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ボイセン=イェンセンの実験についてわかりやすく解説




現在、植物における光屈性について解説していて、
前回はダーウィンの実験について解説しました。
ダーウィンがやった光屈性の実験についてわかりやすく解説

あの進化論とか『種の起源』で有名なダーウィンさんが植物の実験をやったわけですね。
種の起源(上) (光文社古典新訳文庫) [ チャールズ・ロバート・ダーウィン ]

次にボイセン=イェンセンの実験について解説します。

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ボイセン=イェンセンは1人?2人?

ボイセン=イェンセンの実験といっても
ボイセンさんとイェンセンの2人がやった実験ではありません。

ボイセン=イェンセンは1人です。

ちなみに生物の研究者にロバート・フックさんがいます。
これはフックさんの家のロバートさんです。

微生物の父と言われるレーウェンフックさんは
レーウェンフックという名前で、
正式にはアントニ・ファン・レーウェンフックです。

こんな感じでボイセン=イェンセンは1人の名前であって
イェンセンさんの家のボイセンさんではありません。
お間違いのないようにお願いします。

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ボイセン=イェンセンの実験

ボイセン=イェンセンさんはマカラスムギという植物を使って実験しました。

①(図の左側)のように雲母片(薄いガラスをイメージしてください)を
光が当たる方にマカラスムギに水平に差し込みました。

すると前回解説したダーウィンの実験のように
光の方向に屈曲し、マカラスムギは伸びました。

あともう1つ、②(図の右側)のように光の反対側に雲母片を
マカラスムギに水平に差し込みました。

するとほとんど曲がらないし
ほとんど伸びませんでした。

「そうなのか」とボイセン=イェンセンさんは思い、
次に以下の図の③と④のような実験をしました。

③は光に対して雲母片を垂直に差しました。
するとまっすぐに伸びました。
屈曲せずに伸びたということです。

今度は④光の方向に対して平行に雲母片を差したら
曲がらずに伸びました。

つまり、

屈曲して伸びるパターンは

①雲母片を光がくる側に水平に差し込むパターン
④光の方向に対して平行に雲母片を差し込むパターン

です。

おかしなパターンは

②光の反対側に雲母片を水平に差し込むパターン
③光に対して雲母片を垂直に差し込むパターン

です。

以上を踏まえて⑤のような実験をしました。

⑤の実験では先端を一回切り離します。
ただ、切り離しただけでは曲がりません。
これは前回の記事で解説しています。
ダーウィンがやった光屈性の実験についてわかりやすく解説

だから、水溶性の物質を通すゼラチン板の上に切り離した先端を置きます。
すると屈曲せずまっすぐ伸びました。

となるとどうやたダーウィンさんの実験で先端で光を認識することがわかった。
ダーウィンがやった光屈性の実験についてわかりやすく解説

そして今回の実験で分かったのは先端で物ができているらしいということです。
そのできているものは水溶性の物質を通すゼラチン板を通って
ゼラチン板の下にある成長域(伸張域)に左右するということは
この物質は水溶性の物質だということ
です。

成長域とか伸張域についてはこちらの記事で解説しています。
ダーウィンがやった光屈性の実験についてわかりやすく解説

だから先端では何か伸張域を成長させるような物質が作られ
運ばれているということまでボイセン=イェンセンさんは推論しました

ここまでの実験結果をもとにして
ウェントという方が実験しましたが
その内容は次の記事で解説します。
ウェントのアベナテスト(オーキシン発見につながった実験)とは?



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