ワルナスビは漢字で書くと悪茄子と書きます。
悪い茄子という名前からして
なんだか人間に害を及ぼしそうな
ヤバそうな植物という気がします。
ちなみにワルナスビの花言葉はネガティブです。
⇒ワルナスビの花言葉と由来
もしあなたが美しい花だったら、
そんなネガティブでヤバそうなワルナスビと似てるなんて言われたくないと
思うのではないでしょうか。
実際、ワルナスビの実には毒があったりします。
だからワルナスビと似た花を知っておいた方が良いと思います。
ワルナスビと似ているけど、問題ない花もありますし
見分けれた方がよいに決まっています。
そこでこの記事ではワルナスビと似た花をご紹介します。
ワルナスビと似た花(1)ジャガイモの花
まずワルナスビと似た花の1つ目としてジャガイモの花があります。
そしてこちらがワルナスビの花です。
どうですか?すごく似ていますよね。
ジャガイモには実がなり、
私たちはおいしく食べることができますからね。
ジャガイモの花とワルナスビの花はすごく似ていますが、
似て非なる植物です。
ワルナスビと似た花(2)イヌホオズキ
ワルナスビとイヌホオズキもすごく似ています。
こちらがイヌホオズキの花です。
ワルナスビの花とイヌホオズキの花、すごく似ていますね。
ちなみにイヌホオズキという名前の由来は『イヌ+ホオズキ』と分けて考えます。
以前、オオイヌノフグリについて解説しました。
オオイヌノフグリのイヌも良い意味ではありませんでした。
⇒オオイヌノフグリの花が咲く季節と花言葉とその由来
イヌホオズキのイヌも『役立たず』といった意味合いがあります。
つまりイヌホオズキは役立たずなホオズキといった意味になります。
また、イヌホオズキはワルナスビと同様で、有毒成分が
草全体に含まれています。
もしイヌホオズキを口に入れてしまうと
下痢や呼吸困難を引き起こす可能性があると言われています。
ちなみに当ブログを書いているのは現役の獣医師で
人間の症状に関しても植物や動物からくるものについては
学生時代に講義で習いますし、獣医師国家試験にも出題されます。
なので、一応、こういった話は専門分野です。
話を元に戻しますね。
イヌホオズキとワルナスビはすごく似ているので見分けがつきにくいです。
ただ、よくみると違いもあります。
イヌホオズキの花はワルナスビよりも小さいです。
イヌホオズキの花の大きさ(花径)は約1cmで、
7ミリメートル程度の実ができます。
ワルナスビの花の大きさは約3.5cmです。
約3倍程度、ワルナスビのほうが大きいです。
ちなみにイヌホオズキの実は熟してくると黒くなってきます。
それからイヌホオズキには見られないけど、
ワルナスビに見られる特徴としてワルナスビには上記画像のようにトゲがあります。
でもイヌホオズキには棘は見られません。
はっきりいってこれだけでもイヌホオズキとワルナスビを見分けれると思います。
どうですか?ワルナスビの葉っぱにも茎にも棘がありますね。
もしかしたら動物や昆虫に食べられないように
進化したのかもしれませんね。
ワルナスビと似た花(3)ナスの花
ワルナスビとナスの花も似てますね。
そりゃそうでしょう。
ワルナスビもナスも、イヌホオズキも同じナス科の植物ですからね。
でもワルナスビとナスでは食べれるかどうかで雲泥の差がありますね。
ただ、ナスの花は濃い紫色の花が咲きますが、
ワルナスビの花は白色なので簡単に見分けがつきます。
また、ワルナスビの花は花弁(花びら)が5つにはっきりとわかれています。
でも、
ナスの花は花弁がはっきりと分かれていませんね。
切れ込みが中心まで入っていません。
こういう切れ込みが中心まで入っていないような花を合弁花といいます。
逆にしっかりと切れ込みが入っている花を離弁花といいます。
つまり、ナスの花は合弁花でワルナスビやイヌホオズキは離弁花
という点で違います。
ちなみに同じ離弁花のワルナスビとイヌホオズキでも
葉や茎にトゲがあるかどうかで見分けがつくのでしたね。
トゲがあるのがワルナスビでした。
話を元に戻して離弁花はワルナスビ以外にもサフランモドキも該当します。
サフランモドキについてもっと知りたい方はこちらをご覧ください。
⇒サフランモドキの花の特徴(画像付き)
逆に合弁花の具体例はキシツツジがあります。
キシツツジについて知りたい方はこちらをご覧ください。
⇒キシツツジの特徴を画像を使ってわかりやすく解説
ワルナスビと似た花(4)アメリカイヌホオズキ
他にもワルナスビと似た花があります。
アメリカイヌホオズキもワルナスビと似ていますね。
アメリカイヌホオズキはイヌホオズキとも似ていますが、
イヌホオズキの花の色は白色ですが、アメリカイヌホオズキの花は白色以外にも薄紫色もあります。
あと、アメリカイヌホオズキの方がイヌホオズキよりも花が小さいです。
だいたい6㎜前後です。
また、アメリカイヌホオズキの葉っぱの辺縁にギザギザ(鋸歯)があるのも
見分けるポイントです。
上記画像はノイバラですが、
葉っぱの周りがギザギザしていますね。
これが鋸歯です。
⇒ノイバラの花の特徴
以上、解説を終わります。