシキブ(紫式部)とコムラサキ(小紫)の実を
よく見かけます。

ただ、ムラサキシキブとコムラサキって
すごくよく似ています。
だから間違いやすいです。

ムラサキシキブなのにコムラサキだと間違ったり、
逆にコムラサキなのにムラサキシキブだと間違ったりすることがあります。

そこでこの記事ではムラサキシキブとコムラサキの違いを7つ挙げて
わかりやすく解説していきたいと思います。

これから解説する7つの違いが分かれば、
簡単にコムラサキとムラサキシキブを見分けることが
できるようになると思います。

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ムラサキシキブ(紫式部)とコムラサキ(小紫)7つの違いは?

以下、ムラサキシキブとコムラサキの違いを
7つ挙げて解説していきますね。

(1)実の付き方の違い

まずコムラサキとムラサキシキブでは実の付き方が違います。
ムラサキシキブはコムラサキと比較すると
実が枝にまばらにつきます。

なので、あっさりした感じです。
コッテリギッシリついているわけではないということです。

これに対して
コムラサキの実は枝にコッテリギッシリついています。

(2)生息場所の違い

ムラサキシキブは山野に自生しています。
ただこう書くとわかりにくいかもしれません。

わかりやすくいうと家の庭以外の場所で
ムラサキシキブは自生していることが多いです。

上記画像はとあるショッピングセンター近くの道路沿いに
生えていたムラサキシキブです。

こんな感じであえて自分で育てているというより
勝手に生えているというのがムラサキシキブです。

あえて自分で植えて育てないということは
見た目だってムラサキシキブとコムラサキを比べたら
コムラサキの方がきれいだということも
わかりますね。

どう考えても自宅で育てるなら
よりきれいなものを育てるでしょうから。

続いてコムラサキですが、
くどくなりますが、園芸品種として栽培されることが多いです。
つまり自宅の庭で育てることが多いのがコムラサキだということです。

(3)樹高の違い

まず大前提としてコムラサキって小紫と書きます。
小さい紫ってことですね。

ではどうしてコムラサキ(小紫)という名前になったのでしょう?
ムラサキシキブと比較してコムラサキの方が小さな木だったからだそうです。
だからコムラサキは別名『コシキブ』とも言われたりします。

以上のことがわかったらどちらの方が大きくなるか?
理解できると思います。

樹高の違いは

・コムラサキ(コシキブ)は1メートルくらい
・ムラサキシキブは2~3メートルくらい

です。

つまりムラサキシキブの方がコムラサキより2倍程度大きくなります。
だから余計に、
どうせ自宅で育てるならコムラサキになるでしょう。

大きくなりすぎる植物は自宅で育てるには邪魔ですからね。

(4)葉の違い

葉っぱの違いはムラサキシキブとコムラサキを見分けるのに
すごく有用です。

ムラサキシキブの葉っぱの周囲は全体的にギザギザしています。

これに対してコムラサキの葉っぱの周囲は半分はギザギザしているけど
残りはギザギザしていません。

葉っぱ周囲のギザギザのことを鋸歯(きょし)といいます。
上記画像はタチアオイの葉っぱですが、
ギザギザしているところが鋸歯です。

葉っぱの違い

・ムラサキシキブは葉っぱの周囲(縁)全体が鋸歯
・コムラサキは半分が鋸歯

コムラサキとムラサキシキブを見分けるなら
実か葉っぱだと思います。
なので実がついてない時期であれば
葉っぱの違いでコムラサキかムラサキシキブかを見分けるようにしましょう。

(5)枝ぶりの違い

枝ぶりとはどんな感じで樹木の枝が伸びているか?
という意味です。

ではムラサキシキブの枝ぶりはどんな感じでしょう?
ムラサキシキブの枝ぶりは上とか横に伸びます。
逆にムラサキシキブの場合は枝が下に垂れないってことです。

これに対してコムラサキの枝ぶりは
垂れるように伸びます。
逆にコムラサキの場合は上に伸びたりしないってことです。

そりゃそうですよね。
コムラサキはくどいようですが、自宅の庭で育てる植物です。
上の方に枝が伸びたら邪魔ですからね。

このように覚えると
コムラサキとムラサキシキブの枝ぶりの違いが理解できると思います。

(6)花序の付き方の違い

まず花序(かじょ)とは花のつきかたのことです。

例えばキュウリグサという植物の花の付き方を『サソリ型花序』といいます。
サソリ型花序は地面から上に向かってうずまき状に
花ができるもののことです。

コムラサキとムラサキシキブはどちらも集散花序という
花の付き方をする点は共通です。
集散花序とは花をつける枝(花軸といいます)の先端に花がつくものの
下の方に向かって花が咲いていくタイプのことです。
上の方に向かって花が咲かないタイプという言い方もできますね。

集散花序はムラサキシキブやコムラサキ以外に
セキチクが該当します。

話を元に戻しますね。
集散花序という点ではコムラサキとムラサキシキブは同じです。
でも、コムラサキの場合、
ムラサキシキブと比べて葉の柄の付け根から
ちょっと離れた場所から花が出るという違いがあります。
これでムラサキシキブとコムラサキを見分けることもできます。

でも葉っぱ全体が鋸歯かどうかで
違いを見分ける方がはるかに簡単だと思います。

(7)葉と実の位置関係の違い

花序のところとほとんど意味合いは同じです。
ムラサキシキブは葉っぱと実がほぼほぼ同じ場所から出ています。
でもコムラサキは葉っぱと実が出ている場所が2~3mm程度離れているという違いがあります。

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ムラサキシキブとコムラサキの7つの違いまとめ

以上、いかがでしたでしょうか?
コムラサキかムラサキシキブか?
「どちらかな?」って迷った時は葉っぱや実が存在する時期なら
ここまでの内容で判断ができると思います。

逆に葉っぱや実がない冬の時期だったら
樹高で見分けることができるでしょう。
樹高が高い方がムラサキシキブで、1m程度と小さい場合にはコムラサキの可能性が高いです。

最後に

違いをまとめると

・葉っぱ周囲全体が鋸歯(ギザギザ)なのがムラサキシキブで
半分くらいギザギザなのがコムラサキ
・実のつきかたがまばらなのがムラサキシキブで
実がびっしりついているのがコムラサキ
・樹高が2~3mと大きいのがムラサキシキブで1mくらいと小さいのがコムラサキ
・ムラサキシキブは山野に生えているけどコムラサキは自宅の庭に生えていることが多い

という違いがあります。

以上、参考にしていただけるとうれしいです。



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