この記事では
・温度管理について
・鉢内温度はどうするか?
・直射日光はどこに当てるべきか?
・根が出るまで何日かかるか?(目安)
・水やりの考え方(霧吹きを含む)
・水耕栽培について
・秋や冬の管理方法
・リセットするかどうか決断するタイミング
・葉っぱは切るべきか?
・オキシベロンやメネデールのメリット
などについて解説します。
そこでまず大前提ですが、
グラキリスはそこら辺に生えている雑草みたいに
簡単に育てれるような生易しい植物ではありません。
それもそのはず。
グラキリスはマダガスカルが原産で
乾燥した場所に生える塊根植物だからです。
しかもマダガスカルから輸入しているというのもあるでしょうけど
グラキリスはかなり高額です。
なので、育てるとしたら絶対に枯らしたくないはずです。
⇒観葉植物/パキポディウム グラキリス No.5
また塊根植物は多肉植物の一種です。
多肉植物というのは葉っぱや根っこがぷっくりしていて
そこにいっぱい水を貯えることができる植物のことです。
なので砂漠など、水が不足するような地域でも
生育することができます。
たとえば当サイトで解説している朧月は多肉植物の代表例です。
塊根植物は多肉植物の一種なので
似たような性質を持っています。
塊根植物の場合は根っこや幹に水をためるという特徴があります。
グラキリスは塊根植物の一種なので
根っこや幹に水をためることができるということは
知っておきましょう。
目次
グラキリスの発根管理
輸入で手に入れたグラキリスは
法律の関係で必ず根っこが切られています。
先ほどもいいましたが輸入して手に入るグラキリスは数万円します。
かなり高額です。でも根っこのないグラキリスを育てるのは難しいです。
これから解説するのは
100%発根するという話ではありません。
もともと株自体の体が弱い場合は
どれだけ頑張ってもうまくいきません。
失敗して終わることだってあるでしょう。
なのでもしこの記事の内容を実践するにしても
自己責任ということでよろしくお願いします。
グラキリスの発根管理に失敗しないために
これから解説する内容は100%成功する方法ではありません。
少しでもグラキリスの根が出る確率を上げるための方法です。
でも、参考にはなると思いますので
ぜひ最後までご覧ください。
グラキリスの発根管理:温度について
結論からいいますと
最低でも25℃以上の温度がないとグラキリスの発根は難しいといわれています。
たとえば秋の終わりから冬、冬から春にかけてという期間は
空調管理でもしない限り、
部屋の温度を25℃以上にするのは難しいと思います。
土を温めるヒーターを使ったり
暖房をつけたりなどしてグラキリスを温かい環境に置くようにしましょう。
グラキリスの発根管理|鉢内温度
グラキリスを発根させるために室温も大事ですが
鉢内の温度管理はもっと大事です。
冬は寒いから鉢内の温度管理を意識すると思います。
だから部屋の中に入れるなどするでしょう。
あと梅雨も鉢内温度を意識しましょう。
6月あたりは外が温かいので外で
グラキリスを育てているかもしれません。
ですが、梅雨の時期なので雨がずっと降ります。
直射日光を浴びる機会が極端に減るわけです。
なので鉢内の温度が上がりません。
鉢内の温度は低いよりも高い方が発根する確率が上がります。
鉢内の温度を確認するために温度計を用意しましょう。
といっても人間が脇の下で測る体温計はダメです。
鉢内の温度をうまく測れないからです。
そんなこともあって育苗用の温度計というものが
ネット通販などで売られています。
電池も不要でコスパが高いので持ってない方は
検討してみてください。
⇒シンワ 育苗用 温度計 V-2 -20〜60℃ 72610
グラキリスの発根管理|直射日光
冬以外の季節は成長期で発根に最適な時期です。
光合成させて栄養を作らせるために直射日光に当てましょう。
根っこ側に直射日光が当たるように意識してください。
発根する場所は根っこが生える場所だからです。
室内に入ってくる光だと光合成には不十分です。
春から秋の温かい時期の晴れた日は
なるべく外に出して直射日光にグラキリスが当たるようにしましょう。
グラキリスの発根管理根が出るまでの日数は?
発根管理を始めてどれくらいで根っこが出始めるか?
すごく気になるところだと思います。
ただ、個体差がものすごく大きいです。
そこで色々調べてみたところ
発根管理を始めてから約1カ月半くらいで根っこが出始めるってのが多いです。
なので「失敗した。リセットしようかな」
と思ったにしても1カ月半は最低でも我慢するようにしましょう。
グラキリスの発根管理|水やり
直射日光に当たっても水がなければ光合成はできません、
なので水やりも重要です。
ただ、まで根っこが生えてない檀家で
全体に水をいっぱいかける必要はありません。
ちなみに根っこが生えてないし葉っぱができてない状態で
どこで光合成をするのでしょう?
