細胞レベルで見た時に植物がエネルギーを作るシステムは2つあります。
・ミトコンドリア
・葉緑体
の2つでしたね。
前回の記事ではミトコンドリアについて解説しました。
⇒ミトコンドリアの特徴についてわかりやすく解説
今回の記事では残りの1つ、葉緑体の特徴について解説します。
葉緑体の特徴
以下は葉緑体の図になります。
葉緑体は二重膜でできています。
そして葉緑体もミトコンドリアと同様にDNAを持っています。
⇒ミトコンドリアの特徴についてわかりやすく解説
これは以前解説した共生説で説明できます。
⇒共生説とは?成立する根拠とともにわかりやすく解説
ただ、ミトコンドリアの場合と違って葉緑体の場合には
光合成細菌、シアノバクテリアと吸収合併し、その結果として
植物細胞ができあがっています。
このことを発見したのもミトコンドリアと同様、
マーグリスさんです。
それから光合成は最終的にグルコースを作るわけですが、
グルコースは実はミトコンドリアのエサです。
葉緑体はもちろん動物細胞にはありません。
⇒光合成の仕組みを図を使いながらわかりやすく解説!中学高校生物の復習
だから、植物の場合はミトコンドリアのエサまで自分で作ることができるということです。
これはすごく理にかなっています。
だって、植物って他の生物を食べませんよね。
だから、葉緑体(光合成)によってできたエサ(グルコース)を
ミトコンドリアが食べる(利用する)ことによって、
エネルギーが作られ、植物は生きていけるわけです。
こういうのを独立栄養といいます。
あとは葉緑体内の名前を見ておきましょう。
膜1枚1枚がチラコイドで、重なっている部分がグラナと呼ばれています。
グラナ部分に緑色の色素があります。
この色素をクロロフィル(葉緑素)といいます。
他にも色素としてカロテノイドがあります。
カロテノイドの代表例はカロテン(ニンジンの色)やキサントフィル(黄色)です。
それから葉緑体の役割は光合成の場となっています。
光合成により二酸化炭素と水からグルコース(ブドウ糖)ができます。
グルコースは呼吸の材料になります。
⇒光合成の仕組みを図を使いながらわかりやすく解説!中学高校生物の復習
以上、葉緑体の特徴についての解説を終わります。