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彼岸花に葉っぱがない理由とは?いつ出る?




上記画像は彼岸花(ヒガンバナ)の花です。
ただ、じっくり見ても、彼岸花の葉っぱが見当たりませんね。

いったいどういうことなのでしょう?
この記事では彼岸花に葉っぱがない理由について解説します。

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彼岸花に葉っぱがない理由

彼岸花の別名って面白いというか
変な感じです。

どんな別名か?というと『葉見ず花見ず』です。

変な感じじゃないですか?
花が咲く時期に葉っぱが見れなくて
葉っぱが見れる時期には花が見れないって意味だそうです。

ではどうして葉見ず花見ずなのでしょう?
花が咲いている時期に葉っぱがないって
おかしいですよね。
植物って光合成をしています。

太陽の光を葉っぱが浴びることでエネルギーができ
すくすくと植物は成長します。

花が咲くためには大量のエネルギーが必要で
日光が葉っぱに当たらないとエネルギー不足に陥り
花が咲かないという植物が多いです。

実は彼岸花ってずる賢い植物なんです。

というのは秋に彼岸花の花が咲き、
咲き終わった後から葉っぱができ始めるのです

そして彼岸花の葉っぱができ始めるころというのは
秋ですから他の植物の葉っぱは枯れ始めます。

ということは彼岸花は太陽の光を独り占めできるってことです。
植物は太陽の光で光合成をして栄養を作るわけです。
だからヒガンバナは他の植物が枯れている時期に
一人葉っぱを生やし光合成をして栄養を蓄えておくのです。

光合成の記事でも解説していますが、
自分の周りにいっぱい植物があった場合、
一番背丈の高い植物だけが太陽の光を浴びれます。

背丈の低い植物には太陽の光が当たりません。
だから植物って太陽の光を浴びながら成長し背を高くしていくって性質があります。

でも、他の植物の葉っぱが存在しないなら
自分だけが太陽の光をもらえ独り占めできますよね。

そういう効果を彼岸花は狙っているわけです。
もちろん彼岸花に聞いたわけではありませんよ。
でも結果的に彼岸花は太陽の光を独り占めできるようになっているのです。

ということで、彼岸花は他の植物が葉っぱを生い茂らせている春から秋にかけては
葉っぱがありません。

他の植物が枯れ、葉っぱがない時期に
彼岸花は自分だけ葉っぱを生い茂らせ
太陽の光を独り占めし、光合成をいっぱいし
栄養を蓄えるという性質が備わっているのです。

栄養を蓄える=貯金
みたいなものです。

そう考えると彼岸花はアリとキリギリスのアリのような性格をしているのかもしれませんね。

ただアリとキリギリスの場合、
アリは冬を越すために暖かい時期に一生懸命働きます。
でも彼岸花は冬にいっぱい光合成して春から秋、生き残れるように頑張っています。
そういう季節的な違いはあります。
でも、基本は同じですよね。

彼岸花は秋になると上記画像のように花を咲かせます。
これが私たちが「あ、彼岸花が咲いてる」とよく見かける姿ですね。
でもこのとき葉っぱはありません。

あと、彼岸花の花が枯れても
他の植物みたいに種ができません。

彼岸花の場合、鱗茎(球根)が分かれて増えます。
だから彼岸花って1つの場所にいっぱい集まって存在しているわけです。
もし種ができるなら種を鳥が食べ、別の場所に糞をするときに
未消化の種も一緒にでて、その場所でもその植物は増えていくことができます。

でも、彼岸花の場合、種はできず
鱗茎(球根)が分かれて増えるため、鳥の力を借りることができません。
だから彼岸花の隣という近距離に自分の子孫(ヒガンバナ)ができるということです。

話を元に戻しますね。
彼岸花の花は1週間程度で枯れて茎だけになります。
そしてそのあと葉っぱが生えてきます。
つまり彼岸花の葉っぱは花が終わった後にニョキニョキと生えてくるわけです