グラキリスの場合、株全体で光合成をします。
また根っこだけでなく株全体でグラキリスは
水分を吸収します。
そりゃそうですよね。現段階で根っこがないわけなので。
根っこからしか水分を吸収できなかったら
どう頑張ったって根っこのないグラキリスは枯れてしまうはずですから。
なので
根っこ辺りにコップ1杯程度の水をかけるくらいで十分です。
もし水やりをするタイミングは土が乾いてからです。
水の量は下から水が出ない程度です。
下から水が出てくるくらいの水の量は多すぎです。
最悪腐ってしまいます。
ご注意ください。
グラキリスの発根管理|霧吹き
先ほど水やりについて解説しましたが、
水やりよりも霧吹きの方が無難かもしれません。
なぜなら水やりのやりすぎはグラキリスが腐る原因になるからです。
かといってまったく水を与えないと
さすがにグラキリスは枯れてしまいます。
そこでおすすめしたいのが霧吹きです。
霧吹きならワンプッシュしてもちょっとしか水をグラキリスにかけれません。
ちょうどいい感じで水を与えれます。
霧吹きなら
根が出るまで毎日やることができます。
たまに水やりだと、水やりのタイミングを忘れてしまって
結果、グラキリスが枯れてしまう可能性があります。
逆に毎日できる霧吹きなら
歯みがきみたいに習慣化できるので
忘れにくいです。
霧吹きでおすすめは
ミストの量を調節できるこちらです。
⇒フルプラ ダイヤスプレー ピストル型 No.500 500ml 金TD
グラキリスの株全体に薄くかかるように簡単にできますよ。
先ほど根っこが出るまで毎日霧吹きといいましたが
1日とか2日くらい忘れる程度なら
株全体が弱っていない限りは問題ないです。
なのであまり深く考えずに霧吹きをしましょう。
グラキリスの発根管理|水耕栽培
水耕栽培とは読んで字のごとくですね。
水中心で栽培する方法のことです。
くどいようですが、光合成をするためには
太陽の光と水が必要です。
なので水耕栽培でもグラキリスを育てることができます。
単純に水耕栽培として単純に水中心で育てるか
そうではなくて土を利用するかの違いという感覚になります。
ただ水耕栽培ならではのメリットがあります。
水耕栽培は水につけてグラキリスを育てるので
根っこが生えてきてるかどうか?が一目瞭然でわかりやすいというメリットがあります。
またグラキリスに限った話ではありませんが、
水耕栽培の方が発根するスピードが速いというメリットもあります。
先ほど発根するまでの日数のところで
1カ月半程度だといいました。
でも、水耕栽培だと1カ月半よりももっと早く
発根する可能性があります。
あと水耕栽培は水につけるだけなので
土耕栽培よりも簡単にできます。
だからすぐに開始できるというメリットもあります。
ただどんなことでもそうですが
メリットしかないみたいなことはありません。
水耕栽培にはデメリットもあります。
たとえば水交換は頻繁にしないといけません。
水だって汚れますからね。
また、水道水には私たち人間がお腹を壊さないようにするために
いろんな化学物質が入っています。
そういった化学物質によって
グラキリスが傷んでしまう可能性もあるでしょう。
グラキリスの発根管理|秋
秋は微妙な時期です。
夏から秋にかけてはグラキリスにとっての成長期です。
この時期は先ほど『直射日光』のところで解説したような方法で
日光にグラキリスを当てるようにしましょう。
水も霧吹きでシュッシュとかけてあげましょう。
今度は秋から冬にかけては寒くなってきますから
温度管理に注意しましょう。
『温度』のところで解説したように
グラキリスは寒いと枯れてしまう可能性が高くなります。
気温によっては温室栽培するとか部屋の中で育てるなど
細心の注意を払ってください。
グラキリスの発根管理|冬
冬はグラキリスにとってつらい季節です。
春から秋はグラキリスにとって成長期です。
ですが冬は休眠期になります。
グラキリスは寒さに弱いです。
部屋の中に入れましょう。
そして日当たりがよくて比較的暖かい場所に置いてあげてください。
水は月に1~2回程度です。
水不足もダメですが、多すぎもダメです。
冬は休眠期です。休んでいるのでそんなに水は必要ありません。
あと理想を言うなら25℃以上になるような温室に入れてあげるとよいですね。
こちらのヒーターならあらかじめ設定して置いた温度よりも
低くなると自動で電源がオンになり、高くなると電源がオフになります。
⇒昭和精機工業 パネルヒーター 200W(Eサーモ付) SPE-200
なので無駄な電力を使わなくて済むので
電気代が高い現代にとっておすすめです。
もし温室がないなら最悪でも夜は5℃以下にならないように
気をつけてください。
グラキリスの発根管理リセットするタイミングは?
くどいようですがグラキリスを発根管理し始めて
発根する目安は1カ月半くらいです。
ただ個体差もあります。
もっと早く発根する株もあればもっと遅く発根する株もあります。
ではどれくらいで見切りをつけてリセットするか?
ですが、3カ月くらいが目安になります。
発根管理を始めて3カ月たっても変化がない場合は
リセットした方がよいかもしれません。
グラキリスの発根管理|葉っぱ
もし発根管理中に葉っぱが生えているならカットしましょう。
なぜなら葉っぱから水分が蒸発してしまい、
その結果、グラキリスの体力が奪われるからです。
なので生えている葉っぱがあるなら
切るようにしましょう。
葉っぱは切っても
健康な株ならまた生えてきます。
そもそも植物なんて見栄えのためとか
株の中に太陽の光を当てたり通気性をよくするために
葉っぱや枝を切るのなんて日常茶飯事です。
なので健康な株なら葉っぱを切っても問題ありません。
グラキリスの発根管理|オキシベロン
オキシベロンは発根促進剤です。
オキシベロンを使ったら絶対に発根するか?
といったらそんなことはありません。
物事に絶対はないですからね。
でも、発根する可能性が高くなるなら使わない手はありません。
⇒バイエルクロップサイエンス 殺菌剤 オキシベロン液剤 500ml[cb]
グラキリスの発根管理|メネデール
メネデールは植物版のサプリメントで
鉄イオンを含む水溶液です。
迅速に植物内に吸収され
成長を促進するといわれています。
⇒メネデール 20L 植物活力素 活力液
1万文字くらいになってきたので
そろそろ終わりにしたいと思います。
参考になっているようでしたらうれしいです。