X

クマザサの葉の特徴




今回はクマザサの葉の特徴について解説します。

クマザサは京都原産です。
最初は庭園などに使われていましたが、
野生化したクマザサが日本全国に散っていったと言われています。

ところでクマザサという読み方から『熊』の『笹』みたいな
印象を持っている方はいませんか?

実はクマザサは『熊笹』ではなく『隈笹』なんです。
この隈は歌舞伎の隈取と関係しています。

「隈取?」ってなんのことやらと思った方も多いでしょう。

隈取は『くまどり』と読むのですが、
歌舞伎特有の化粧方法のことで、上記画像がそうです。

実際、この歌舞伎の隈取とクマザサの葉っぱって
縁取り方が似ていませんか?

ともあれ、クマザサの名前の由来はどうやら
歌舞伎の隈取からきているようです。
命名者は牧野富太郎さんという方だそうです。

スポンサードリンク




クマザサの葉

クマザサの葉ってすごく特徴があって興味深いです。
というのは3月ころから8月ころのクマザサの葉っぱは真緑色なのですが、
冬になると上記画像のようになります。

それから葉っぱの長さは20㎝前後で幅は5㎝前後です。
葉っぱに毛は生えていません。

ちなみにヒマワリの葉は毛が生えていることが多いです。

話をもとに戻して
クマザサの葉が冬になり、歌舞伎の隈取のような模様ができるのは
寒さによって葉縁の部分が枯れてしまうからだと言われています。

あと、直射日光が強く当たる場所で育ったクマザサの葉は
中央部分まで白くなることもあります。

葉縁というのは上記画像の葉っぱの白い部分(葉の端っこ、辺縁の部分)です。
ここがクマザサの葉の最大の特徴だと個人的には思っています。

それからクマザサの場合、枝から5枚前後の葉が互い違いの生えます。

あとクマザサの葉には安息香酸という化学物質が含まれています。
安息香酸には殺菌・防腐作用があります。

そのため、クマザサの葉っぱで笹団子やお寿司の詰め合わせなんかに利用されています。
団子とか甘いものはばい菌が繁殖しやすいですからね。
安息香酸を葉っぱに含んだクマザサを利用価値が高いと言えるでしょう。

あとクマザサの葉にはビタミンなども豊富に含まれていることから
笹の葉茶なんかとしても利用されていたりします。
山本漢方製薬/クマ笹茶100% 5g×20包

以上で解説を終わります。



junvetjp: