この記事では椿の花が咲かない原因を5つご紹介します。
目次
椿の花が咲かない原因とは?
原因(1)間違った時期に剪定をした
椿の花芽は5~6月にできます。
もし5~6月以降に剪定してしまうと
花芽がなくなってしまいます。
そうなったら来年花は咲きません。
春先の椿の花期は3~4月なので、
「花が咲き終わった5月くらいに剪定しようかな?」
って方が多いかもしれません。
でも、5月、6月は花芽ができる時期です。
この時期に剪定してしまったら花が咲かなくなりますのでご注意ください。
もし剪定するとしたら花芽ができていない3~4月となります。
ご注意ください。
原因(2)窒素肥料を使っているかそもそも肥料が不足している
・窒素肥料を使っている
・そもそも肥料が足りない
かどちらかの可能性があります。
以下、詳しく解説します。
肥料不足
花が咲くためにはそれ相応のエネルギーが必要です。
「お礼肥え」って言葉を知っていますか?
お礼肥えとは「私たちを楽しませてくれるきれいな花を咲かせてくれてありがとう」
というお礼の気持ちで植物に肥料を与えることです。
だから時期的には椿の花が咲いた後に行います。
花を咲かせるのにはエネルギーが必要。
花が咲いた後の椿は相当疲れている。
だからお礼肥えをして椿の体力を回復させたりするわけです。
逆に椿の花が咲いた後
相当疲れているツバキに、
一切の肥料を与えないとすると
年々、椿の体力が落ちてきて
花を咲かせなくなる可能性が出てきます。
もし「去年も一昨年も花が咲いたのにどうして今年は
ツバキの花が咲かないんだろう・・・」
みたいな話であれば、もしかしたら肥料不足の可能性があります。
肥料は別にお礼肥えでなくても
寒肥といって花が咲いてない真冬の時期(2月頃)に与えてもOKです。
もし寒肥ということなら緩効性肥料がよいでしょう。
緩効性肥料とは徐々に溶けてツバキに吸収されていくような肥料のことです。
ただし、これから解説するように窒素肥料の与えすぎは
花が咲かない原因になるのでご注意ください。
窒素肥料の与えすぎ
たとえば先ほど解説した2月頃に与える寒肥ですが、
もし油粕なんかを与えると花が咲かなくなる可能性があります。
というのは油粕は窒素が多いからです。
以前ミモザの記事でも解説していますが
窒素が多い肥料を与えると
葉っぱばかりが成長し花が咲かなくなってしまうことがあるのです。
⇒ミモザの花が咲かない5つの原因
油粕などの窒素肥料を使っても
花が咲くなら問題ありません。
でも、花が咲かないようならこちらのような肥料を使うことをおすすめします。
⇒東商 花木・庭木の肥料2.5kg 〜有機肥料 寒肥 お礼肥 果樹 樹木の肥料
あとは椿の花が咲き終わったお礼肥え目的なら
即効性の肥料をおすすめします。
これも窒素系の肥料はおすすめしません。
こちらのようなリンカリ肥料を5月ころに施しましょう。
⇒サンアンドホープ 4543693012630 リンカリ肥料2kg
原因(3)植え替えて間もない
肥料を与えてない割りに葉っぱの色つやもよい。
なのに椿の花が咲かないようなら
もしかしたら植え替えて間もないのではないですか?
・生殖期・・花を咲かせ種ができる
・成長期・・・根、幹などを伸ばす時期
があります。
成長期は読んで字のごとくです。
どんどん枝や幹を太く大きくしていく時期です。
なのでものすごい栄養素を消費します。
成長期がすぎて体が成熟すると人間や動物みたいに
生殖期に入ります。
この時期は花を咲かせたり種を作るのにものすごいエネルギーを消費します。
植え替えて間もない時期というのは
根っこを伸ばしたりと成長期に入ることが多いです。
成長期ということは生殖期ではありません。
だから花が咲くことはありません。
では植え替えてどれくらいしたら花が咲くようになるのでしょう?
一般的には植え替えて2~3年で花を咲かせるようになる(生殖期に入る)といわれています。
特に狭い場所から広い場所に植え替えたケースほど
ツバキにとっては「もっと根っこを伸ばせるぞ!」
と成長期に入りやすくなります。
なので、狭い場所から広い場所に植え替えると2~3年は
花を咲かせない可能性が高くなります。
原因(4)根腐れ
根腐れとはツバキなどの植物の根っこが腐ることを指します。
根腐れを起こすと根っこの先っぽ(株から遠い部分)から腐ります。
そして株元(本体部分)にまで腐敗が波及します。
結果、椿全体が枯れるので花が咲くわけがありません。
根腐れの原因で一番多いのは水のやりすぎや水はけの悪い土壌で育てていることです。
原因(5)悪天候
椿の花が咲き終わり、6月の梅雨の時期になると
花芽はできることが多いです。
ただ花芽ができる時期に大雨が続き
気温が下がり、太陽の光に当たっていないのはよくないです。
この場合、翌年花が咲かない、あるいは咲く花の数が少なくなることがあります。
以上で今回の解説を終わります。
当サイトでは椿に関する記事をいろいろ書いていますので
以下、ご覧ください。