ランタナは植えてはいけない植物だといわれていますが、
甘くてかわいらしい実ができるのが魅力的です。
甘い実ができるという情報を知ると
「ランタナの実って食べれるのかな?」
って興味を持つ人も多いかと思います。
そこでこの記事ではランタナの実は食べられるのかどうか
解説します。
ランタナの実は食べられる?
結論としてランタナの実は食べられません。
なぜなら実の中の種に毒が含まれているからです。
以下国立環境研究所 侵入生物DBより引用
子供が種子を食べると死ぬことがある.
以上引用終了
上記国立環境研究所侵入生物DBでも書いてあるように
ランタナの実の中に種があるのですが、
この種に毒が含まれています。
子供がランタナの種を食べると命を落とす可能性もあるとのことで
大人も子供も絶対に食べてはいけません。
ではランタナの実の中にある種には
どんな毒が含まれているのでしょうか?
ランタニン[lantanine]」という毒が含まれています。
ランタナという植物名に対してランタニンですから
ランタナ特有の毒だという感じなのでしょうね。
記事冒頭でも書きましたようにランタナの実は黒く熟してくると
甘い味がするのだそうです。
そんなこともあって犬や人間の子供が間違って
ランタナの実を食べてしまう可能性があります。
ペットも人間も絶対にランタナの実を食べさせないようにお願いします。
ランタナの実を食べると中毒を起こす可能性があります。
実が甘いからということで間違って子供が食べてしまわないように
公園でランタナを育てているところは見たことがありません。
探したらあるのかもしれませんが・・・。
ちなみに
・お腹が痛くなる
・吐いてしまう
・下痢をしてしまう
・子供だと死んでしまう可能性がある
などの症状が出ることがあります。
ランタナの実を人間や犬が食べるのは危険だが鳥は食べても大丈夫な理由
ここまで解説してきたように
ランタナの実の中に含まれる種にランタニンという毒が含まれています。
なので、人間や動物は絶対にランタナの実を食べてはいけません。
でも、鳥はランタナの実を食べます。
しかも無害です。
鳥はランタナの実を食べて別の場所に種を含んだ糞をします。
その結果、別の場所にランタナが増えるわけですね。
ではどうして鳥はランタナの実を食べても無害なのでしょう?
まず繰り返しになりますが、毒があるのは実の中の種の部分です。
ここがポイントです。
動物や人間には歯があります。
実を食べたら噛みますから種も噛んでしまいます。
また胃や腸の消化能力も高いです(私は獣医師なので専門です)。
なのでランタナの実の中の種もある程度消化します。
結果、動物や人間はランタニンの毒による被害を受けるわけです。
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でも鳥の口の中をよく見ると歯がないことに気づきます。
歯がなくて噛めない鳥はランタナの実を丸飲みします。
丸飲みするのでいくら体内で消化しようと思っても消化しきれません。
だから種に含まれる毒の被害を鳥は受けません。
だから鳥はランタナの実を食べても無害なのです。
・歯がある哺乳類はランタナの実をかみ砕くため中毒を起こしやすい
・歯がない一般的な鳥はランタナの実を丸飲みするので中毒を起こさない
ということです。
以上で解説を終わります。
続いてランタナの別の記事をご覧ください。