具体的には彼岸花は9月中旬から下旬にかけて1週間程度花を咲かせます。
1週間程度で花は散ってしまうのですが、
この時でも土の中に葉っぱは存在しています。


花が散った後、すぐに葉っぱが生えてきます。
なので10月中旬ころには上記画像のように花がないからわかりにくいですけど、
彼岸花の葉っぱを確認することができます。

そして彼岸花の葉っぱは笹の葉っぱみたいに細長くて
ツルツルしていて光沢があるのが特徴
です。

彼岸花の場合、花の印象が強すぎるあまり
葉っぱの存在を忘れがちです。

でも、花が散った後にひっそりと葉っぱが生えてきて
しっかりと光を独り占めして栄養をたくわえ
来年に備えているんですね。
ほんとう、アリとキリギリスで言ったらアリみたいな植物です。

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彼岸花の葉っぱはいつ出る?

先ほども解説しましたが、彼岸花は
9月中旬から下旬に花が咲き、1週間程度で枯れます。
そのあと葉っぱが土からニョキニョキ出てきます。
なので彼岸花の葉っぱを肉眼で確認できるのは10月中旬頃になるでしょう。

10月中旬に彼岸花に葉っぱが表れ始め
太陽の光を浴びて光合成をしてエネルギーを温存します。
温存する場所は鱗茎(球根)です。

そして冬も葉っぱは生え続けています。
でも、春になると葉っぱは枯れ始めます。
夏はゆっくり休みます。

また秋になったら花を咲かせるわけですね。

まとめると

・9月中旬から下旬にかけて花を咲かせる
・1週間程度で花は枯れる
・10月中旬あたりに葉っぱが見え始める
・秋から冬にかけて光合成をしてエネルギーを作り鱗茎に蓄える
・春になったら彼岸花の葉は枯れる
・夏の間は休眠する
・春までに蓄えた栄養を利用して9月中旬ころに花を咲かせる

というサイクルを彼岸花はひたすら繰り返します。

たいていの植物は春になったら土から芽を出し始めますね。
これは太陽の光が冬より春や夏の方が強いからでしょう。
効率よく光合成ができますからね。

まぁ単純に光の強さ=エネルギーができる量
ではありませんけどね。

話を元に戻します。
一般的な植物は春に芽を出し冬よりも強い太陽の光をもらって
光合成をして花を咲かせ、実ができ種ができ
増えていきますよね。

でも、彼岸花は春に葉っぱが枯れ、夏は休眠し、秋に花が咲き、
花が枯れたら葉っぱができるという面白いサイクルを繰り返します。
そして他の植物が生えてない冬の時期に光を彼岸花は独り占めするわけです。

背丈の高い植物が隣にあると
太陽の光が自分にあたらず光合成できません。


特に彼岸花の葉っぱって花が咲く高さよりも低い位置に存在します。
もし春や夏に彼岸花に葉っぱができても
他の植物の方が彼岸花より高い位置に葉っぱが存在します。
ということは彼岸花自身に光が当たらず光合成できません。

そうなると球根にエネルギーを蓄積できず
花を咲かせるなどできなくなってしまいます。

そう考えると彼岸花って他の植物がやらないこと(秋から冬にかけて葉っぱができること)をやって
うまいこと生き残ってきた賢い植物だってことですね。

ちなみに鱗茎(球根)に栄養を蓄えるわけですが、
この部分には毒があります。
蓄えた栄養をモグラなどに食べられないように
うまいことできているようですね。

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彼岸花の葉っぱまとめ

いかがでしたか?


彼岸花はシュウメイギクみたいな『ザ・花』みたいな花の形をしていません。
一瞬にして「あ、彼岸花が咲いてる!」って誰がみてもわかるような特徴的な花を咲かせますね。
だから葉っぱのことを忘れがち。

でも、彼岸花の花が9月中旬位に咲き、
1週間程度で散った後、10月中旬頃に葉っぱができます

その後春までずっと葉が存在し
光合成をして鱗茎部分に栄養を蓄え、
春に葉っぱは枯れ、夏の間、休眠します。

そして9月中旬になったらまた花が咲くというサイクルを
彼岸花をひたすら繰り返しています。

参考になったようでしたら幸いです。

続いて彼岸花の別の情報をご覧ください。



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