前回の記事までで、
オーキシンという植物ホルモンの一種ががどうやって発見されたのか?
解説しました。
⇒ダーウィンがやった光屈性の実験についてわかりやすく解説
⇒ボイセン=イェンセンの実験についてわかりやすく解説
⇒ウェントのアベナテスト(オーキシン発見につながった実験)とは?
あなたが現在高校生だったら
・オーキシン
・サイトカイニン
・アブシシン酸(アブシジン酸)
・ジベレリン
・エチレン(エチレンガス)
という5つがあります。
あと、
・ブラシノステロイド
・ジャスモン酸、
・フロリゲン
・ストリゴラクトンなど
があります。
今回の記事ではそもそも植物ホルモンとはどんなものなのか?
わかりやすく解説していきます。
植物ホルモンとは?
植物には動物みたいに内分泌系であったり、神経系はありません。
私は獣医師なので犬で例えますと、
内分泌系というのは喉のあたりにある甲状腺から分泌される甲状腺ホルモンとか
腎臓の横にある副腎から分泌される副腎皮質ホルモンみたいなものが該当します。
犬だと甲状腺ホルモンが不足して体温が落ちたり、
あまり食べなくとも太ったり、元気がなくなったりする
甲状腺機能低下症が有名です。
逆に猫だと甲状腺ホルモンが過剰になり、
攻撃的になったり、食べても太らなくなったりする
甲状腺機能亢進症が有名です。
こんな感じで動物には甲状腺から分泌される甲状腺ホルモンがあるから
内分泌系の病気が存在します。
神経系はわかりますね。
脳とか脊髄とかないと体を動かすことも呼吸をすることもできないようなやつです。
こういった犬や人間などに存在する内分泌系や神経系は植物にはありません。
だから植物には甲状腺機能亢進症といった内分泌系の病気は存在しません。
でも植物には細胞間の情報伝達を行う物質はあります。
たとえば、芽生えの先端で光を認識したという情報が
伸張域までオーキシンによって伝達されます。
これは以前の記事で解説しています。
⇒ウェントのアベナテスト(オーキシン発見につながった実験)とは?
細胞と細胞の間の情報をする物質のことを植物ホルモンといって
オーキシンは植物ホルモンの一種です。
植物ホルモンは特定の場所で作られた後、
他の場所に運ばれます。
また、植物ホルモンはごく微量で成長や分化に多大なる影響を与える有機物です。
続いて植物ホルモンの一種であるオーキシンについて解説します。
⇒オーキシンとは?わかりやすく解説