上記画像は私の息子の手と一緒に撮影したタイタンビカスです。
めちゃくちゃ大きな花が咲いています。
タイタンビカスと同じアオイ科のタチアオイの花も大きいですが、
どちらも存在感がすごいですね。
⇒タチアオイの花・葉・その他の特徴
タイタンビカスはタチアオイと同じアオイ科ですが、
花が咲く時期がちょっと違いますね。
タチアオイは梅雨の時期に咲く花(長日植物)ですが、
タイタンビカスは9月ころに咲いている花(短日植物の可能性が高い)です。
⇒タチアオイが梅雨の花と言われる理由
こういった花が咲く時期だけで
だいたいどこの地方で咲く可能性があるかってわかるの知ってました?
たとえば、タチアオイだったら北海道で咲く可能性がありますけど、
タイタンビカスだと北海道で咲く可能性は低いでしょう。
この辺はこちらの記事で詳しく解説しています。
⇒限界暗期とは?わかりやすく解説
ではここからが本題です。
今回はタイタンビカスの育て方をご紹介します。
目次
タイタンビカスの育て方|植える場所
タイタンビカスの育て方で大事なのは『日当たりの良い場所で育てる』ということです。
これは一般論になりますが、植物って背が高くなればなるほど
他の植物よりもより多くの太陽の光を浴びて光合成できます。
そうしたらいっぱいエネルギーを作ることができ
大きな花を咲かせることができます。
この辺はこちらの記事で詳しく解説しています。
⇒オーキシンの働きについてわかりやすく解説
花を咲かせるというのはものすごいエネルギーが必要です。
だから、こんなに大きな花を咲かせるような植物は
日当たりの良い場所でないと、エネルギー不足で
花が咲かなくなる可能性が高いでしょう。
土はそんなにこだわらなくてよいでしょう。
とにかく日当たりの良い場所で育てることの方がが重要です。
あと植える場所は庭など広い場所がよいでしょう。
面積的には1本のタイタンビカスを植えるなら
1平方メートルくらいのスペースが必要です。
もしこれくらい大きな花が咲くタイタンビカスを鉢植えにするというなら、
できれば10号くらいの鉢を用意しましょう。
おすすめはこちらです。
⇒フレグラーポット30型 10号鉢 植木鉢 深型 丸型 大型
あと、庭や鉢にタイタンビカスを植えた後は水をいっぱい与えてください。
どうして水を与えた方がよいかは、
気孔や膨圧の仕組みが分かっていた方が理解が早いと思います。
⇒植物の気孔の働きをわかりやすく解説
それといっぱい太陽の光を浴びて光合成し、
花をいっぱい咲かせるために、グングン伸びますから
倒れないように支柱を立てておいた方が無難です。
⇒欧州発の蘭や背の高い植物用のカラー支柱 3パックセット
支柱にタイタンビカスの茎を縛りつけるわけですが、
グングン大きくなるのできつく縛らないようにしましょう。
縛りすぎてたら、茎が太くなれませんからね。
タイタンビカスの育て方|水やり
とにかくタイタンビカスは大きな花を咲かせます。
花が咲くのには多大なるエネルギーが必要です。
水が直接エネルギーになるわけではありません。
でも水は周り周って、エネルギー生成にとって重要な物質になります。
ですから、土の表面が乾いてきたらたっぷりと水を与えてくださいね。
特に夏は水を切らさないように注意しましょう。
夏なら1日2回程度、朝と夕方、水を与えましょう。
特にこちらの記事でも解説してますが、
葉っぱなどがフニャフニャしだしたら水切れのサインですから
普段以上に水を与えてください。
⇒植物の気孔の働きをわかりやすく解説
タイタンビカスの育て方|肥料
たとえば、葉っぱを成長させようと思ったら
窒素などの栄養が必要です。
動物みたいに肉を食べて窒素をゲットするみたいにはできません。
この辺はこちらの記事で詳しく解説しています。
⇒植物の代謝についてわかりやすく解説
葉っぱが光を浴びることで光合成して花芽を作るのに
必要な栄養がゲットできるわけです。
でも、光合成だけではタンパク質合成に必要な窒素をゲットできません。
そこでまず窒素を含んだ肥料が場合によっては必要になるわけです。
『場合によっては』と書いたのは
窒素を多く含む土壌であれば、
