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デンジソウの育て方(画像付き)




デンジソウは、ウォータークローバーとも呼ばれています。
茎の一部と葉は空気中に、根と茎の一部は水中に生えている抽水植物です。

デンジソウは、栽培が簡単で初心者にもおすすめの植物で
見た目も可愛らしいのでアクアリウムなどにも適しています。

デンジソウは、夏緑性の多年草で四つ葉のクローバーに似た形の水草です。

本州から九州まで分布し、
国外では、ヨーロッパからインド北部、南アジアに分布しています。

デンジソウは、水の汚れをキレイにしてくれるので
メダカや金魚を飼育する際の水草として使われています。

今回は、デンジソウについてご紹介します。

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デンジソウの名前の由来

漢字では田字草と書くデンジソウ。

池や沼などに自生するシダ植物の仲間で
4枚の葉が放射状に漢字の「田」の字のように広がる形から名前が付いたそうです。

昔は、水田などに雑草として生えていたデンジソウですが
今では数が激減し、野生の状態のデンジソウを見ることは難しい植物に
なってしまいました。

見た目は、四つ葉のクローバーがたくさん水面に浮いているように見えますが
クローバーとは全く別の種類です。

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デンジソウの特徴

デンジソウは、四つ葉のクローバーに似た形の葉を持つ多年草の夏緑性の水生植物です。
水草では珍しいシダ植物に分類されています。

デンジソウは、就眠活動をする植物です。
就眠活動とは、朝晩の周期的な明暗に合わせて葉を開閉させる運動のことです。
睡眠活動、昼夜活動とも言われます。

夜、暗くなると葉をたたんで閉じてしまうので就眠活動を知らない方は、
植物が枯れてしまったと思うかもしれませんね。

クローバーのようにみえる4枚の小葉はすべて同じ扇型で
葉の先端は少し丸みを帯びています。
4枚がすき間なく並ぶので円のような形に見えるのです。

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デンジソウの育て方|場所

デンジソウは、夏の暑さには強い植物なので
真夏の直射日光が当たる場所でもそれほど問題はありません。

半日以上日の当たる場所に置いてください。
また、デンジソウは根元まで水につかって育つ植物なので
必ず株元まで水につかるようにして育ててください。

デンジソウを増やしたいときは、
栓のあるプランターを用意して水を貯められる状態にしておきます。
そこに、腐葉土を1/3まで入れてデンジソウを植えます。
植えたら水をひたひたになるくらいまで入れます。

デンジソウの葉が成長してきたら水を多めに入れてください。

冬は、戸外でも越冬できますが水や土が凍らないように気を付けてください。
冬場は地上に出ている葉は枯れてしまいますが、
水中の地下茎は成長します。
そして、春になると新しい葉が伸びてきます。

デンジソウは、日当たりの良い暖かい室内で育てると
冬場も常緑のまま越冬することが出来ます。

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デンジソウの育て方|水管理

デンジソウは、比較的育てやすい植物なので
株元が水につかっていれば環境に合わせて育つことが出来ます。

根元はいつも水につかっている状態なので
特に水をあげる必要はありません。

デンジソウは、比較的育てやすい植物ですが
真夏の水温には注意してください。

水鉢や水槽の水は真夏になると水温がかなり上昇します。
水の温度が上昇すると水中の微生物が死に
その死骸などで水が汚れてしまいます。

夏は、こまめに水の入れ替えを行いましょう。
水が汚れてきたら
水槽に直接水を流し込んで、古い水を溢れされるようにして水換えを行います。

冬場は、水や土が凍らないようにすれば大丈夫です。

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デンジソウの育て方|肥料

デンジソウは、肥料分が無いと葉が小さくなってしまいます。
肥料を入れていても葉の大きさが小さくなってきたり成長が遅くなってきたら
追肥してください。

水草ですが、園芸用の肥料を使います。
3月~9月まで緩効性の化学肥料を1~2ヶ月に1回の頻度で土に埋め込みます。

肥料を土に埋め込みが不十分だと
肥料が水に溶けだし、水の汚れの原因になるので
肥料はしっかりと埋め込んでください。

根が絡まって土に混ぜ込むのが難しい時は、
少量をパラパラと蒔いても構いませんが、

鶏糞や発酵油カスを使うと
土の中で肥料が腐ってしまうことがあるので
注意してください。

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デンジソウの育て方|土

昔は、水田の雑草として生えてきたデンジソウなので
田んぼの土があれば最もよく育ちます。

その他、市販の腐葉土や赤玉土でも問題ありません。
デンジソウを植え付ける前に
あらかじめ土を水に浸けておくと
植え付けが楽になります。

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デンジソウの育て方|冬管理

デンジソウは、耐暑性、耐寒性がある植物です。
屋外が氷点下になる寒冷地以外では、屋外でも越冬できます。

冬になると水の上に出ている葉は枯れてしまいますが
水中の茎は伸びて越冬します。
そして、春になると新芽が出てくるのです。

冬場も水中の茎は成長するため
水を絶やさないように注意してください。

水があれば、放置していても春になると新しい芽が出てくることもありますが、
水や土が凍らないようにして
水が汚れた場合は水を換えてください。

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デンジソウの育て方|植え付け、植え替え

植え付けについて

デンジソウの植え付けは、
春から初夏にかけて行います。
3月下旬から6月ごろは、
新芽が成長を始める時期なのでこの時期が適期ですが、
真夏と真冬を避ければほかの時期でも植え付けを行うことが出来ます。

小鉢に株を植え付ける時は、
その鉢を水槽や水鉢に沈めます。

水槽の深さが深くて葉が地上に出ないときは、
水槽の水を減らして水位を下げるか、
鉢の下にレンガを置いて鉢の位置を高くしてください。

睡蓮鉢などに直接植え付ける場合は、
株元がしっかりと水に浸かるまで水を入れてください。
この場合も、地上の葉が沈んでしまうときは
鉢底にレンガなどを置いて高さを調節してください。

植え替えについて

植え付けて2年以上経ったもの植え替えをします。
また、2年未満でも鉢の底から根が出て根詰まりをしている場合も植え替えのサインです。

植え替えの時期は新芽が成長を始める4月頃がおすすめです。
水中の茎が伸びすぎているときは、ハサミなどで適当な長さにカットして
株分けすることもできます。

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デンジソウの育て方|増やし方

デンジソウは、株分けで増やすことができます。
地下茎をハサミなどで切り分けて
新しい土を入れたプランターに植えます。

根が絡まってほぐせない場合は、
適当な大きさで根をちぎり
余分な土を取り除いてから
新しい土を入れたプランターに植えてください。

株分けも植え替えと同じように4月ごろがおすすめです。

デンジソウは、成育が早いので
4月に株分けをすれば
5月中旬頃には、横に広がりながら増えていき
地下茎がたくさん伸びていきます。

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デンジソウの育て方|病気

デンジソウには、
害虫のアブラムシが稀につくことがあります。
アブラムシは、短期間であっという間に増殖するので
見つけたらすぐに駆除しましょう。

アブラムシを駆除数る方法で最も簡単なのは
・手やピンセットで取る
・粘着力の弱いテープなどで貼り付けて取る
・歯ブラシでこする

歯ブラシでこするときは、
葉を傷つけないように優しくこすり落としてください。

今回は、デンジソウの育て方をご紹介しました。

四つ葉のクローバーにそっくりな葉をもつデンジソウ。

暑さにも寒さにも強く、育てやすい植物なので
育ててみてはいかがですか?



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