前回の記事ではハマボウの葉の特徴について
かなり詳しく解説しました。
⇒ハマボウの葉の特徴
ハマボウはきれいな黄色い花を咲かせてくれるので
育ててみたいと思っている方は多いはずです。
この記事では「ハマボウを育ててみたい」
と思っている方に向けて書いています。
目次
ハマボウの育て方|種まきの時期
ハマボウを育てるとしたら
種まきか植え付けから始めることになります。
まず種まきの説明をします。
ハマボウの場合、5月くらいに種まきをしてください。
注意点としてはハマボウの種は
他の種類と比べると硬いです。
なので、一晩水に浸けてから
種をまくようにしましょう。
硬い種でも水につけると
水分を含んで膨張します。
膨張した種を植えるってことですね。
もし仮に水につけても種が膨らまなかったら
40~50℃ほどのお湯に浸けると
膨らんでくれると思います。
種を植える場所としては
できるだけ日当たりのいい場所にしましょう。
それから種を植えた後には
水を与えて乾燥させないようにしてくださいね。
ハマボウの育て方|植え付け
ハマボウってリアル店舗で販売しているところが
少ない印象があります。
ネット通販で購入して
植え付けることになるでしょう。
⇒ハマボウ 0.1m10.5cmポット 1本【1年間枯れ保証】【夏に花が咲く木】
で、ハマボウの場合、上記画像のように
成長すると大きな木になります。
なので一般的には庭に植え付けることになります。
植え付ける場合
深さが30㎝くらいの穴を掘ってください。
そして彫り上げた土のうち3割程度を捨てましょう。
そして捨てた分と同じ量の
腐葉土あるいはバーク堆肥を庭土と
よく混ぜ合わせて植えつけてください。
その後、十分に水やりをしましょう。
根付くまでは乾燥しないように気を付けてくださいね。
ハマボウの育て方|適した場所
ハマボウは
・西日本
・韓国済州島
・奄美大島
といった比較的暖かい地域に分布している植物です。
暖かさは重要なので
日光のよく当たる場所で
ハマボウを育てるようにしましょう。
あとハマボウは風通しのよい場所を好むので
この辺も意識してください。
ただ真夏だとさすがに直射日光がひたすら当たるような場所は
避けた方がよいです。
真夏は1日の半分くらい陽が当たる、
いわゆる半日陰の場所で育ててください。
逆に真冬だと風が強く当たる場所であったり
霜が思いっきり当たる場所は避けましょう。
とにかくハマボウは暖かい場所を好みますので。
ハマボウの育て方|水やりの時期
ハマボウは
・西日本
・韓国済州島
・奄美大島
といった比較的暖かい地域に分布しているわけですが、
具体的には、河口の湿地などで自生している木なんです。
湿地=水分が他の木より必要ってイメージがあるかもしれません。
がしかし、ハマボウの場合、他の木よりむしろ水の量は少なくてよいです。
水を与えるタイミングとしては
たとえば鉢植えをしている場合には
土の表面が乾燥している時点となります。
たとえば土の表面が白っぽく乾いているようなら
水を与えるタイミングでしょう。
水を与える回数としては
・春1日1回
・夏1日2回
・秋1日1回
・冬2日に1回
くらいです。
上記が目安ですが、
とにかく土の表面が乾いているかどうかが
水やりをするかどうかの判断基準となります。
ハマボウの育て方|用土
先ほども申しましたが
ハマボウは湿地で生息している植物です。
なので水持ちのよい土を使いましょう。
おすすめは、
腐葉土あるいはバーク堆肥を3割ほど庭土と
よく混ぜてハマボウを植え付けるパターンです。
⇒バーク堆肥 40L
ハマボウの育て方|肥料
ハマボウの生長を促進させたい場合であったり
弱っていると感じた場合に
肥料を与えるようにしましょう。
いずれにしてもハマボウの木が大きくなるまでの間だけ
肥料を利用します。
おすすめは
油カスと化成肥料を50%ずつに混ぜたものを
株元に約50gくらい与えます。
つまり油カス25g、化成肥料25がを混ぜて与えるってことです。
⇒醗酵油かす 中粒(2kg)
⇒化成肥料8‐8‐8 10kg【10P26Mar16】
肥料の与えすぎは害になりますので
量には十分、お気を付けください。
ハマボウの育て方|植え替えの時期
ハマボウの根は他の植物に比べると少ないです。
根が多いと根詰まりしやすいです。
根詰まり=土の中で根がいっぱいの状態です。
水やりしても、土の中に水が浸透していきません。
結果、ハマボウが枯れる原因にあります。
ちなみに根詰まりを見極める3つのポイントは
・水やりをしても水が浸透していくのにいつもより時間がかかっている
・水がたまりやすいので土の表面にコケが生える
・鉢植えだと根が出ている
です。
もし上記のような3つのポイントのどれかに当てはまるようなら
植え替えが必要です。
ただ、先ほども言いましたように
ハマボウは根が他の植物と比べて少ないです。
そう簡単に根詰まりしません。
ですからハマボウの植え替えは
2~3年に1回程度で十分でしょう。
先ほど言った根詰まりしている場合に起こる3つのポイントのどれかに
当てはまるようになったら植え替えが必要です。
ハマボウの育て方|剪定
ハマボウは自らいい感じで樹形を作ってくれます。
なので剪定をする必要性ってあまりないです。
ただ、枝が伸びすぎている場合には
冬の時期に切り詰めます。
また、ハマボウは木が大きくなりすぎたと感じたら
好きな所を切ってください。
新芽がでてきます。
ハマボウの育て方|増やし方
ハマボウを増やす方法は挿し木になります。
挿し木のやり方ですが
剪定時に切った枝を土に挿すだけです。
すごく簡単です。
切った枝を土に挿すだけで
根が生えてきます。
しばらくすると葉も生えてきます。
簡単に増やすことができるので
寄せ植えなどを楽しむことができます。
ただ、どれだけ簡単な挿し木でも
注意点があります。
挿し木をした後は乾燥させないように
注意してください。
乾燥するとうまく根が生えてきません。
ハマボウの育て方|害虫
ハマボウの大敵はハマキムシです。
ハマキムシは葉を巻いたりしながら食べて害を及ぼします。
しかもハマボウの外観も損なわれるので注意しましょう。
ハマキムシ対策として
・ハマボウにネットをかけてハマキムシが入らないようにする(薬剤を使いたくない方におすすめ)
・夜行性で光に寄って来るので、夜不要なら電気を消す
・薬剤を使うなら浸透移行性の物を使う(葉っぱの中で生息しているので散布するタイプは効果が薄い)
浸透移行性のものならハマキムシが葉っぱを食べたときに
効いてくれます。
浸透移行性の薬剤はこちらです。
⇒オールスタースプレー1000ml【園芸アース殺虫野菜花果樹浸透移行性】
特にハマキムシの発生時期が4から11月の間なので
その前、つまり1~3月の間に薬剤を使っておくことをおすすめします。