「トキワマンサクの花が咲かない」と当然、種もできないから
増やすこともできません。
また、トキワマンサクって花壇に植えて育てるってよりも
生垣として利用されることが多いです。
だから思いっきり道路を歩いている人に見られてしまいます。
「あれ、あの生垣の植物、花が咲いてないんだ・・・」
みたいな感じで。
⇒トキワマンサクで生垣を作るなら間隔はどれくらいあければいい?
そんなこと言われたら、悲しい気持ちになりますよね。
そこでこの記事ではトキワマンサクの花が咲かない3つの原因と対処法について解説します。
目次
トキワマンサクの花が咲かない原因(1)剪定のやりすぎ
なんでもやりすぎはよくありませんね。
たとえばダイエットのために1週間断食するのは明らかにやりすぎですよね。
そこまで厳しいダイエットをしたら、栄養失調になり
体調を崩すだけでなく命の危険も出てくると思います。
「獣医の大学に受かりたい!」と1日20時間の勉強を1年以上続けたら
睡眠不足やストレスで精神がやられてしまうでしょう。
⇒プロフィール
こんな感じで何でもやりすぎはいけません。
トキワマンサクの見た目をよくしようとか
通気性をよくしようとして剪定をやりすぎたら
花芽ができる枝がなくなってしまうため花が咲きません。
トキワマンサクは小枝の先に花を咲かせますので、
根元から枝をチョキンチョキン切ったら
当然、花が咲く確率は下がるでしょう。
なので、対処法としては
トキワマンサク全体の枝をチョキンチョキン切らずに
汚く伸びたいらない枝だけ切るようにしてください。
トキワマンサクの花が咲かない原因(2)花芽を切り落とした
原因(1)でもいいましたが、
枝をバキバキ切ってたら花芽も切り落としてしまいます。
枝先に花芽ができますからね。
花芽(かが)っていうのは花の芽のことです。
なので、花芽を切り落とすのを避けるために
花が咲き終わった後、6月上旬あたりに剪定しましょう。
トキワマンサクは4~5月あたりに花を咲かせます。
5月下旬には咲き終わり、6月下旬あたりから花芽ができはじめます。
なので、花が咲き終わり花芽ができ始める間である6月上旬に剪定をするのが適切です。
そうすれば花芽を切り落としてしまい
花が咲かないという最悪の事態を防ぐことができます
また、枝をバキバキ切るっていうよりも
飛び出していて見た目が悪い枝を整えるために剪定するっていう意識も大事です。
ただ力業で枝をバキバキ切ったら
さすがに花が咲くところもなくなってしまいますからね。
花芽はぼっさぼさに長く伸びた枝にはほとんどできません。
だからこそ、ぼっさぼさに伸びた邪魔な枝(長く伸びた枝)だけを
花が咲いた後、花芽ができる前である6月上旬に切ることで
花が咲かないという最悪の状況を防ぐことができるわけですね。
トキワマンサクの花が咲かない原因(3)肥料やけ
・水不足
・過湿による根腐れ
・肥料のやりすぎで根焼けした
・害虫
などが考えられます。
特に化成肥料の与えすぎは根焼けしてトキワマンサクが枯れ、
花が咲かない原因になりやすいですね。
これを『肥料やけ』といいます。
肥料やけとは大量の肥料成分が原因で根っこが毒されてしまい
枯れてしまう現象のことです。
私は獣医師としてペットの診療をしているので
犬の治療で例えると、いくら有益な心臓病のお薬であっても
大量に飲ませると、副作用で死んでしまうのと同じことです。
⇒プロフィール
だから植物版の薬物中毒によってトキワマンサクが枯れてしまったと考えることができます。
ではどうして肥料やけが起こるのでしょう?
肥料にも土にも浸透圧があります。
私たちの体にも浸透圧があります。
詳しい話は避けますが、浸透圧は低い側から高い側に流れます。
詳しい内容を知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
⇒浸透とは?わかりやすく解説
大量の肥料が土の中に入ったとしましょう。
その肥料の浸透圧と根っこの浸透圧を比べると
肥料の浸透圧の方が根っこの浸透圧より高いです。
なので、根っこに存在する水分が肥料の方に(土の中に)流れて行ってしまいます。
結果、根っこが干からびてしまい枯れてしまうのです。
これが肥料やけという現象です。
トキワマンサクはそんなに頑張って肥料をあたえなくても花を咲かせます。
剪定をやりすぎたとか、間違った時期に剪定をした(花芽ができる6月下旬以降の剪定)記憶がないなら
もしかしたら肥料やけの可能性もあります。
その場合には、肥料の量や与える頻度を減らしてみてはいかがでしょうか。
トキワマンサクの花が咲かない原因まとめ
最後にまとめますと
(1)剪定のやりすぎ
(2)花芽を切り落とした
(3)肥料やけ
の3つでした。
トキワマンサクを育ててみたい方はこちら
⇒【マンサク属】銅葉トキワマンサク紅花 3.5号ポット