先日、診療の合間に近くの野原を散歩していたらノアザミを発見しました。
⇒プロフィール
ノアザミはトゲを持った植物です。
トゲを持つ植物は他にもノイバラなどいろいろあります。
⇒ノイバラの花の特徴
ノイバラはバラ科の植物で、バラにトゲがあるのは有名な話だと思います。
でも、ノアザミはキク科の植物です。
キク科でトゲがある植物は個人的には珍しいと感じています。
キク科といったらたとえばブラキカムなど、
トゲのない植物がほとんどです。
⇒ブラキカムの花言葉とその由来
でも、ノアザミはキク科なのにトゲが生えています。
ノアザミの写真を撮る前に葉っぱを触ってみたのですが、
トゲが指に刺さってチクッとした痛みを感じました。
ところでノアザミの仲間でアメリカオニアザミがあって
すごく似ています。
もちろんアメリカオニアザミにもトゲがあります。
この記事ではアメリカオニアザミとノアザミをトゲで見分ける方法について解説します。
ノアザミとアメリカオニアザミをトゲで見分ける方法
ノアザミは日本の在来種でトゲは葉っぱの縁の部分にだけ存在します。
これに対してアメリカオニアザミは外来種です。
だいたい外来種は日本の在来種より
ワイルドなものが多いですが、アメリカオニアザミもワイルドです。
繁殖力もたいて在来種より外来種の方が強力です。
ところでアメリカオニアザミのトゲは葉っぱの縁のほかに表面にもたくさん存在しているのです!
在来種のノアザミは葉っぱの縁だけなので、やっぱり外来種の方がワイルドですね!
アメリカオニアザミ、めっちゃ攻撃力高そうです。
実際、野生動物はアメリカオニアザミのトゲのために
食べようとしないそうです。
そりゃトゲが刺さったら痛いから動物だってアメリカオニアザミに近づかないでしょうね。
アメリカオニアザミのトゲの多さによって
動物が食べてくれないためどんどん増えていっているそうです。
そしていろんな場所でアメリカオニアザミの被害が増大中なんだとか・・・
ちなみにアメリカオニアザミは3㎝くらいの花を咲かせた後、
棉毛状態になり、大量の種を飛ばします。
そりゃどんどんアメリカオニアザミの勢力が拡大されていくわけですよ。
ノアザミのトゲの特徴からアメリカオニアザミを見分けるポイント
・ノアザミのトゲは葉の縁だけ
・アメリカオニアザミのトゲは葉の縁だけでなく表面にもある
です。
アメリカオニアザミの方がトゲの量が多いし、
葉の表面にまで存在しているため、
野生動物が近寄りません。
だから、どんどん繁殖します。
しかも、大量の綿毛ができ、たくさんの種とともに
風の勢いでどんどん拡大していくため、
ノアザミよりも、繁殖力が強いです。
トゲもあって、刺さると人間だって痛いので
アメリカオニアザミはかなりうっとうしい存在だといえるでしょう。
ノアザミにもトゲがありますが、
アメリカオニアザミよりもかわいらしい存在だということです。
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