前回の記事では触媒ってどういうことなのか?解説しました。
⇒触媒とは?わかりやすく解説
記事の最後で酵素について書きましたが
今回の記事では酵素の具体例を挙げてみたいと思います。
酵素の具体例
酵素はエンザイムといわれたりしますが、
洗剤にも含まれていますし、唾液や胃液にも存在します。
では酵素の例を挙げていきますね。
たとえばタンパク質を分解してアミノ酸にする酵素として
ペプシン、トリプシン、ペプチターゼなどがあります。
ちなみにペプシン、トリプシン、ペプチターゼといった酵素は
タンパク質(プロテイン)を分解するのでプロテアーゼということがあります。
つまり、
・ペプシン
・トリプシン
・ペプチターゼ
があるということです。
次にアミラーゼという酵素も有名ですね。
デンプンにアミラーゼという酵素が加わるとマルトース(麦芽糖)にまで分解されます。
アミラーゼという酵素は唾液に含まれています。
つまり、アミラーゼという酵素はデンプンをマルトースに分解する作用があるということです。
それから、興味深い酵素が私たちの体の中には存在します。
体内に入ってきたばい菌(細菌)をどんどん溶かしてしまう酵素があるのです。
リソソームという構造体に各種の酵素があって、
この酵素が細胞内消化をしていて、ばい菌(細菌)から体を守っています。
さらにヌクレオチドがつながるとDNAやRNAになります。
これを行う酵素がポリメラーゼです。
ポリメラーゼは合成する酵素です。
アミラーゼやペプシンは分解する酵素でしたが
ポリメラーゼは合成する酵素です。
以上、酵素の例を挙げてきましたが、
こんな感じで酵素は合成や分解といったいろんな化学反応を行っているわけですね。
次の記事では酵素の触媒作用について解説していきたいと思います。
⇒酵素の触媒作用についてわかりやすく解説