・アラゲハンゴンソウとオオハンゴンソウの見分け方
・アラゲハンゴンソウとミツバオオハンゴンソウの見分け方
について画像付きでわかりやすく解説します。
アラゲハンゴンソウとオオハンゴンソウの見分け方を画像で説明
アラゲハンゴンソウとオオハンゴンソウの見分け方(違い)を知るなら、
筒状花(とうじょうか)と舌状花の場所を知っておく必要があります。
逆に筒状花と舌状花の場所がわかれば
アラゲハンゴンソウとオオハンゴンソウを速攻で見分けることが可能です。
画像で説明した方が早いと思うので、こちらをご覧ください。
矢印で示した場所がそれぞれ筒状花と舌状花です。
舌状花も筒状花もどちらもキク科の植物の特徴です。
もちろんアラゲハンゴンソウもオオハンゴンソウもどちらもキク科の植物です。
で、筒状花というのは花弁(花びらのこと)が筒状になっているものをいいます。
舌状花とは花弁が先端に広がっていて下みたいな形になっているものをいいます。
もう一度、舌状花と筒状花の場所を確認してみてください。
アラゲハンゴンソウの場合、私たちが直観的に感じる花全体で見たら
中央部にある黒っぽくて筒状(あるいは丘みたいになっているところ)が筒状花で
筒状花の周りにある花びらっぽい黄色い部分(矢印では1つだけ指してますが、
実際は黄色いやつ全部)が舌状花です。
ではオオハンゴンソウの画像をご覧ください。
どうですか?
オオハンゴンソウの場合、筒状花が緑色ですね。
アラゲハンゴンソウの筒状花は黒っぽかったですが、
オオハンゴンソウの筒状花は緑色(黄緑色)なので一瞬で見分けることができますね。
アラゲハンゴンソウとミツバオオハンゴンソウの見分け方
次にアラゲハンゴンソウとミツバオオハンゴンソウは花全体の大きさで見分けることができます。
ミツバオオハンゴンソウの花が直径5cmでアラゲハンゴンソウより小さいのが特徴です。
ちなみにアラゲハンゴンソウの花の直径は7㎝前後です。
なので、アラゲハンゴンソウの方がミツバオオハンゴンソウより2㎝くらい花が大きいということです。
アラゲハンゴンソウの特徴
アラゲハンゴンソウは明治時代に園芸目的として日本にやって来ました。
原産地は北アメリカです。
とにかくアラゲハンゴンソウは園芸目的で日本にやってきたのですが、
持ち前の繁殖力の強さから、
道端などでも増えるようになっていき、今では雑草レベルの植物となってしまいました。
実際、上記画像は犬の散歩時に藪の中で偶然発見した
アラゲハンゴンソウです。
こんな感じで藪の中でも、
他の植物に負けじとすくすくと育っています。
それくらい繁殖力(雑草魂)がすごいのがアラゲハンゴンソウです。
そんなこともあってアラゲハンゴンソウは特定外来生物に指定されています。
特定外来生物って何?という方のために環境省のホームページの内容を引用しますね。
「特定外来生物」とは、外来生物(海外起源の外来種)であって、生態系、人の生命・身体、農林水産業へ被害を及ぼすもの、又は及ぼすおそれがあるものの中から指定されます。
特定外来生物は、生きているものに限られ、個体だけではなく、卵、種子、器官なども含まれます。引用ここまで
ということです。
つまり特定外来生物とは日本固有の種でなく、
海外からやってきて、人間や動物、農作物などに悪影響を与える生物のことですね。
そんなこともあって、アラゲハンゴンソウを見つけたら駆除するように
している方も多いそうです。
でも、ものすごい繁殖力が強いのでアラゲハンゴンソウを駆除しきるのは
難しいことだと思います。
最後にアラゲハンゴンソウの花が咲く時期(花期)は7月から9月で
花の大きさは7㎝から9㎝くらいで黄色の舌状花が8枚から14枚あって
黒色の筒状花があるのが特徴です。
以上で解説を終わります。