そこまで窒素を含む肥料が必要になるわけではありませんから。
⇒植物の代謝についてわかりやすく解説
で、葉っぱや茎がすくすくと育ったら、
今度は窒素の多い肥料が邪魔になることもあります。
葉っぱの成長にばかり栄養がいってしまって
花が育たないことがあるからです。
なので、葉っぱや茎がしっかり育っているのに
8月すぎても花が咲かないようなら
こちらのような花を咲かせる系の肥料を利用しましょう。
⇒花がたくさん咲く有機肥料(500g)【日清ガーデンメイト】
タイタンビカスの育て方|冬
タイタンビカスは夏から秋にかけて花が咲きます。
冬は花が咲きません。
「冬に花が咲く植物なんてないでしょ!」
と思ったら大間違いです。
たとえば上記画像のオオイヌノフグリの花ですが、
撮影したのは2021年2月です。真冬に撮影しています。
⇒オオイヌノフグリの花が咲く季節と花言葉とその由来
そんな感じで冬に咲く花もあるわけです。
ただ、冬に花が咲くのは例外です。
タイタンビカスも冬に花が咲くわけではありませんが、
寒さには強い植物ではあります。
なので、冬だからといって、他の植物みたいに
家の中に植え替えるみたいな処置は必要ありません。
ちなみにタイタンビカスは宿根草(しゅっこんそう)です。
宿根草というのは、寒さなどで生きていくのが困難な時期になると
土から外に出ている部分が枯れてしまうけど、土より下の部分は生き残る植物のことです。
ですので、もし冬になって目に見える部分が枯れても
根っこの部分は生き残っていて
また春になったら芽が出てくる可能性があります。
で、もし冬になって地上部が枯れてしまったようなら
春にいっぱい芽を出させるためにも、
枯れている部分は刈り取ったほうがよいでしょう。
タイタンビカスの育て方|植え替え
上記画像のようにタイタンビカスは他の植物と比べて
大きな花を咲かせます。
また、年々、どんどん大きくなるりますから、
鉢植えで育てている場合には、だいたい2年に1回くらいは植え替えた方が無難でしょう。
鉢にタイタンビカスが収まりきらなくなる可能性が高いからです。
じゃ、庭植だったら一生植え替えしなくても大丈夫か?
というとそんなこともありません。
やはり、周りの植物との距離の関係で、
狭くなることもあるでしょう。
なので、庭植でも4年に1回くらいは植え替えた方が無難だと思います。
それから植え替える時期は11月から3月といった花が咲いていない時期をおすすめします。
タイタンビカスの育て方|害虫対策
タイタンビカスは寒さにも暑さにも強く
すくすくと育ち大きな花を咲かせてくれる植物ですが、
害虫による被害を受けることもあります。
・アブラムシ
・ハマキムシ
の2種類です。
小さい害虫が大量にタイタンビカスにくっついてしまうので
駆除が難しくなります。
なので、早期発見、早期駆除
あるいはそもそも害虫がタイタンビカスにつかないための予防策が重要になります。
おすすめの薬剤はこちらになります。
⇒家庭園芸用GFオルトラン粒剤(1.6kg)
とくに花が咲く直前である6月あたりから
上記薬剤を利用するとよいでしょう。
タイタンビカスの育て方|まとめ
最後にタイタンビカスの育て方をまとめます。
タイタンビカスは寒さに強いので北海道でも育てられるかもしれません。
でも、タチアオイよりも花が咲く時期が遅い(短日植物)なので、
北海道だと繁殖は難しいかもしれません。
⇒タチアオイが梅雨の花と言われる理由
根拠はこちらの記事で書いてあります。
⇒限界暗期とは?わかりやすく解説
上記記事を読めば、どうして北海道やロシアなどは
春から夏にかけて咲く花が中心なのか理解できると思います。
それからタイタンビカスは宿根草です。
寒くて地上部が枯れても、根っこは生き残っています。
春になったらまた芽が出てくることが多いです。
それから庭に植えることをおすすめします。
鉢植えは難しいです。大型の植物だからです。
続いてタイタンビカスの花言葉について解説します。
⇒タイタンビカスの花言葉を他の植物の花言葉と比較
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