今回の記事では触媒とは何か?分かりやすく解説します。
触媒とは?例を使ってわかりやすく説明します
触媒とは何だろう・・・
いい例かどうかわかりませんが、
こんな例で触媒のイメージをしていただきたいと思います。
Aさんにはメルカリで買いたいけど悩んでいる商品アコースティックギターBがありました。
でも、今月、他にもクラリネットをメルカリで買ったりしたため
金欠状態でした。
でもアコースティックギターBが欲しいな
とずっとメルカリの画面を見ています。
そこにギター大好きCさんが登場します。
Cさんはギタリストでやたらギターをメルカリで買いあさっています。
Cさんの履歴を見れば、ギターを買いまくっている状況は一目瞭然でした。
こういうお金持ちいますよね。
そしてYOUTUBE見てたら
「ギターを買いました!」と開封動画をアップしている人いますよね。
そうやっていっぱいギターの動画をアップして収入を得て
その得た収入でまたギターを買う人ってかなりいます。
ギターを買いたいAさんからしたら、
「ギターを買ったんなら、ギターを弾いて楽しめば!?」
って思うわけです。
とにかくメルカリでギターBを見て欲しいとAさんは思っているわけです。
でも、金欠状態だから買うかどうか悩んでいます。
そこにCさんがギターBの出品者さんに
「この商品買いたい方値下げして!」と交渉しはじめました。
メルカリって、値下げ交渉のやり取りをコメント欄で
誰でも確認することができます。
だからAさんも値下げ交渉のコメントを目にしました。
「まずい、このままだCさんにギターBを買われてしまう」
とAさんは焦りました。
そこで「金欠だけど、ランチを我慢すればいいや」と思って、
AさんはギターBを購入してしまいました。
つまり、Aさんがギターを購入するスピードが速くなったわけですね。
いずれにせよ、AさんはメルカリでギターBを買わなかったとしても
長い目で見ればどこかでギターBを買っていたでしょう。
でもCさんが「値下げ交渉」をしてきたから
より早くAさんがギターBを買うことになったんです。
そしてCさんは何事もなかったかのように
いつも通り、ギターの動画をYOUTUBEにアップするなどして
楽しんでいます。
つまりCさんはギターBが売れる前後で
何も金銭的にもギターの本数的にも変化していません。
触媒っていうのは反応の前後は変化ありません。
でも、Cさんがメルカリの画面をながめているだけで
AさんがギターBを買うスピードは上がりません。
だからCさんはギターBを買おうと出品者に打診したりと
何らかのアクションを起こしています。
それで、AさんがギターBを買うスピードが早くなるんです。
で、Cさんは何事もなかったようにすごしているだけです。
別にCさんはAさんや出品者さんにクレームを言うわけではありません。
ここでCさんが触媒だと思ってください。
反応している最中は触媒といえども
きちんと、化学変化を起こすためのアクションをとっています。
でも、反応が終わったら何もなかったような態度をとります。
だから触媒は何にも反応に関係なしに
反応スピードを早めていると思っている人がいますが
そんなことはありません。
だから触媒というのは反応の前後で自分は変化しないけど、
周りにある何かの反応を進めてしまうもののことです。
触媒で有名な物質
触媒で有名なのは酸化マンガン(Ⅳ)です。
私が獣医の学生だった頃は二酸化マンガンといっていたので
時代の変化にビビっている今日この頃です。
とにかく酸化マンガン(Ⅳ)を過酸化水素(オキシドール)にかけると
オキシドールが水と酸素に分解するスピードが早まります。
これは人間や動物にもあります。
細胞の中にあるカタラーゼという酵素です。
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あなたが怪我した時、
オキシドールをコットンなんかにつけて傷口をふいたりすると思います。
すると細かい泡がジュワっとでてきますよね。
あの泡が酸素です。
つけたのはオキシドールで、傷口にカタラーゼがあったんです。
だからカタラーゼがオキシドールを分解して酸素の泡を出したわけです。
そして酸素の泡が傷口にいるばい菌をやっつけてくれるわけです。
このとき、カタラーゼを生体触媒といったりします。
生物の体が作る触媒だからです。
生体触媒はイコール酵素と考えてOKです。
ちなみに酵素とは代謝を円滑に進めるのに役立つ物質のことです。
「代謝って何?」と疑問に感じた方、
こちらの記事をご覧ください。
⇒植物の代謝についてわかりやすく解説